|
始めまして、アスペルガーの高校生です。僕はフリークライミングというスポーツにハマっています。
フリークライミングとは岩の出っ張りを手と足で登るスポーツです。また、最近はクライミングジムと言って体育館みたいなところでホールドという石みたいなものを手がかりに登って行くのです。僕もまだ、そのクライミングジムでしか登ったことがありません。
フリークライミングの面白いところは自分の成長が実感できることです。
ただ岩を登るだけだと思われていますが、岩によって難しさが違います。簡単なものもあればうまくならなければ登れないところもあります。それを示すものとしてグレードというものがあります。必ずといっていいほど岩にはグレード付けされています。高いグレードが登れることによって自分はこんなに難しいところが登れるんだという実感が湧きます。特に今はボルダリングというものがはやっていてロープをつけずに下にマットを引いて登るものがあります。日本の岩場ではこのボルダリングのグレードには剣道や柔道みたいに段や級が使われています。いちばん簡単で10級で日本で一番難しいルートは6段です。その6段のルート普通の人はまずよじ登れません。
僕はクライミングが自分の人生のように感じます。それは、一つ一つ不適切な行動を解決していくことに似ていると思うのです。一つの不適切な行動を解決していくのはかなり大変です。それを解決した時の喜びってとても大きいじゃありませんか?僕もアスペでさまざまなアスペの困難な壁をよじのぼってきました。それを僕は一つ一つ行きぬいて来ました。ある有名な登山家が言っていました「生き抜くことは冒険だよ」と。
人生の雪崩にあっても吹雪に遭っても一つ一つ乗り越えていきました。だから人生は冒険のように思うのです。
また障害を背負っていることは山におけるヴァリエーションルート(より困難なルート)をよじ登っているのに似てると思います。ヴァリエーションルートとは一般ルートとは違い困難なルートなのです。だから登頂した時は一般ルートより喜びが大きいものです。健常者が普通に出来ることがアスペには困難なことがあります。それを解決した時の喜びはかなりのものではありませんか。それとに似ているような気がするのではないでしょうか。アスペだと確かにたくさん苦労します。だからこそ喜びはかなり大きいのではないのでしょうか?
|
|