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▼たーちゃんさん:
>ナンセンスな質問で申し訳ございません!
>脳の神経伝達物質の異常によって後天的に引き起こされる精神障害、『統合失調症』と、先天的なもので脳の機能不全である『自閉症』スペクトラム障害、どちらが大変なのでしょうか?
>統合失調症はお薬(非定型抗精神病薬)によって治る人も居ますが、自閉症は今のところ治すお薬は開発されていません。
>どちらも“脳”が重要なキーワードだということに変わりありませんが、どちらの方がこの世の中を生きていく上で大変だと、皆さんは思われますか?
まず『後天性』と『先天性』の違いはありますが、統合失調症は罹患してしまった以上、『一生つきあわなければならない』疾病であるということです。
『薬で治る』といっても、それはメンソール入りの湿布で、捻挫や骨折の痛みを和らげているような感じで、対症療法に過ぎないんです。
過剰にシナプスを転げ落ちた『ドーパミン』は、患者さんを『幻覚』の恐怖に突き落とします。これは『本人』が主体的感じているため、周りの人には理解してもらえず、それが苦しいのです。
僕の通っている作業所には、10年間入院していたという女性の方がいますが、その人は『死ね』という幻聴に促されるままに、病院の屋上へ行き、飛び降りようとしたところで、心配して彼女を捜しまわっていた看護師さんに保護されて一命を取り留めたということです。
また飲む薬にも、『シンドローム・マリン』といって高熱や身体の硬直のために最悪の場合死亡というもの、身体が重く動かせなくなる『パーキンソンニズム』、肝機能障害、歯の脆弱化、腸閉塞、易疲労性など、厳しい副作用があります。
それから深刻な問題であるのに、『無視(>_<)』される傾向にあるのは、『陰性症状』というものです。薬の副作用・発症による脳神経ダメージが複合しているのだと思いますが、私達・発達障害者と同じように、『見通しを持って動くことができない』・『ばたばたした場所だと疲れてしまう』・『会話についていけない』・『作業ミスを起こしやすい』といったことが起きてきます。
慣れている私達は『いつものことか…』と冷静でいられますが、後天的にそうなった人たちは、『昔はこうじゃなかった…(?_?)』と動揺が激しいです。
作業所に入所した当初、よく『○○さんは入院していなくて、ずるいね…うらやましいね』といわれてムッとしたものですが、そういう背景を理解にするのにつれて、哀れと思いました。
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