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あの池田小殺傷事件の宅間守も精神疾患のキャリアでしたし、安城市のイトーヨーカ堂で包丁で子供を殺した男も一時外泊した時のものです。
こういう事件の度に、まず「何故過去歴に同じ行動したことのある人物を病院に隔離させないのか」ということを耳にします。寛解の判断は難しいが、平常時は健常者と区別出来ないことがあり、突然幻覚や妄想などでこういう行動をします。隔離すれば安全ですが、医師としては極力避けたい。
被害者には何の非もなく刑事罰が問えないといわれても納得出来ないでしょうね。
弁護士は精神鑑定して殺意の有無を争点とします。
こうした行為をして精神疾患だから無罪にされると、精神疾患者=犯罪行為実行者と誤解されてしまいます。精神科への通院を拒んだり精神疾患そのものを否定するのは、こうした誤解から来てます。比較的知られた「鬱病」すら家族が理解していないことが多いのです。患者にとって家族すら理解されず周囲からは偏見がある。実際の疾病よりこうした二次的な被害の方がはるかに辛いものです。
マスコミも精神疾患の有無だけ示して誤解や偏見を解く報道を全くしてません。
殺人行為しているのは一部の人だけです。統計でも健常者の殺傷事件が大半を締めてます。今回の報道を見て憤りを感じました。
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