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▼正体不明改めヴぉだふぉねさん：
>自信を持ってyesといえるのはこれくらいです。
>・形式的で、もったいぶった言語表現・視線が奇妙、よそよそしい
>・表現が適切でない
>・互いの興味・活動・感情を共有するような友達との関係を、（十分な機会があっても、
> 知的な発達年齢に見合ったやりかたで）発展させることができない。
>・１つもしくはそれ以上の固定的・限定的な興味のパターンによる、限られた範囲
> への没頭。興味の内容や焦点は普通だが、興味のパターンが異常に熱心で範囲が限られている。
>・自分ひとりの世界を好む
>・人との接触を避ける
>・自分の必要なときだけ人と接する
>・人への接し方が不器用
>・会話に一貫性がない
>あとは暑くても布団に包まって寝るとか
>細かいところに気付いたり
>自意識過剰って言われたりします
ヴぉだふぉねさん、ジョンです。
返事が遅くなって済みませんでした。
携帯から読むにはやや長いので読みにくいかも
しれませんが、お許しください。
ヴぉだふぉねさんは高機能ではないかと思いますので、
やや難しい言葉も使用させていただきます。
今回の主旨である「自分はアスペルガーではないか。
診断基準に当てはまる項目がいくつかある。」という
話の前に、お話ししておいた方がいいと思いましたので、
そちらから先に話します。
既に書きましたように診断を受けたいと思うかそうではないか
については、ヴぉだふぉねさんが決めることですので、
立ち入りません。しかし、いざ診察を受けるとなると
保険診療になりますので、ご両親にお話しされた方がいいのでは
ないかと思っています。ただ、アスペルガーの館の掲示板に
投稿されたということは、ご両親に話しずらかったのではないかと
察しています。
基本的には、診察を受けることは、例え、１５歳であっても
本人の自由ですから、受診したらいいと思うのですが、
どちらかというと、ご両親に事前に話した方が本当はスムーズに
物事は運びます。
以上は、立ち入った話で、気を悪くされたら、お許しください。
それでは、本題に入りたいと思います。
実は「アスペルガーかそうではないか」という判断はとても
難しいと思っています。私の経験からお話ししますので、
他の方の意見もお聞きになった方がいいと思っています。
私の場合は、自分では全く気づかず、他人から指摘があって
医療機関を受診しました。診断は「アスペルガー」でした。
その後、専門医の先生に診察していただいた結果、
確定診断も「アスペルガー」でした。このように、
広汎性発達障害（アスペルガーはこの障害の範囲に入ります）の
診断は、２段階になっていて、おおまかに診断する場合と、
検査や情報を元に確定診断する場合と２つあるのです。
ですから、「診断基準」に当てはまる場合が総て「アスペルガー」と
診断されるわけではありません。現にビルゲイツが
アスペルガーだと診断されたという話は聞いたことがありません。
つまり、社会的に適応していて、何の不都合も起きていない場合は、
あえて「アスペルガー」と診断する意味がないということです。
私の場合も最初の国立病院で「診断が必要ですか。」と聞かれました。
それでは、本人が診断を希望した場合はどうでしょうか。
実は、このアスペルガーの館の掲示板に投稿している人は勿論、
専門医でも、インターネットで、診断を行うことは不可能だと
考えてください。
実際に本人から聞き取りをして、検査をして、医師の経験から
診断は決まります。確かに、ヴぉだふぉねさんの指摘の通り
診断基準に当てはまる項目があれば、「アスペルガー」である
可能性は低くはないと思います。しかし、ここでの投稿を拝見して、
ヴぉだふぉねさんは「アスペルガー」ですね、と言える人は
残念ながらいないのが現実です。そのぐらい「アスペルガー」の
診断は難しいと思ってください。ヴぉだふぉねさんが
診断が必要だと思えば、診察を受けなければなりませんし、
必要がなければ、診断基準と照合して、自分なりに納得するしか
ないと思います。もし、診断を必要とするならば、ここで投稿を
読んでいる人たちはヴぉだふぉねさんに協力してくれると思います。
医療機関を探す方法は、いろいろあります。
http://www.geocities.jp/johnhealing/soudaniryoukikan.html
にも全国の相談機関を挙げておきました。
全国の発達障害者支援センターに問い合わせて専門病院を紹介して
もらうという方法もあります。お住まいの地域とメールアドレスを
公開して教えてもらうという方法もあります。私は、その方法で
親切な方から教えていただきました。１５歳の場合、児童精神科の
対象になると思いますので、大人の場合と比べて、医療機関を
探すことは、それほど難しいとは思いませんが、今はどこも
初診待ちの児童で一杯なので、数か月の初診待ちはしょうがないかも
しれません。
次に、診察において、診断の手がかりとなるのは、「１．生育歴」、
「２．母子手帳」「３．両親の聞き取り調査」です。１．については、
私が書いたものがありますので、参考にしてください。
http://www.geocities.jp/johnhealing/monogatari1.html
２．は出産の際のことから医師が判断するためです。３．は
「アスペルガー」が先天的なものであることから、生まれつきの障害が
あったかを知るためです。ヴぉだふぉねさんの子供時代のことを知って
いる人の証言があれば、診断が楽になります。子供時代は普通だったが、
成長する過程で障害となった場合は、「アスペルガー」と診断されません。
私は診断されたのが４９歳だったため、両親とも他界していました。
そこで、小学校の通知表の通信欄にある担任のコメントから参考になる
部分が使われました。
http://www.geocities.jp/johnhealing/monogatari2.html
に書いてありますが、６歳の時ずいぶんと手のかかる児童であったこと、
音韻障害があったことが読み取れます。
さらに診断のためには、４．WAIS-Rという成人知能検査（１５歳の場合、
WISC（５歳〜１７歳未満）が使われるかもしれません）が必要です。
これは、IQを調べることも目的の１つですが、WAIS-Rによって発達に
障害があるのかが分かるのです。５．脳波検査も必要です。
それでは、検査をすれば分かるのでしょうか。そうではありません。
実際に社会不適応があって、困っている状態であるのか、どんなところで
困っているのか、ここが最も重要なポイントとなるところです。
１社会性の障害があるか、２コミュニケーションの障害があるか、
実際のエピソード（医学的には出来事を指します）から判断します。
ヴぉだふぉねさんの場合は３つセットである障害のうち、３想像性の
障害（こだわり）が強いようですが、１と２は弱く現れているようです。
さて、専門医の診断はどうなるのか、診察してみなければ分かりません。
私のように薬を服用しなければ問題となる場合は、差し迫って
診察、診断、治療？が必要になりますが、「アスペルガー」と言っても
百人百様ですから、その人によるのでしょう。
さて、ところで、すっかり長くなってしまい、済みませんでした。
最後にヴぉだふぉねさんはいかに生きるべきか、という
課題になると思います。実は、「アスペルガーであるかそうでないか」
つまり、診断はゴールではなく、出発点なのです。正体不明ということで、
自分の正体が分かった時、それは、障害のラベルを貼るだけにならない
ことが大事です。自分の社会性、コミュニケーションを伸ばすことに
よって、社会に適応できるように、医師あるいはカウンセラーから
指導を受けて、生きていくことが目的です。ヴぉだふぉねさんは
私と違ってお若いですから、未来が開けているわけです。
その大事な未来を有意義なものにするためにも、是非、自分の社会性、
コミュニケーションを伸ばす適切な指導を受けることをお勧めします。
そのためには、適切な医療機関を受診することだと思います。
これから、少なくとも６５年間の人生が豊かに実りのあるものと
なるためにも、ヴぉだふぉねさんには、医療が必要のような
気がします。勿論、立ち入ったことをするつもりはありませんが、
希望を持っていただければ、これにまさる嬉しさはありません。
私が小学生だった４５年前は、「アスペルガー」の言葉さえ
誰も知りませんでした。今は医療が進んでいます。
是非、お近くの発達障害者支援センターにご相談ください。
お幸せを祈っています。
http://www.geocities.jp/johnhealing/
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- 06/12/18(月) 22:39 -
