|
やこさん、こんにちわ。
去年、アスペルガーと診断を受けた夫がいます、サエコと申します。
よろしくお願いします。
他のスレッドの書き込みも拝見しました。
やこさんが悩んでおられるのは、「わかりあえない、わかちあえない寂しさが結婚してからも続くのなら、耐えられないかも知れない」って事なのかな、と思います。
去年までは私も同じようなことで悩んでいました。
でも、最近、その悩みが見当違いだったことがわかりつつあります。
結論から申し上げると、わかりあえますし、わかちあえます。
ただ、今までとはやり方を変えないといけない部分と、やこさんがアスペルガーの人がどういう考え方やものの見方をしているのかを、覚えないといけないです。
ジェットコースターに乗って具合が悪くなったときに、彼が自分が乗ってくるからやこさんの分のチケットもちょうだい、と言ったのは、それがそのときの彼に出来る優先順位だったからだと思います。
「普通なら、具合が悪いと言ってるんだから、優しい言葉の一つもかけて、気の利く男なら休めるベンチに連れて行って、水の一本も買ってくるだろう」
と、言うのは、教えないとわからないです。
アスペルガーの人は、自分が具合が悪いことも気付かなかったりします。
だからといって、元気なわけではないですよ。
「頭が痛い」「寒気がする」「節々が痛い」という感覚はあります。
が、それらの体の情報から「自分は風邪である」ということと結びつかなかったりするのです。
なので、他人の体なら尚更、「具合が悪そう」と言うことがわからないのです。
「ジェットコースターに乗ったら、車に酔ったときみたいになって、頭が痛くて吐きそうになったので、座って休みたい。不安なので一緒にいて欲しい」と、言わないと、どうしていいのかわからないです。
どうしていいのかがわからないときに、自分なりに一生懸命考えているんですが、
「彼女は具合が悪いと言ってるからジェットコースターに乗れない→自分は具合が悪くないからジェットコースターに乗れる→彼女の分も乗ってこよう」というのが頭の中で展開されたんじゃないかな、と思います。
物事の優先順位が一般的じゃないから「わがまま」「自分勝手」と誤解される行動になってしまうんじゃないかと思います。
「いてもいなくてもいい」との発言も、やこさんが受け止めたニュアンスとは違うと思いますよ。
やこさんは「人生を一生、共にするくらい自分のことをいつも必要としてくれているか」と、言う確認がしたかったのですよね。
でも、アスペルガーの場合は、「人生全般」ということがまず、イメージできないのです。
「いてもいなくてもいい」と言う言葉は、彼の人生にはやこさんがさほど重要ではない、という意味とは違うのではないかと思います。
トイレに行くときは「いなくてもいい」んですよ。
遊園地に行くときは「いてもいい」んですね。
そういった感覚で答えてると思いますよ。
微妙な感覚とかが理解できないから、理解のすべてを言葉に頼る部分が大きいようです。
なので、言葉の使い方がとても重要になります。
「愛してるか」と聞いても、どういう状態を愛してると表現するのかがわからない間は「愛してる」とは言ってくれないです。
「これこれこういう状態を愛してるというんだけど、あなたは私に対してそういう気持ちがありますか?」と聞いたら答えてくれる事もあります。
いろいろ試してみたところ、英語を日本語に直訳したような言い方だとわかりやすいようです。
感情的になって話すと語調が強くなりますよね、そうすると、そこに意識が集中してしまって、話の中身を聞くゆとりがなくなるので、話は冷静に、声のトーンはアナウンサーみたいな調子がいいです。
後、環境の変化にすごく弱いので、結婚した、子供が生まれた、そういう変化がいちいちストレスになるようで、変化した状況を受け入れるまでに時間がかかります。
大体、仕事から帰ってくるのが遅くなったり、休みの日に一人で出かけたりするようになりますね。
うちの夫は部屋のレイアウトが変わっているのもストレスになるようで、模様替えをするときは事前に「カーテンとじゅうたんを新しいものにして、家具の場所を変える」とかって言ってないと、ダメです。
私はそうした事がわからなかったので、結婚してから冷たくなったと思っていました。
また、わかってからも最初の頃は「めんどくさ。なんで私ばっかり譲歩しなくちゃいけないの」って不満でしたが、慣れるとさほどでもないです。
|
|