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▼やこさんへ
はじめまして。
わたしの夫は、結婚して3年目の去年に、
未診断ですが、アスペルガーの疑いを見出しました。
それからはセミナーに参加したり、書籍を読んだり、
アスペルガー当事者の「こう思う」「こうしてほしい」や
支援側からの「こう聞く」や「こう話す」など
色々な方々の意見は、私達夫婦にとって、
とても大きな支えになっています。
自分のパワーが電池切れになると、今でも
冷静に話し合えば解決することがらをも
感情論にしてしまい、余計複雑にしてしまうことがあります。
そんな時、夫は部屋にこもってしまいますが、
わたしが冷静になって謝りに行くと
必ずドアを開けてくれるんですよ。
決して彼から「出て行く」とも「別れる」とも言わない。
困っている彼は何度も見てきましたが、
逃げ出す彼を一度も見たことはありません。
最近、「夫婦のコミュニケーション」のために
これほどの時間と労力を費やすカップルって
世界にどれほどいるんだろう?と、ふと思うんです。
良く捉えれば、なんて前向きで幸せなことなんだろう。
悪く捉えれば、なんて大変で面倒くさいことだろう。
「前向きで幸せ」と捉えるか
「大変で面倒くさい」と捉えるかは、自分の捉え方次第、
それは彼との関係性だけではなく、
自分の生き方を決める問題だと思うんです。
物事には、必ずメリットとデメリットの両面がある。
メリットだけを好む生き方をしつつあった自分に
そうじゃないと気づかせてくれたのは、夫でした。
日常生活でも、経済面でも、人間関係でも、
自立するということ。
その大切さを教えてくれるのは、私の場合、夫です。
結婚する前に、夫がアスペルガーだと判っていれば
結婚しなかっただろうか?と考えたこともあります。
判っていれば、何が違ったんだろう?
わたしは夫の純粋さやくったくのなさに惹かれ、
それはアスペルガーであろうがなかろうが
関係ないことのように思います。
結婚する直前に、本当にこの人でいいのかな?とも
迷いました。アスペルガーという言葉を知る前ですが
新しい一歩を踏み出す時は、誰でも迷うと思います。
人生は相手次第ではなく、自分次第なんですね。
自分で決めるものなんですね。
わたしの場合、それを教えてくれた夫に感謝しています。
アスペルガー故の特性が、夫の個性につながるのなら
アスペルガーの人を伴侶に持って良かったと思っています。
やこさんは、やこさんが幸せであるために
やこさんだけの人生を胸を張って歩んでください。
やこさんの幸せを心からお祈りしています。
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