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▼faustさん:
はじめまして。秋桜です。
今は自宅療養中ですが、発達障害児関係の訓練をする仕事をしています。
実は私自身もアスペ(わりとカナー寄り)です。
>先ほど、スーパーでお母さんが子供にお惣菜を指差して「どっちがいいの?」と聞いてるのを見てて・・・
>
>自分が、どちらにも興味がないものについて、そんな質問されたら、どちらがいいのかはわからないので、
>回答不能に陥って延々と悩み続けるのですが、
>もし、そこで「どちらにするの?」って形で聞かれたら、適当にどっちかを選べるんですよね・・・
たいていの場合、1歳後半〜2歳までには欲しいものを選択できるんですよね。その中に欲しいものがなければ「ヤダ」「ダメ」って言えるし。ちゃんと自分の意思や好みを意識しているから驚いてしまいます。仲良しの子どもが2歳のときに「〜ちゃんはね、…がしゅき(好き)なの」と言っているのを聞いて、「この年齢でちゃんと自分の好みを言えるんだ!」と軽いショックを受けたのを覚えています。
発達障害の子ども達にとってこのシチュエーションは本当に難しいですね。自閉症の子どもに限らず、相手が何を求められているのか、理解が難しいタイプの子どもは必ずと言っていいほど選べないです。下手するとずっと「どっち?どっち?」とオウム返しで「あなたに聞いているんだってば!」と突っ込みたくなります(大抵お母さん達が突っ込んでくれますが…)。
私もよく訓練で子ども達に選ばせたり、好みを聞くようにしていますが、最初は親御さんもびっくりする位選べませんし、子どもが分からなくなって混乱し、「キャーッ!」と奇声を上げられることもあります。
訓練ではまず2つのものから1つ選ぶ練習をし、それから3つ以上の選択を練習します。子どもの中には正解を見ているだけ、という場合もあるのでそれを取らないと相手には分からない、ということも教えます。
注意が続かないこの場合は途中で他の物を取ろうとしますが、「最初に選んだもので遊ばないといけないし、変えたい場合はそれも言わないといけない」というルールも教えています。
>「どっちがいいの?」と「どちらにするの?」ってほとんど同じシチュエーションで使われる気がしますから、
>「どっちがいいの?」って聞かれても適当にどっちかを選べばいいんじゃないかってってことに、
>今さっき気がつきました・・・
>もう28才になろうというのに、こんなんでは先行きが心配です。
たいていの人にとっては当たり前のルールでも、アスペの人にとっては教えてもらわないと分からないことってたくさんありますよね。
最近はマナーブックもたくさん出ているから、読んでみるといいですよ。あと思い切って分からないことを他の人に聞いてみると「そうだったんだ…」ということが色々出てきて勉強になります。
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