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クロムさん
はじめまして。
人と人が心から信頼関係を結ぶということがどういうことかを考えながら、保育という仕事をしています。クロムさんが納得いかない疑問を順序だてて書いてくださっていて、とても参考になりました。
また、クロムさんに対するみなさんの書き込みに、その対処のしかたがあり、私などはその施設の職員さんと同じ立場に身をおく者として、いろいろ考えさせられました。
損得の勘定ではなく、純粋に中立の立場から意見を言ってくださっているのだという信頼感をクロムさんが感じることができなかったのですね。
>そこでスタッフに、「楽器は防音室か外で弾くべきだ。今までも楽器を弾く人は外や防音室でやっていた」と訴えました。
>するとスタッフから
>1)「Aさんは自分の音が迷惑になっていないか気にしているのだからその気持ちは汲んで欲しい。」
>2)「音がうるさいという苦情もあなたからしか来ていない。音がうるさく感じるのは あなた自身の聴覚過敏かもしれない。」
>3)「ここは部屋ごとに何をする部屋という決まりはなく、誰がどこで何をしてもいいことになっている」
クロムさんと同じ立場の方々のご意見がありましたが、同時に、スタッフの方々の側にも施設利用者であるクロムさんとのコミュニケーションをどう成立させていくかが、大切なポイントになってくると思うんです。もう一度、正確にスタッフの方の言葉を思い出してみてください。もし、クロムさんが書き込んでおられるとおりの言葉でスタッフの方が話したとすると、この3つの返答のうち上の二つはクロムさんを否定している表現になっているのです。
つまり、
1)Aさんの気持ちを汲めないあなたが悪い。
2)悪いのはAさんでなく、あなたの聴覚過敏なのだ。
というスタッフの非言語の思い(意識していない無意識下にある感情)がクロムさんに響いてしまったということなのだと思います。これでは、納得できないだけでなく、さらに不快な思いになるのは当然なのです。そして残念ながらスタッフさんは、クロムさんがそう感じていることに気がついていないので、なぜ、クロムさんが怒っているのかがさっぱりわからないのだと思います。
実は私自身も自分の言葉のうち、本当に伝えたいことではなく、自分の思いとは違う部分が相手に響いてしまう原因がこれだということに、最近やっと気がついたのです。
例えば
「そうですか・・ギターの音が気になるんですね。この施設ではどこでなにをしてもいいという規則ですから、Aさんにここでギターを弾かないでくださいとは言えないんですよ。でも、クロムさんにとっては、集中して読書ができなくてお困りですね。どうしたら解決できるか、一緒に考えてみましょう。」
と返答されたら、どうですか?
もちろんクロムさんのほうでも、「ギターの音が気になって読書に集中できなくて困っている」というクロムさんの置かれている状況だけを正確に伝えられていたら、スタッフの対応も違っていたかも知れません。
ですが、その施設の性格を考えると、スタッフさんは施設の職員として、利用しているみなさんが上手に思いを伝い会える手段を学ぶ場であることをもっと理解しなければならないんじゃないかなぁと思わせられました。
「Aさんがうるさいかしらと気にしている」のならなおさら、クロムさんがうるさいと感じていることをAさんに伝える必要があります。
>
>ある例を出して、説明してくれました。
>例【「禁煙」の場所で、タバコを吸っている人に、タバコを吸うのをやめて欲しい時になんと言うか?−−−1.ここは禁煙なのでやめてもらえますか? 2.私は煙が苦手なのでやめてもらえますか?】
>
>私は迷わず「1.です」と答えました。
>するとスタッフは「それでは角が立つんだよ。明らかにルールという根拠があってあなたが正しくても、2.からいうほうが柔らかな言い方。2.でも止めてもらえなかった時に1.を出すんだ。最初から1.だと、相手には選択権(拒否権)がないからね」と私にとっては仰天のアドヴァイスしてきました。
>再び理解不能。
このたとえ話は、私も理解不能です。だって、禁煙場所と何をしてもいい場所ではたとえにすらなってない・・・
>なんでダメなのか根拠はわからない。
>アスペルガーと診断はされていますが、アスペルガーと認めれていません、ちなみに。
会話をするとき、言葉というツールで私たちは心のボールをキャッチボールしているんだと思っています。疲れている時は、いつもはなんとも思わない言葉に深く傷ついたり、逆にいらいらしている時は必要以上に感情的な言葉を投げつけてしまう・・・。実際は失敗の連続の毎日です。でも、できるだけ、相手が受け止めやすいボールをふわっと投げようと努力していると、それを理解してくれる人がきっと現れます。そして、柔らかな心をふわっと投げ返してくれる!!(^_^)
私の仕事などは特にそうです。命令も指示もいらない。子ども自身の中に問題を解決する力があることを大前提にゆっくりじっくり・・・。努力しただけ、子どもから心からの柔らかな笑顔というエネルギーをいっぱいもらって、それが私の支えになるのです
長くなってごめんなさい。最近感じたことを書いてしまいました。
けっしてアドバイスをしようとは思っていませんが、いろんな考えのひとつとして聞いていただきたいです。
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