アスペルガーの館の掲示板

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[#1119] 家族の者の無理解 Chiquitita 04/10/28(木) 20:37 [未読]
[#1122] Re:家族の者の無理解 いぬかい 04/10/28(木) 21:12 [未読]
[#1124] Re:家族の者の無理解 ネフェル 04/10/28(木) 21:31 [未読]
[#1132] Re:家族の者の無理解 しらいし 04/10/28(木) 22:44 [未読]
[#1139] Re:家族の者の無理解 rino 04/10/29(金) 1:57 [未読]
[#1167] Re:家族の者の無理解 went 04/10/29(金) 23:49 [未読]
[#1175] Re:家族の者の無理解 Chiquitita 04/10/30(土) 16:37 [未読]

[#1119] 家族の者の無理解
 Chiquitita メールホームページ  - 04/10/28(木) 20:37 -

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   だいぶ昔のことです。

弟にこんなことを言われました。
「兄貴の歩き方、見ているだけで恥ずかしい。何とかしろ。」

身障者の兄に向かってなんと言う言い草、とばかり大立ち回りになりました。

しかし、我が家ではこういったことは日常茶飯事でした。

父は今から11年前に亡くなりましたが、生前から発達障害や身体障害に偏見を持っていました。このため、父との間では、父が亡くなるまでの30年間、同居していながらほとんどスキンシップがありませんでした。
こういったこともあり、父が死んだときは、人の死に直接接しての悲しみも感じましたが、むしろ清々(せいせい)しています。
夢枕に立つ父の姿は、たいていが酒乱癖で暴れているか、凶器を持った無差別通り魔の姿です。

そんな中、最近になって、父も当事者ではないのか、と思わせるような証拠が続々挙がってくるようになりました。
●車の運転中、自分が案内標識を見落として道に迷ったのに、迷子になってパニックになっているものだから家族に当り散らした。
●職場での人間関係を全部家庭に持ち帰り、家族に当り散らした。
●私と同じくカラオケは好きなのだが、選曲に関しては好き嫌いが非常に多かったので、レパートリーは10曲ぐらいしかなかった。
●弟の結婚にあたって、配偶者の親類に▲▲学会の信者が多数いることで結婚に猛反対したのだが、その理由を尋ねたところ、根室で漁師をしていたときに同じ漁船に学会の信者が乗り込んでいて、その人との間で折り合いが非常に悪かったのが原因だといわれた。
●新聞が天地逆だとまったく文字が読めない。etc.

おそらく、父も自分自身、発達障害というのはある程度認識していたのでしょうが、信じたくなかった。私にはそう思えます。
はなから障害を馬鹿にしていたわけではなく、自分と同じ障害が息子にも遺伝したことが信じられなかった。おまけに身体障害の駄目押しもあった。

父は会社でも飲み友達は少なかったようですが、私のような重複障害者がいるという家庭の内情を悟られたくなかったのが理由だったのでしょう。

御家族の方も無理解、という状況は、やはりほとんどが「同居の人間が障害者だなんて信じたくない」というのが本音なのでしょうかね、皆さん?

[#1122] Re:家族の者の無理解
 いぬかい  - 04/10/28(木) 21:12 -

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   >御家族の方も無理解、という状況は、やはりほとんどが「同居の人間が障害者だなんて信じたくない」というのが本音なのでしょうかね、皆さん?

多分そうでしょうね、ちなみにうちもそうです(^^;
カミングアウトを「高機能自閉症」にしたのは大失敗だった。
母はなんとか私を自閉症じゃない証拠を掴もうと必死ですわ。
「アスペ」か「広汎性発達障害」にしときゃ良かった。

でも、母は心のどこかで私の異常さに気がついていたハズ
過去を思い返すと「私の異常を必死に否定していた」
なら納得のいく言動、エピソードの目白押し。

実は祖母はかなりアスペっぽいのですが(私とタイプは全然違うけど)
母子家庭でその母親も、産まれたたった1人の子供もアスペとは、
母の人生はホント哀れ・・・と思います(苦笑)


ちなみに父も最初は否定してたけど、
私があんまりにも冷静なもんだから、ホンモノだと思ったらしい。

[#1124] Re:家族の者の無理解
 ネフェル ホームページ  - 04/10/28(木) 21:31 -

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   ▼Chiquititaさん:
>弟にこんなことを言われました。
>「兄貴の歩き方、見ているだけで恥ずかしい。何とかしろ。」

たしかに 歩き方というのは 訓練したり 意識したりすれば自然としっかりするもので ふらふら歩くのは だらしがない・・・・と 私自身 何度も言われました

私の現在の歩き方は 足を1cm以上持ち上げないのでズリッ ジャリッという音をたてて 酔っ払いの千鳥足のようにふらふらとし よく物にぶつかったり ちょっとした段差でつまづく という有様なのですが

私は 長い間 中学校の時に 右足首をねんざしたせいかと思っていたのですが

実は 私は 小学校の時から
「あなたの歩き方は変だから 50メートル後ろから見たって あなただとわかるよ」
とクラスメイト全員から言われていました

しかし 私は 痛いだけで 関節の可動範囲は日常生活に支障がない程度に確保されているため 身障者に認定されないのだと 医者に言われました

>身障者の兄に向かってなんと言う言い草、とばかり大立ち回りになりました。

私は 昔 テレビのドラマで 短距離であれば2足歩行できる車椅子使用者に対する差別発言があった時に テレビ局に電話をかけた事があります

>御家族の方も無理解、という状況は、やはりほとんどが「同居の人間が障害者だなんて信じたくない」というのが本音なのでしょうかね、皆さん?
それどころか 子供に身障者が生まれたら それは親の日頃の行いが悪いからだ という迷信すらあり

女の私の前で「おれの子供が 女ばっかりなのは おれの日頃の行いが悪いからだな」と言った大人が 昔いましたが
今でも その時 私はなぜ反論すらしなかったのか後悔しています

[#1132] Re:家族の者の無理解
 しらいし メール  - 04/10/28(木) 22:44 -

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   僕の家族の場合は全く逆の状態です。
僕は姉と二人姉弟なのですが、発達障害を持っていない姉が異常者として扱われていました。
そして、僕の方が普通と思われていました。今もその状況は変わっていません。
どうも家の両親は若干ですが、アスペっぽいところがあるようです。

小さい時から姉は両親に対して、僕が普通ではない事を訴え続けてきたのですが、
両親は全く聞く耳を持たず、むしろ、姉の方が普通でないと言われ続けました。
おかげで、僕は十分なソーシャルスキルを持つ事が出来なかった......。
学生時代、都会で一人暮らしが出来たのが不思議なくらいです。

[#1139] Re:家族の者の無理解
 rino  - 04/10/29(金) 1:57 -

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   しらいしさんの状況に少し似ています。

兄は昔からASの傾向が色濃く出ていましたが、(私から見て)両親もASあるいはADHDの傾向がありそれがうちでは普通の状態で、私にもこだわりの様なものはありますが彼らとは違うものなので私だけ「おかしい」と言われています。


両親もAタイプの傾向があって無自覚な場合、なんとなく表向きは理解してくれた様でも、実際はほとんど対処してくれない(出来ない)様な気がします。
(父は兄妹への接し方が的外れですし、母はガミガミ言うのを止められません...etc)

[#1167] Re:家族の者の無理解
 went メール  - 04/10/29(金) 23:49 -

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   ▼Chiquititaさん:
>御家族の方も無理解、という状況は、やはりほとんどが「同居の人間が障害者だなんて信じたくない」というのが本音なのでしょうかね、皆さん?

 「未診断だが、自分はASに近いと確信している」wentです。
 差別的な表現になりますが、私の家族の場合は、「障害者なんて信じたくない」というよりも「人並みでなければ不幸になるに決まっている。障害者だと認めるのは、人並みになれないと認めるのと同じだ。」というのが本音なのだと思います。

 「子供の能力はほとんど全員が平等であり、大人が正しく導き本人が努力すれば、能力を人並みに伸ばして人並みに発揮できる。」
 「人さまと同じことができるんだと思われなければいけない。人さまを出し抜くように努力なんかしなくてもいい。普通にやっていれば人並みにできるはずだし、普通にやっていけるはずだ。」
 「世間様の中で、人並みに普通にやっていたら、学校や会社や地域社会から守ってもらえるはずだ。普通にやっていたら、その場にいるだけでそれなりのものがもらえるはずだ。」
 このような物語を、私の家族は鵜呑みにしているのだと思います。そして、このような物語から、次のような要求をしてくるようになるのだと思います。
 「みんな(と私の家族が思っている人たち)が一生懸命に一斉にやっていることに対して、ひたすら同調していかなければならない。ほんの少しでもそこから外れることは許さない。障害者と認めるのは、そこから外れることを黙認することにつながる。」

 前に述べた物語を守るような人に対して、「私は、こういうことが上手くできなくて困っている。だから、こういうふうに工夫をしようと思っている。」などと言おうものなら、
 「どうして、人さまと同じ事をしようとしないのか? わがままを言うのはやめろ。」
 などとしか言われないのではないかと思います。

 それだけではありません。前に述べた物語のもとで子供時代を過ごし、大人になってから物語が破綻した人も、おそらくいると思います(少なくとも私はそうです)。
 そういう人に対しては、次のような言葉が浴びせられると思われます(少なくとも私はそうです)。
 「あなたがこれまで、世間様の中で人並みになるよう普通に振舞うよう努力しなかったから、そういうことになったんでしょ。私は、人さまを出し抜けなんて一言も言ってないわよ。普通にしていたら、こんな問題が起こるわけがないでしょ。」

 私が未診断であるのは、幼児期のことが分かるものが全然なく、家族や教師の協力も得られそうにないからです。
 私には記憶がないのですが、「私は幼児期に自閉症が疑われ、児童相談所に何度か行かされた」ことがあるそうです。そして最終的に自閉症ではないと言われたそうです。これは、35年ほど前のことと思われます。つまり、「カナータイプの自閉症ではない」という意味だと思われます。
 また、私は小学校1〜3年のとき、「夏休みのある一日に親と私が呼び出され、変なテスト(今思うに、知能テスト)を私が受けさせられ、その後、専門家らしい人と親と私とで面談が行われる」ということをされていました。
 このことを理由として、「自閉症ではないと、子供の頃に言われたんだ。だから、おまえは普通なんだ。普通に振舞えるはずなんだ。病気になりたがるのはやめろ。」と言うのです。

 「障害者という意識」よりも「人並み意識」のほうが、無理解の裏に隠れているのだと思います。

[#1175] Re:家族の者の無理解
 Chiquitita メールホームページ  - 04/10/30(土) 16:37 -

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   皆様、これまでのレスありがとうございました。
(返答はwentさんへのレスの形になっておりますが、皆様に対しての御礼のコメントです)

▼wentさん:
>差別的な表現になりますが、私の家族の場合は、「障害者なんて信じたくない」というよりも「人並みでなければ不幸になるに決まっている。障害者だと認めるのは、人並みになれないと認めるのと同じだ。」というのが本音なのだと思います。

案外、このコメントは私の父が私の幼少期に「障害者の息子を連れて町の中を歩けるか」といって私がどこへも連れて行ってもらえなかった、という経験に通ずるところがあります。大学も地元(室蘭工業大学)で十分、とばかり北海道大学へ進むことに反対したのも、そういった考えがあるのかもしれませんね。

その一方で、発達障害は遺伝性があることが指摘されているので、発達障害の傾向を示さない人が家族の中で逆に浮いてしまう、というのも深刻な問題のようですね。
私の家系をたどってみても、発達障害はやはり多いですね。KS(カナー)の確定診断が出ている人も6親等以内に3名います。この中にはIQ=22という結果が出ている人もいます。

> 「みんな(と私の家族が思っている人たち)が一生懸命に一斉にやっていることに対して、ひたすら同調していかなければならない。ほんの少しでもそこから外れることは許さない。障害者と認めるのは、そこから外れることを黙認することにつながる。」

そうなのです。
だから、私の母親は親戚中(といっても父親方の親類がほとんど)から槍玉に挙げられ、私を道連れにして根室市郊外の海岸に身投げしようとしたほどの育児ノイローゼに悩まされたそうです。

> 前に述べた物語を守るような人に対して、「私は、こういうことが上手くできなくて困っている。だから、こういうふうに工夫をしようと思っている。」などと言おうものなら、
> 「どうして、人さまと同じ事をしようとしないのか? わがままを言うのはやめろ。」
> などとしか言われないのではないかと思います。

>>>でもこれって、日本人本来の国民性である「和」を大切にするキャラクターと矛盾していますよね。

> それだけではありません。前に述べた物語のもとで子供時代を過ごし、大人になってから物語が破綻した人も、おそらくいると思います(少なくとも私はそうです)。
> そういう人に対しては、次のような言葉が浴びせられると思われます(少なくとも私はそうです)。
> 「あなたがこれまで、世間様の中で人並みになるよう普通に振舞うよう努力しなかったから、そういうことになったんでしょ。私は、人さまを出し抜けなんて一言も言ってないわよ。普通にしていたら、こんな問題が起こるわけがないでしょ。」

我々は、人間関係が仕事以上に疲れを感じる原因になることも珍しくありません。だからこそ周囲には最も見えにくい障害となりうるのでしょう。

> 「障害者という意識」よりも「人並み意識」のほうが、無理解の裏に隠れているのだと思います。

でもそのために家族の者が無理解振りを示したところで、障害者をトラブルメーカー扱いされては、たまったものじゃありません。誤った診断により誤ったメスが入れられたことが原因で家庭内不和が起きたのなら、あまりに残酷でやりきれないです。

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