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▼乃絵さん:
はじめまして、秋桜と言います。ASでかつ療育経験のある言語聴覚士(ST)です。現在は病気療養中です。
>英語を独学ないし学校で勉強されている方はいますか?
>わたしは大学卒業以来細々と独学で英語を勉強してきました。
>今度の週末はTOEICです。目標は900です。リスニングが苦手なので
>かなり難しい壁ですが、頑張りたいと思います。
私も英語はもっぱらNHKのラジオ講座で勉強してきました。大学はたまたま語学に力を入れている学校だったので、英会話を授業で2年間勉強しました。
TOEICは10年以上前に一度だけ受けて715点でした(あまり自慢できる点数ではありませんが…)。でももう大分勉強をサボっていたので今はもっと低い点数だと思います。そのうち受けようと思いつつ、ダラダラと先延ばししています。
TOEICは時間が長くて集中力と体力勝負のところもあるのでがんばって下さい。
>わたしは日本語でも耳からの聞き取りが悪くて、トンチンカンな受け答えを
>してしまったり、何度も聞き返してしまいます。
私は日本語を文字から覚えました。そのため私の第一言語は文字言語なので、言語音を文字とマッチングさせて音声言語を習得したようです。
英語に関しては文字と一緒に学べたので、文字と音声をマッチングさせる方法でListeningを覚え、SpeakingとWritingとReadingはパターン学習で何とか大学入学までは乗り切りました。
音声の聞き取りが苦手な場合、耳から聴いて意味へアクセスするルートに問題があるケースと音を細かく聴いて単語に置き換えていくルートに問題があるケースがあります。まずご自分がどちらが苦手かを確認してみるといいと思います。
>TOEICの会話問題は多分日本語でも全問正解はできないでしょう。
>どなたか、日本語でも英語でも聞き取り力の強化、リスニングをどうやって勉強されているか教えてくれると幸いです。
大学2年次の英会話ではEnglish as a second language(移民対象者に英語を教えるための教授法)の学位を持っているオーストラリア人の先生に徹底的に鍛えられました。
その先生のクラスでは日本語での説明は一切なしで、「授業中必ず下手でもいいから自分の意見を英語で話すこと」を課題に挙げていました。つまり英語を英語のまま理解したり表現したりする練習を集中的にトレーニングするのです。
その先生曰く、「日本人は全部完璧に理解しようとするけど、それは会話では通用しない。まず大まかな意味を捉えることが必要」と話していました。なので、英語を要約する、という練習は大切だと思います。
また、英語は日本語と違って子音だけで音が続く、という事も珍しくありません。日本語は原則として「子音+母音」という組み合わせですが、これが英語の聞き取りには邪魔になっていることもあります。また、母音の種類も英語の方が多いので、日本語では同じと捉えられる音でも英語では違う音、という事もあります。
言語聴覚士の専門学校で音声学を学習したのですが、音声学では音の聞き取りや発声を練習するので、英語の聞き取りにとても役に立っています。やはり音と筋肉の運動をマッチングさせるのは聞き取りには大切です。
あとは発音の法則を覚えることです。日本語でも「アンパンマン」のような/p//b//m/の後の/ん/は/m/で、「はんのう」の「の」はような/t//d//s//n/の前に来る音は/n/といった音が変化するパターンがあります。英語にも同様の法則があるのでそのようなパターンを覚えるだけでも聞き取りの能力はアップします。
NHKでレッツスピークというラジオ講座がありますから、聞いてみるといいと思います。意外に聞けてもしゃべれないです。言えないことばというのは正確に聞けていないものです。現在私も夫と一緒に聞いて練習しています。「こういう表現を英語で」と言わてもとなかなかサッとは出てこないのでとても勉強になります。
以前はビジネス英語も聞いていました。話題も豊富でアシスタントの方が英語で説明をしてくれるのでこちらは意味を捉える練習にはとてもいいと思います。あとは以前購入した英語の教材などを思い出した時に聞きなおすようにしています。
参考になれば嬉しいです。それではまた。
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