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akaoniさん、はじめまして
六華(りっか)と申します。
面白いグループを参加してくださって、ありがとうございました。
「こわれ者の祭典」のサイトも見ましたが、個性豊かなメンバーが揃っていて興味深いですね。
他にも、「障害」を生きるエネルギーに変えているグループはありますよ。
たとえば、興行も行っている身体障害者のプロレス集団「ドッグレッグス」。
障害者対健常者のタッグマッチもあります。
彼らの試合はドキュメンタリーで観たのですが、リングネームの紹介の仕方が、ブラックジョークにあふれていてユニークなんです。
「僕を街で見かけたら、手を貸してください、優しくしてください。ザ・弱者!」
「IQ81で愛の手帳がもらえずに、障害者になれなかった健常者! 菓子パンマン!」
「福祉の皮をかぶった悪魔、今世紀最大の偽善者! ビッグバン・ボランティア」
その場で聞いたらドキッとしそうですけど、これもひとつの自己表現なのですよね。
彼らは、福祉の専門家のような「理解ある人」ではなく、これまで障害者とは関わりのなかった健常者に興行を見てほしいそうです。
障害者と健常者のつきあいには、どんなに互いがわかり合おうとしても、感情的なもつれがつきまといます。
それは当然のことであって、ぶつかり合いを放棄することは、共生を諦めることになってしまいます。
障害者と健常者のよりよい関係とは何か?
彼らが行う「障害者対健常者」の真剣勝負は、その答えを探すための象徴です。
障害者本人は、リングに世間への怒りをぶつけながら、観客から声援を浴びることで、失われた自信を取り戻し、
観客は、障害者が身体を酷使しながら闘う姿を見せつけられることで、シビアな現実を直視し、自分が傍観者であったと自覚する。
彼らの興行には、さまざまなメッセージが込められています。
主催者が執筆した本もおすすめです。
「無敵のハンディキャップ ー障害者が『プロレスラー』になった日」
(北島行徳著・文芸春秋)
もうひとつ、関西にある劇団をご紹介します。
脳性マヒ・ポリオなどの障害を持つ人たちが演じる「劇団態変」。
重度の障害を持つ人たちが舞台の上で、くねくねと身体を動かす姿は、一見、痛々しくて不安定なのですが、
障害特性そのものを前面に押し出して、その人独自の表現力に変えることで、従来にない「美」の創造を目指しているそうです。
「真っすぐなもの」や「滑らかでスムーズな動き」に美を見出してきた健常者とは、逆転の発想ですね。
「障害者と健常者」「発達障害者と定型者」が、共生するには、
互いの価値観を壊して歩み寄ることなくしては、始まらないのだ、と。
彼らの自己表現から、そういうメッセージを感じますね。
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