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実は先日、私の隣席の同僚がカミングアウトしたのです。
職場の居残りを順番にするのですが、通常、翌月の分くらいしか
決めていません。
ある日、急に誰かが居残りをしなくてはいけないかもしれないという
事態になりました。
隣りの彼は、ものすごく落ち着かない様子になりました。
30分くらいで、居残りはしなくていいということになり、彼はほっと
した様子でした。
そして、「僕は自閉症で予定が決まっていないとダメなので、3月までの
分を決めてもらうわけにはいきませんか?」と言い出したのです。
彼は大抵定時で帰るので、その日、彼が帰ってから皆で彼のことについて
話し合いました。
彼が自分のことを「自閉症」と言ったことを、冗談だと思った人もいるのですが、
以前から私ともう一人で、「彼は自閉ですよね。」と話していたので、
それが本当のことであると説明しました。
他の同僚には、自閉についての読みやすい本を私が貸して、回し読みしてもらうことにしました。彼はそのことは知りません。
ちょうど、テレビで「僕の歩く道」をやっていて、若い女性陣が自閉症について
興味を持っていたのも幸いしました。本を読んでもらう動機になりました。
彼が来てから職場がぎくしゃくしたり、彼のことをあからさまに嫌がっている人
がいたりします。私も正直言って、彼のことは苦手です。ダイレクトに失礼な
ことを言ったりするので驚きます。
しかし私はASの娘がいる身ですから、彼のことはフォローしようと思っています。
ASの娘がいなかったら、「自閉症?何言ってるの?」とますます変な人だと
思って終わりだったと思います。
彼は今まで各所で非難轟々だったようで、(前評判がものすごく悪かった)
自分に対する批判にものすごく身構えているように見えます。
今回の彼の軽い(?)カミングアウトは、おそらくいい方向に向かうと思います。
テーマからずれてしまっているとは思いますが、身近でつい最近カミングアウト
があったので、書いてみました。
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