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▼三月うさぎさんへ
杉山先生の文章を読まれて、随分と衝撃を受けた事をお察しします。
ただ、私個人からすると、杉山先生のおっしゃっている事は、一部は啓発も込めた言葉だと思います。
事実として、ニキさんなどは、ネットで『お前はいない』といわれた事で、本当に自分は存在しないのではないかと、真剣に悩まれたそうです。
つまり、杉山先生のおっしゃりたい事は、このサイトに訪れている人のことではなく、『2ちゃんねる』に書き込みをする一部の人のように、人一人の尊厳を奪うのはどうかという事だと思います。
アスペルガーの診断に付いても、世界的診断基準の中に、ニキ・リンコさんや藤家さんのような方がおっしゃる、身体機能に付いての記述が無いように、もしかしたらもっと変わっていくのだ思います。
実際、杉山先生のおっしゃるように『偽アスペルガー』の横行を指摘するのであれば、本当ならば、私達のようにグレーゾーンで困っている人間に付いての、アスペではないと言う、逆説の立証もしなければいけないのだと思います。
確かに、その立証をせず、この括りの人たちをほっといて、偽アスペルガーはどうかと投げかける事はまずいかもしれませんが、これまでの日本でのアスペの歴史のように、『グレーゾーン』の歴史も出来ていくかもしれません。
というより、そこに本当に支援が必要なのだとしたら、その歴史自体が作られなければ、グレーゾーンの人の尊厳は守られないでしょう。
この偽アスペルガーのことについては、杉山先生はアスペ・エルデのディレクターをされているのですから、然るべきところでお話して欲しいと思いますし、グレーゾーンの人たちのあり方も是非聞いてみたいところです。
そして、もう一つは、『子供の頃ならアスペと診断されたであろう、現在、社会適応を少なくともしている人たちをどう見るか』という事も、是非聴きたいところでもあります。
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