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色々盛り上がっていますね。
昨日医療コーチング関係の勉強会で「聞く(聴く)」という内容について話をしたのですが、聴覚のルートについて話をしたら「あ、そう言われるとそうだよね」という話題になりました。
耳から入った情報は聴神経から脳幹、大脳皮質へと入り、聴覚野に入ります。ここで言語音とそれ以外の音は区別され、言語音は聴覚言語野(ウェルニッケ野)に進みます。そして連合野へ行って意味を統合していくしくみになっています。もちろんこれには視覚や運動といった他の知覚からの情報も組み合わさります。
私もそうですが、音は聞こえても音声(人の声のこと)が聞き取りづらい、あるいは聞き間違えるというのはこのルートがうまく働いていないのでは、と私は考えています。
私がやっている対応は前後の状況や文脈を考えて対応する文字(特に漢字)を頭の中に思い浮かべる(これは意味や視覚のルートを使ったやり方です)、自分で相手が言ったことを呟いてみる(これは運動のルートを使ったやり方です)、相手に聞き返す(要は聴覚のルートをもう一度使う)といった方法を使っています。
あとはできるだけ雑音が少ない場所で話をする、遠くにいたら相手に近寄って話を聞くといった工夫も大切になります。
ゆきもようさんの息子さんの場合、これらのルートを使いこなすために必要なスキルがどれだけ育っているかを確認する必要があります。また中耳炎の既往があるため、状況によっては聴覚の状態も確認する配慮が必要だと思いました(中耳炎が繰り返し起きている場合、鼓膜の動き自体も悪くなることがあるため)。
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