アスペルガーの館の掲示板

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[#15344] [投稿者削除] [未読]

[#15404] Re:母親が小学校の教師なんですが・・・ yume〜☆ 06/10/27(金) 15:07 [未読]

[#15404] Re:母親が小学校の教師なんですが・・・
 yume〜☆ ホームページ  - 06/10/27(金) 15:07 -

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   ▼arcleさんへ

 はじめまして、小6のAS児童を育てている保護者です。

> いてもたってもいられなくなったので、書き込みさせていただきます。

 arcleさんはとても親思いの方なのですね。力になれるのか分かりませんが、私なりの見解を書かせていただきますね。(^^)
>
> 宝塚市のある学校に勤めているのですが、その日学校であった話をいつも帰宅時に聞きますが、ちょっとその一部を書きます。

この↑部分では、教師という就業規則の中に守秘義務というものがあるので、書かないほうがいいですよ。お母さんの辛い状況を書きたかった気持ちは分かるのですが、守秘義務違反で罰則規定になることは避けたほうがいいのです。教師ってかなり制約の多い職業なので・・

 ここからは、私がお母さんだったら・・という設定で書かせていただきますね。
>
> 今日の出来事ですが、朝の会終了後にに宿題プリントの答え合わせ(係りの人が前に出て黒板に図を書いたり、答えを読み上げたり)をすることになり、その係りの一人であるASの疑いのある子(専門家の方に見て頂いたので間違いないようですが、医師の診断が無いと断定をしてはいけないんですよね・・)がプリントを持ってきていないのに「俺がやる!」と出てきました。

 児童本人の目線で考えると、「プリントをやったけど忘れた」と解釈してみましょう。
 そうした場合、自分は本当はできるし、プリントさえあればきちんと誰よりも上手にできる自信があったということをアピールしたい「衝動性」が強く働いていたのかもしれません。
>
> 当然プリントを持ってきてないので、他の係りの人が「M君(仮)は持ってきてないから出来ないやん」と言うと、「お前らばっかりで勝手にやりやがって!」と叫び、

 私が先生だったら、この時点で「そうかM君はプリントがあれば出来るんだね。」と真意を認めた上で、コピーなりで同じプリントを用意してその場でやらせます。そうすれば参加できるのですから、(本人は満足するでしょうから)
本人の「わだかまり」の原因をとりのぞきます。
 なぜなら、すでに専門家に見てもらって障害だということが先生だけでも分かっているのですものね。

係りの人が図を書いても「俺のほうがもっときれいにできるわ」とか「さっさとやれよ!俺やったら30秒で出来るわ」などの言葉をいい続け(当然席には座らずに係りの人のすぐそばで)、「いい加減にしろ!」と係りの人が言うと、「俺何にも悪くないのに何でやらしてくれへんねん!」と返したそうです。

 そういったトラブルになる時には、その集団から離します。グループでやらせているのなら、先生がM君をひきとるのです。
 「M君はもっと綺麗にかけるのね。じゃあ、ここに用意するからやってみる?」といってやらせます。黒板に書かせるなら線を引いて、どこまでがM君の場所なのかを範囲指定するのです。

 自分ができないということの不満をそういった「言葉の攻撃になってしまっている」という時点で、抑えられない感情のSOSを発信していると思います。
 「自分はできる」ことを「認めてほしいだけ」という想いだけにしばられているので、「自分は悪くない」という表現になるのだと思うのです。
 俺ルール(自己中とはまたちがいます)という独自の世界観があるので、先生が「認めてもらえる場」をそこに用意することで回避できます。つきっきりにならなくても、取り組んでいる時はとても集中していると思えますので、その間に他のグループをのぞいてアドバイスする時間もできると思います。

>
> その間にM君が黒板の前でチョークを片付けようとして(勝手に図を描こうと思って1mものさしを取ったときに落としたそうです。)乱暴に扱い背中にチョークの粉が背中に付いてしまった時、ある女の子が「背中汚れてるよ。」といったら「お前に言われたくないわ!」と返し、女の子は泣いてしまいました。

 パニックになってしまって強硬手段に出たのでしょう。認められない、やりたくてもやれない状態に苛立っていたのでしょうね。
 そんな時に声かけや刺激は避けたほうがいいのですが、善意で言った女の子の心の動きを冷静になってから、「あの時にこんなことがあったけど、あの時は女の子は「背中が汚れていてかわいそう」「友達だから教えてあげよう」という善意の気持ちであった」ことをつたえると反省することもできると思います。
 その場での反省はとても難しいのです。気持ちの切り替えが難しいのも障害の特徴でもあるので・・。

 女の子の方には私だったら、「教えてあげたのに辛かったね。今M君は誰が何をいっても攻撃的になっているからそっとしておこうね、先生が後であなたがM君のために言ったことを話してあげるからね。教えてくれてありがとうね」とフォローとM君がパニックになっている時には「接触しないほうがよい」という方法を教えるかもしれません。
>
> その後にクラスの男の子が「もう少し人の気持ちを考えろ」と言うと、M君はにゃっとして「ゴリラ」と呟いたそうです。

  パニックになっている時にそれも嫌いな人に意見されると「怒り」に変わる場合がありますから、攻撃的な言葉をいうのはあたりまえになります。
 言われて当然のことでも、M君には気づけないでしょう。
> 
> これに限らず、今目の前・みんなの前でしたことに対しても「やってません」・「僕じゃありません」と平気で嘘をつくなど、はっきり言って授業が成立しているとは思えない状況です。

  みんなから責められたくない。ことの発端は自分が悪くないということを感じていた場合に、みえみえの嘘をつくことで、自己防衛に入ることがあります。
 以前に友達がやっていた回避の仕方を学んでいた場合、「自分も」という模倣性がある場合も考えられます。
 みんなはみえみえだから「不満」がつのりますよね。
 でも、「嘘」じゃない場合もこの障害にはあるのです。どういった場合かというと「勘違い」「価値観の違い」「状況判断のとぼしさ」があるようで、M君は本当にそういうものだと思い込んでいる場合があるということです。

>
> さらに、M君の母親もASの疑いがあるということを聞きました。
>つい最近もM君が家で「女の子にいじめられた」・「もう学校に行きたくない」などと親にありもしないことを言い、真に受けた親は、学校に殴りこんできて「教委に言い付ける」・「しばらく学校に行かせない」など散々言っていたそうです。

 これもまた、独特の感じ方や解釈の仕方があるので、嘘をついているのではない場合が殆どだと思います。「自分はこう感じた。」ということだけを話す場合が多いので、連絡帳などに今日の出来事の詳細を書き込むことをおすすめします。障害の診断がついているならなおさらそうだと思えます。前に書いたように多角的にみれない分、自分がうけた感覚だけが鮮明にのこるので、事実確認が必要なのです。
>
> ちなみに明日も来るそうです。

 来てほしくなくなっているということですよね。お母さんの衰弱振りが目に見えるのですから、しかながないとは思うのですが、親としては辛い言葉です。
>
> 「周りの環境を変えるのが大事」と言うことは何となく分かったのですが、この場合はどうすべきなのでしょうか?

 診断名を言わなくても、何が得意なのか何が苦手なのかという部分で先生が少しずついろいろな場面をとおしてM君との関わり方や理解の仕方を話していかねばなりません。
 そして、何にM君が困っているのかを見抜いて、個別の対応も考えていくと良いように思いました。そういった研修があるので、インターネットで自分の県の教育委員会での催しをちチェックされてみてくださいね。学校側で行かせてもらえない場合は休日にやっている講演会なども勉強になります。

 じゃんこさんやびびあんさんの意見の中にもヒントは隠されていると思います。
 そして、やっぱり一番は学校でお母さんが孤立していかない方法を考えることが必要です。コーディネーターや保険の先生に相談するとか、息子さんに相談することをしなくてもいい方法を学校の中でつくっていくことだと思います。

>
> 
> もしよければ何かアドバイスを頂けないでしょうか?心配で仕方がありません。
> 母はいつも帰ってきてはすぐに横になり、明らかに痩せてきています。

 そういった姿を見ているほうも本当につらいですよね。

 先生としてお母さんはなんとかしたくても、なんとかできない歯がゆさに辛いと感じていらっしゃるのだと思います。
 親に協力がもとめられないのなら、具体的にプリントなどを忘れないような方法をお願いしていくほうが建設的かもしれません。

 障害理解についても、具体的に「こんな出来事がありましたが、発達障害の児童ととても類似している点があります。という自分の意見ではない専門家の書かれた資料やこんな傾向があるから、お子さんと似た部分があるか確かめてみて欲しい」といって渡してもらえると、発達障害かもしれないという自発的な考えが親にも芽生えると思います。「先生の指導不足から息子を発達障害にしている」ということを一掃するために客観的な資料が必要なのです。

 親に授業内容を見てもらうことも大変に有効なのですが、良いことで学校へ行くのではなくて、悪いほうでの授業参観はとても親にとって負担は大きいのです。

 私が息子の障害を知らないでいた時に、家でかなりきつく学校での出来事を叱りつけていた時もあるのです。「やんちゃな子」という範疇から出なかったことも事実でしたが、診断をしてもらった時には「やっぱり」という想いと、これからもっと息子が理解される環境ができると喜んでいたことを思い出します。

  先生側へのアドバイスといっても、私の目を通しての意見ですので、ASの障害について少しでも知ってほしいという意味をこめて書かせていただきました。

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