アスペルガーの館の掲示板

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[#12765] こんな相談、してもいいのかな・・・ zero 06/7/1(土) 2:34 [未読]

[#12788] Re:こんな相談、してもいいのかな・・・ Lao Tzu 06/7/2(日) 9:09 [未読]
[#12791] ありがとうございます その7 zero 06/7/2(日) 10:42 [未読]
[#12794] Re:ありがとうございます その7 Lao Tzu 06/7/2(日) 18:37 [未読]

[#12788] Re:こんな相談、してもいいのかな・・・
 Lao Tzu  - 06/7/2(日) 9:09 -

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   最近ASと診断された成人です。

こういうことは一人の先生が抱えるような問題では無いと思いますので、zeroさんに対して言うつもりではないのですが、ASであろうと普通の子供であろうと同じように柔軟に受け入れて対応できな現在の教育システムが問題なのです。
本来人間にスタンダードなんてありません。ですから学習指導要領なんていう枠に当てはめて勉強させること自体がおかしいのです。
日本は単一民族国家ですので学校にしろ会社にしろ毛色の違った人が入ってくると上手く機能しないシステムになってしまっていますが、多くの民族や宗教の違いを抱える国の教育システムならば、ASの子も普通の子も問題なく同じ教育が受けられる筈です。

問題行動と言ったって、いったい何を基準に問題行動としているのでしょう?
授業をおとなしく聞けない子が居るのなら、それは授業のやり方が悪いのだと思います。

私自身の話はあまりしたくないのですが、私は読書障害があるので教科書だけを使って教える小中学校の授業などは全く意味を成さず、いつも授業を妨害したりクラスを飛び出して隣のクラスに乱入していました。先生から帰れと言われてそのまま帰ることも度々ありましたし、同級生とよくケンカをして傷だらけでした。10人以上を相手に一人でケンカ(今で言うといじめ?)することもあったのですが、私が凶器(椅子など)を振り回して応戦すると先生は必ず私一人を悪者にしてつまみ出し、正座させたり給食のアルミ製おぼんで頭を叩いたりしました。
その頃はASどころか読書障害さえ知られていなかったので、私が何を言おうと相手にしてもらえない雰囲気だったのです。
でもそれってASの私がいけなかったんでしょうか?
私は、自分達の知っていることが全てで絶対だと思い込み、柔軟性の無い教科書だけで授業を進めるような教育システムを作り上げた文部科学省や大人たちがおかしいのだと思います。

そんな思い出したくも無い学生時代でしたが、ひとつだけ私の支えになったこともありました。小学校3、4年の時、同級生や先生達から攻撃されて一人でストレスを抱えていた私の事を気にかけて、声をかけてくれた一人の女性教師がいました。その人は放課後に話しを聞いてくれて、言葉に出来ない気持ちをいっぱい抱えて泣きじゃくるだけの私を抱き寄せ、ずーっと泣かせてくれました。そういう暖かさを味わったおかげで私はいままでやってこれたのです。
だから学校というのは、本で勉強を教えるだけのところじゃないんです。

中学は不登校で半分以上欠席し何も学校で学ばなかった私ですが、教科書や本に頼らず自分なりに勉強して、大手自動車メーカーの開発に携わるエンジニアをしたり、3カ国語を習得し外資系企業でエンジニアをしたりしてきました。
学校なんかで勉強を教わらないでも中、高、大学で英語や電子・機械工学を学んできた人達と方を並べて仕事をすることも出来るようになるんです。

もう一度言いますが、人間にスタンダードなんて無いのです。人間は工業製品じゃないんですから、管理して枠に当てはめるなんていうのは教育の本来あるべき姿ではありません。だから子供がスタンダードから外れるような行動をしたとしても、それも一つの個性として育て、伸ばしていくことが今の学校教育に求められているのではないでしょうか。
それをアウトレット品を処理するみたいに安易に養護学級に移したり、療育といって薬を飲ませたりして、もし何年か後にASの病理がもっと明らかにされてそれらの措置が間違いだと言うことが分かったら、その子達はどうなるんですか? 薬の後遺症で苦しむかもしれませんし、楽しい学校の思い出が無いことに一生苦しむかも知れないんです。私はうつ症状はあったのですが薬はほとんど効かず、副作用や後遺症ばかりに悩まされました。

ですから学校や先生には、自分達の扱っているのが人間だということをもう一度考えていただいて、どんな人間でも受け入れることのできるバリアフリーな教育システムを作り上げていって欲しいと思います。他の子供達にもそういうダイバーシティーの環境を受け入れる重要性を教えていくことが必要だと思います。
頑張ってください。

[#12791] ありがとうございます その7
 zero メール  - 06/7/2(日) 10:42 -

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   ▼Lao Tzuさんへ


>こういうことは一人の先生が抱えるような問題では無いと思いますので、zeroさんに対して言うつもりではないのですが、ASであろうと普通の子供であろうと同じように柔軟に受け入れて対応できな現在の教育システムが問題なのです。
>本来人間にスタンダードなんてありません。ですから学習指導要領なんていう枠に当てはめて勉強させること自体がおかしいのです。
>日本は単一民族国家ですので学校にしろ会社にしろ毛色の違った人が入ってくると上手く機能しないシステムになってしまっていますが、多くの民族や宗教の違いを抱える国の教育システムならば、ASの子も普通の子も問題なく同じ教育が受けられる筈です。

本当に、そうですね。
今だって、身体的な障碍、ADHDなどの障碍を抱えた子がいるクラスでも、
なんの問題もなく、授業を進められるクラスもあります。
あたりまえのように、いろんな子を受け入れられている所があります。
私たちは、そういう所から、もっと積極的に学び、
また、国全体がそういう姿勢をもつために、
はたらきかけていくことが必要なのですよね。


>問題行動と言ったって、いったい何を基準に問題行動としているのでしょう?
>授業をおとなしく聞けない子が居るのなら、それは授業のやり方が悪いのだと思います。

うう、それは痛いお言葉です。
私もまだまだ新米で、「子どもが自分から集中できる授業づくり」に奮闘している段階です。
問題行動の基準。。。それも、難しいお話です。
細かいところまで、見ていけば、
どの子にも必ず問題行動がありますしね。
安易に言ってはいけない言葉ですね。
すみません。


>
>私自身の話はあまりしたくないのですが、私は読書障害があるので教科書だけを使って教える小中学校の授業などは全く意味を成さず、いつも授業を妨害したりクラスを飛び出して隣のクラスに乱入していました。先生から帰れと言われてそのまま帰ることも度々ありましたし、同級生とよくケンカをして傷だらけでした。10人以上を相手に一人でケンカ(今で言うといじめ?)することもあったのですが、私が凶器(椅子など)を振り回して応戦すると先生は必ず私一人を悪者にしてつまみ出し、正座させたり給食のアルミ製おぼんで頭を叩いたりしました。
>その頃はASどころか読書障害さえ知られていなかったので、私が何を言おうと相手にしてもらえない雰囲気だったのです。
>でもそれってASの私がいけなかったんでしょうか?
>私は、自分達の知っていることが全てで絶対だと思い込み、柔軟性の無い教科書だけで授業を進めるような教育システムを作り上げた文部科学省や大人たちがおかしいのだと思います。
>
>そんな思い出したくも無い学生時代でしたが、ひとつだけ私の支えになったこともありました。小学校3、4年の時、同級生や先生達から攻撃されて一人でストレスを抱えていた私の事を気にかけて、声をかけてくれた一人の女性教師がいました。その人は放課後に話しを聞いてくれて、言葉に出来ない気持ちをいっぱい抱えて泣きじゃくるだけの私を抱き寄せ、ずーっと泣かせてくれました。そういう暖かさを味わったおかげで私はいままでやってこれたのです。
>だから学校というのは、本で勉強を教えるだけのところじゃないんです。

つらい経験を書いてくださり、ありがたいです。
「学校というのは、本で勉強を教えるだけのところじゃない」
その通りだと思います。

いろんな言葉が心にしみました。


>ですから学校や先生には、自分達の扱っているのが人間だということをもう一度考えていただいて、どんな人間でも受け入れることのできるバリアフリーな教育システムを作り上げていって欲しいと思います。他の子供達にもそういうダイバーシティーの環境を受け入れる重要性を教えていくことが必要だと思います。
>頑張ってください。

がんばります。

Lao Tzuさんと同じことを考えている人は、教員にも、たくさんいると思います。
この問題以外でも、今の教育界、
いろいろな問題を抱えています。
間違っていると感じたら、見過ごさず、立ち上がって上層機関に意見を述べる先生方もたくさんいらっしゃいます。
私もそのような教師になりたいと思います。
子どものことを一番に考えて、行動していける先生になりたいです。
その前に、はやく、正規採用されたいです・・・(T_T)

[#12794] Re:ありがとうございます その7
 Lao Tzu  - 06/7/2(日) 18:37 -

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   zeroさんへ

>>問題行動と言ったって、いったい何を基準に問題行動としているのでしょう?
>>授業をおとなしく聞けない子が居るのなら、それは授業のやり方が悪いのだと思います。
>
>うう、それは痛いお言葉です。
>私もまだまだ新米で、「子どもが自分から集中できる授業づくり」に奮闘している段階です。
>問題行動の基準。。。それも、難しいお話です。
>細かいところまで、見ていけば、
>どの子にも必ず問題行動がありますしね。
>安易に言ってはいけない言葉ですね。
>すみません。

現役の先生の方には少しきつい物の言い方だったかもしれません、ごめんなさい。
お詫びに一つの例をお話しします。

小学生の時に購読させてもらっていた雑誌の付録に自分でコイルを巻いて作るモーターの工作があって、私はそれに夢中になって作った後も電池の変わりに豆電球を繋げて光らせたりして遊び、布団の中まで毎晩持って入っていました。視覚的に情報を取り入れる傾向の強かった私は、その光の強弱やモーターの回転との関係に興味を持っていました。それからしばらくしてその事は忘れてしまいましたが、会社に入ってオシロスコープ(電圧の波形を読み取る機械)を扱うようになりその時のことを思い出したんです。学校で習ってなどいなくても、名前など知らなくても、サイン波(正弦波)の存在やその発生の仕組みは既に小学生の時に知っていたのです。
だから私にとって学習と言うのは、自分の考えを言い表すための言葉を知ることがメインだったのです。そうやって普通の人とは違う方法で学習している子供達も居るということです。

上記のようなことを現場の先生がいちいち想像するのは大変だと思いますが、思いもよらないこともあるということを心に留めておいて欲しいんです。先生や学校にとって生徒は大勢の中の一人かもしれませんが、子供にとってはたった一人の先生、たった一つの学校なんです。
またでしゃばったことを言ってすみません。

>Lao Tzuさんと同じことを考えている人は、教員にも、たくさんいると思います。
>この問題以外でも、今の教育界、
>いろいろな問題を抱えています。
>間違っていると感じたら、見過ごさず、立ち上がって上層機関に意見を述べる先生方もたくさんいらっしゃいます。
>私もそのような教師になりたいと思います。
>子どものことを一番に考えて、行動していける先生になりたいです。
>その前に、はやく、正規採用されたいです・・・(T_T)

私の友達のイギリス人ジャーナリストから聞いた話なのですが、ドイツにはシュタイナー・スクールと言うのがあるそうです。読書障害なので文献とかは読んでないのですが、話しを聞いた限りでは私のようなASにとっては現段階で理想的な教育のように思えます。日本の教育制度に今すぐ当てはめられるとは思いませんが、参考にはなるかもしれません。
しかし、zeroさんみたいな先生が増えていってくれないと本当に困ります。
私もそういう風に考えてくれる人達が増えてくれるなら、何か出来ることを出来る範囲でしていきたいと思っています。(学歴が無いのでかなり制限されますが)
ぜひ頑張りましょう。

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