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青紫さんへ
はじめまして、私の息子は小5ですが、青紫さんの息子さんとまったく同じ言葉を言っていました。
母親の辛い気持ちは私自身が経験しています。見ていてどうすることもできない本人の辛さに、身代わりになりたいくらいでした。
きっとその気持ちの中には、乗り越えられる強さを自分の中に持っていると知っていたからかもしれません。
私も何度も「存在否定」の言葉を言う息子に寄り添ってきました。私も相談所で涙ながらに訴え、息子の苦しみの酷さをどうしたらいいのかと話しました。
診療まで一ヶ月は異例の速さですものね。私の息子も一ヶ月待ちの異例の速さで診断をしていただけました。
診断を待つ間、私は家にいると自分自身を責めてしまう息子に気がつきました。「自分が・・・」「自分が・・・」と思考が止まらないといいます。頭の切り替えができないでいました。自分でも分かっているのに出来ないジレンマにパニックから自傷を繰り返していました。
私は従来の自分の概念を捨てました。
そして息子に言いました。「学校は絶対に行かなくてはいけない所ではないの。私は、○○が頑張って学校へ行こうとしているから、苦しんでいるんだと思う。ちょっと一緒に母さんに付き合ってくれない?」と言って、真昼間からバッティングセンターへ行ってボールをかっとばしてきました。そのカットばす姿を見せるだけでもいいと思ったのです。何かに気持ちを置き換えて発散させる方法をとったのです。間接的な暗示のようなものでした。実際は私自身もスッキリしていましたが・・。
そのうち息子が「やってみようかな?でも玉が早くてこわい」というので、テニスの打ちっぱなしマシーンで、ラケットを両手にバットのようにして持たせて思いっきり振り込むことを教えました。
その他にも釣堀で釣りをやったり、映画を見たり、まじめすぎる息子に私なりの発散法を一緒にしていました。釣りで大きな魚を釣り上げたときに息子が少しだけ笑ったのです。その場で塩焼きにして食べて、家族には内緒にしました。
まずは家を出てみてください。喫茶店でもどこでもいいんです。図書館でもかまいません。家にいる時間が息子さんを苦しめている気がします。
今は息子さん自身が「自分と向き合う」ことは早すぎる気がするのです。悪いことにしか結び付けないでいると思います。
中一という第一次思春期の難しい時ですが、発達障害をもっている人たちが一番発見されることが多い学年でもあるのです。
息子さんの中に「学校へいかなくちゃ」という焦りもあると思います。学校は一つじゃないし、選択肢が沢山あることを教えてあげたいです。
「もうひとつの学校案内」という本がありますが、NPO法人の21世紀教育研究所 新風舎発行のものです。 2000円
学校が合わない子も沢山います。自分なりの時間の中で育っていくことも必要なのだと息子には知って欲しくて見せました。
息子の生真面目な思いから「学校がすべてではないこと、生きていける世界は一つではないこと」を夜中のドライブ中に話したこともありました。眠れない息子に24時間のファミレスに連れ出して、暖かいココアを飲ませたこともありました。ついでに夜食も(^^) しーんと静まった真夜中の月夜には道路の真ん中を一緒にあるいて、開放させたこともありました。
これだけ言うと「不良のすすめ」みたいですね(^^)> でも、基本的に真面目な息子でしたので、効果はあったようでした。 「〜はしちゃいけないんだよ」と言われましたが、「でも、ドキドキして楽しい」と言っていました。私を気遣ってくれたのかは分かりませんが、随分と明るくなりました。
私も、私の息子も青紫さんと同じでした。今は沢山の発達障害児療育の方法があります。診断が健常者だったとしても、この療育は有効なのです。
自責の念が強い場合は、診断名が発達障害なら診療の先生に相談して、診断後の告知について相談をしてみてください。私の息子は自傷がひどかったので、告知することで「自分のせいで」はなくなり、その後のフォローで楽になったようです。今では楽しく学校へ通えるようになりました。
私も発達障害について勉強を続けてきました。まちがった対応で息子を追い込まないようにと今も勉強中です。
応援しています。もう少しです。
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