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[#1677] 他愛のない話で失礼 Chiquitita 04/11/24(水) 0:20 [未読]

[#1765] Re:他愛のない話で失礼 Chiquitita 04/11/27(土) 9:36 [未読]

[#1765] Re:他愛のない話で失礼
 Chiquitita メールホームページ  - 04/11/27(土) 9:36 -

引用なし
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   ありがとうございます(^^)

▼kwaiさん:
>確かに、自殺願望と変身願望は根を同じくするやも知れません。そのように云うのは、心理学に“ネクロファイル(ネクロフィル)”と云う学説があります。確か Erich Fromm の説であったように記憶しているのですが…。
>(中略)
>例えば、現代日本で云う「コスプレ」は“変身”に違いありません。ならば問題は、“何への変化を求めているのか”が心理学的には重要なのです。
> 例えばそれが『警察官』や『看護婦』であった場合、それはその「役割」こそが目的であり、つまりは“一個人”としての「個性」では無い事になります。「完成された役割」との同化が即ち「完成との同一化」であり、そこに快感を得る ─ それが目的と考察できるからです。
> この場合、明らかに「自殺願望」とは結びつきません。死ぬ事が目的では無いからです。敢えて逆を打つなら、屍体性愛だって「自殺願望」ではない … 寧ろ逆なのです。「生あってこそ」の欲求なのです。

なるほど。確かに、男の子にとっては「女の子になりたい」よりも「《太陽にほえろ!》のマカロニ刑事になりたい」のほうが現実的ですからね。(私は小学生のとき、クラスメートがヒーロー特撮ドラマに夢中になっているさなか、「太陽にほえろ!」に入れ込んでいた。ちなみに「マカロニ刑事」の役は萩原健一)

> 例えば、先に挙げたコスプレになぞらえた例をあげますが、「Gothic Lolita(ゴスロリ)」のファッションは“吸血鬼(undead)”・“魔女”時には“死体”をイメージしているのがあからさまなものすらあります。だからと言って、彼ら(彼女ら)が自殺願望を抱いている訳ではありません(…確かに、時として抱いている者がある事も否定しませんが。しかし、大多数は「楽しんでいる」筈です)。

私も、ゴスロリをマイナスイメージで捉えるのは妥当ではないと考えています。実際、最近のアニメでも、ファッションは確かにゴスロリ風でも性格は底抜けに明るい、というキャラクターデザインは多いですね。

>いや、つまりそれはネクロファイルが即ち「自殺願望」では無い事の証明であり、「変身願望」と「自殺願望」は直結しないものと考えるためです。
>(中略)
> 前述の点を踏まえた上でお答えすれば、御考察は実に的を得ていると感じます。
> はい、「男の子」がヒーロー戦隊のキャラクターのような「同性の何か」になるのではなく、「女の子」になりたいと考えるのは、お考えの様に次元の違うものでしょう。それは寧ろ、(カフカの『変身』ではありませんが)『違ういきもの』になりたいと云う願望の方にこそ近いと考えます。「現在の自分とは違う、遠いモノ」であり、かつ「人間にもっとも近い」と考えれば、何ら不思議はありません。
> これだけであるなら、性同一障害などとも違う解釈をせねばなりません(無論、性同一障害は現在は検査すれば判る事ですし、一応の市民権もあります。どうあれ、性などと云うものは先天性な要因よりも後天的な部分の方が現実として問題が大きいでしょう)。

むしろ、私が見たところでは「男性→女性」という願望を抱いている人よりも、「女性→男性」という願望を抱いている人のほうが多いようですね。それは現在まで(現在でも時と場合により)女性のほうが男性より社会的な地位が低いものとみなされていた、ということが根底にあるかもしれません。逆に男性が仕事上で理不尽な扱いを受けるにいたったとき、今までは女性のほうがハードルが低かった、というのもあります。
女性が男性に比べて社会的地位が低かったことによる理不尽な扱い、というのは今なお解消せず、現在もなおセクハラによる人権侵害が後を絶たないことは誠に遺憾であると思います。
「オカマコンテスト」ですら、人によってはセクハラの一種と解釈する人がいてもおかしくないような気がします。

> Chiquititaさんのお考えの様に、同性のコスチューム・プレイとはまた別のものと考えるのが正解と思いますが、しかしこれを「自殺願望」と直結するのは誤りです。

もちろんそうでしょう。(^^;)共通点は「現在の姿に嫌気が差している」ということだけで十分すぎるかもしれない…
明らかに私の「女の子になりたい」は「生」を望んでいるのであって、「死」はまったく望んでいませんからね…

> よしんば例え、若しその後のChiquititaさんに自傷行為があったとしても、それこそ現在の環境に「居心地の悪さ」がある点こそが大きな要因です(無いのですよね、^^;)。

ちなみに、自傷行為はありません。

> 自傷行為に到るには、「居心地の悪さ」や「ネクロファイル」だけではなくもっと別の、「経験(体験)的な要因」が必要なのではないでしょうか。それは、ある点で「マゾヒズム」に近い部分があるので、寧ろ言及はしません。何故なら、日本に限らず、シグムント・フロイトには偏見や誤解が多いと私は思っているので…。
> 実際、自傷行為は確かに「自殺」へつながりますが、しかし、その行為は「死」を得るには寧ろ不確実な行為が多い。これは多くの研究者・専門家の指摘する通り、「生」への渇望のシグナルに外なりません。

実際、幼児虐待の被害者が、現況を外部に伝えるために生命に危険の及ばない程度の自傷行為で「駄目押し」をする、ことは多いです。でも中には(おそらく人間の食物でないものをふだんから食事として与えられたケースなのでしょうが)自分の体の一部を食べようとしたケースもあり、看過できません。

> Chiquititaさんがかく自己分析されている事に私もうれしく、寧ろ心強く思います。
> 仰せの通り、「変身願望」と「自殺願望」を同列にするのは誤りです。たとえ同梱であったとしても、両者はどう考えてもプロセスが違う…別次元の問題です。
> 「死」と云うのは、おそらくは人間に限らず動物(もしかすると植物も)にとって普遍的なモノ(恐怖)であろうと思います。人間ならば誰であれ、「死」について考えない者は居ない。即ち、ともした事で「死」は何らかの感覚を人に呼び起こします。それが如何な概念や欲求と結びつく可能性はあるにせよ、根本的に人間は「生」を望みます。だからこそ人はその狭間で苦痛に陥るのかもしれません。すべては、「死」に裏打ちされた『生』あってのモノです。
>
> 私は、人生とは“「誕生」と「死去」の間の時間でしかない”と考えています。その間に、貴方と意思のやり取りを出来た事にたいへんうれしく思います。

改めまして、貴重なご意見ありがとうございました。
他愛のない話になるはずが、結構重いテーマになってしまいました(^^;)が、共通点はあるにせよ、自殺願望と変身願望を同じレベルで考えることの誤りを指摘していただけて嬉しく存じます。

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