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arcleさん
なぜ「根拠のかけらもない嘘」を担任しているお子さんがその親御さんに言ったのでしょうか?
そのお子さんをどう理解していいのか?すっかり悩みを抱え込んでしまっているおかあさんの様子が、以前の自分にだぶってしまいました。
こちらが精一杯心を開いて接しているのに彼の行動はそんなこちらの思いを裏切るものばかり・・。こんなに優しく促しているのだから、少しはこちらの言うとおりに動いてくれてもいいのに、とても受け入れられないことばかり言ったりやったりする・・。私は、自分自身の保育者としての積み重ねてきた自信がボロボロになったように思いました。実はその頃、彼の方も「誰も彼もみんなぼくを悪い子だと思ってるんだから、ぼくは悪い子になってやるんだ。」という思いになってしまっていたのでした。(自己否定、自己愛といった完全な二次的障碍です。)arcleさんのお母さんの生徒さんにもそんな一面が感じられるように思いますがいかがでしょうか?本当のことを言って自分が怒られてしまうことからなんとしても回避する必要があったのではないでしょうか?
同時に自分の家庭では我が子の反逆?にあいました。家庭では恐い顔で「さっさと勉強しなさい!」「どうして一度言われたらすぐやらないの。」とこどもの上からまくしたてる私に、絶対屈することのなかった子どもたち。
「かあさんなんかかっこつけてるだけじゃん。」
「『いいかどうかは自分で決める♪』っていう歌が大好きって言ってるくせにうちじゃぁ、全部母さんが決めるになってるじゃないか。そんなのは変だー!」
3番目のこどもは怒られないようにその場しのぎのうそでかためた言葉しか言わなくなりました。
「子どもの心に寄り添いましょう!」なんて偉そうに言ってる自分が、言葉で自分の思い通りに動かそうとしているだけのダメダメ母親であることに真正面からむかいあうことになったのです。
「自分のことを自分で考えて、自分で判断、決定し、自分で行動する。」
そんな人間に成長していくために、子どもが経験すべきことはなんだろう?
周囲の大人はどんな言葉をかければいいんだろう??
講座を受講したり、研修会にでたり、モラルハラスメントの本を読んだりして深く学ぶ機会となりました。
大人(親や保育者や教師)の役割は、自分の言うことに素直に従う子どもを育てるのではなく、
1.「いや」は「いや」、「すき」は「すき」を誰にも遠慮しないではっきり言う
2.何を言っても怒られたりしない。でも、相手を悲しませたり、不快にさせたりする言葉があることに自分で気づく。
3.キレないで自分の考えを伝える。
ということを練習する場を提供してあげることが大事なんだなということを学ばせられました。これは教える、指導するという形ではできないことで、一緒に考えてみよう!という働きかけが子どもの心にすっと染みこんでいくもののようです。「なりたい自分になる自由」を子どもに与えてあげると、子どもは自然とまっすぐ自分で育っていくことを実感しました。
同時に私自身の感情を素直に相手が理解できるように伝える努力をしてみます。
「私は〜思うんだけど。」「君にとってはルール違反じゃない何か理由があるんだね、話してみて。」
私達保育者の取り組みで、本当にやりたい放題の怪獣くんのようだった彼が少しずつ変わり始めました。実はみんなとうまく関われないことに彼自身がとても自信を喪失しており、うそをついてごまかしたり、相手を威嚇したり、その場から逃走したりという行動につながっていたわけで、保育者とつながっていれば、自分の気持ちを正しく友達に伝えることができるらしいと認識してもらえるようになると、暴言や暴れるなどの問題行動はほとんどなくなりました。いわゆるパニックだけじゃなく、何も耳に入らない状態になってしまった時は、少し場所を変えてクールダウンの時間を作る必要があります。(とても担任一人だけでは無理です。)
ただ、集団の中でずっとその活動に参加するということが苦痛で、保育室から出たくなることだけは変えられない特質なので、出ていくことを断り、帰ってくるタイミングを保育者と確認して出ていくようにしました。他の子どもたちにも、「あなたたちも出ていきたくなったら言ってね」とその決断をゆだねてみました。子どもたちはそれぞれに考えて「自分は出ていかない」ことを選び、出ていく彼をそのまんま受け止めて、戻ってくると「おかえりー」と声をかけていました。「出ていかせない」のではなく「出ていきたくない」ような魅力的な活動を提供する保育者側の力量も大事ですが、ASのお子さんの場合は、ちょっとした誰かの一言や、部屋の雰囲気、まぶしさ、においなど、耐えられない苦痛に感じられるみたいですから、「それはわがままだからがまんしなさい」ときめつけないようにしてあげると子どもも安心できるようです。
> はたしてこのような状況で親御さんに理解してもらえるのか激しく疑問に思います。
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> 乱文申し訳ありません。自分としてもなかなか割り切って考えることができていませんので‥
一度お母さん自身がクールダウンする必要があるかもしれませんね。そして、自分ひとりではもうお手上げだということを、お子さんのあなたにではなく学校内(学年主任?)にヘルプを要請することが大切だと思われました。
長くなってしまってごめんなさい。解決にむかう道がひらかれますように・・。
♪友達になるために人は出会うんだよ
どこのどんな人とも、きっとわかりあえるよ
今までであったたくさんのきみときみときみときみと
これから出会うたくさんのきみときみときみときみとともだち♪
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