アスペルガーの館の掲示板

[ ホーム | 趣味の掲示板 | 旧掲示板 ]

※この掲示板は終了しました。閲覧のみ可能です。
※医療や福祉の支援を必要とするときは、発達障害者支援センターに問い合わせください。

  新規投稿 ┃ツリー表示 ┃一覧表示 ┃トピック表示 ┃検索 ┃設定  
2998 / 5056 ツリー ←次へ | 前へ→

[#19596] 怒りの処理の仕方 kaze 07/5/20(日) 23:10 [未読]

[#19709] Re:怒りの処理の仕方 ジョン 07/5/24(木) 22:33 [未読]
[#19719] Re:怒りの処理の仕方 秋桜(管理人) 07/5/25(金) 9:54 [未読]
[#19735] Re:怒りの処理の仕方 ジョン 07/5/25(金) 19:55 [未読]

[#19709] Re:怒りの処理の仕方
 ジョン メールホームページ  - 07/5/24(木) 22:33 -

引用なし
パスワード
   ▼kazeさん:
>
>>kazeさんの背負っているものは大きいと思いますが、すべて一気に
>>解決できなくても、少しづつ打つ手を考えて、今日が終わって
>>明日が来ることができるような、方法が見つかるといいな、と思っています。
>
> いつも、本当に励ましの言葉、ありがとうございます。
> 私も、低空飛行で、今日という日を過ごしてみます。

ジョンです。
だんだん事情が分かって来ました。
人間は感情の動物ですから、頭や言葉では分かっていても
理屈通りにはいかないことを十分過ぎるぐらい経験しています。
kazeさんも何とか理性で乗り切ろうとお考えのこと、
大変だなあ、と思っています。

昔、上司に怒鳴られてばかりいた時に、精神科の先生が、
「少し大きなスピーカーが鳴っていると思ってください。」と言った
ことがありました。理屈で済むなら、わざわざ病院に来ないのに、と
思ったことを思い出しました。
理性が感情をコントロールできる比率は10%程度だそうです。
しかし、この10%は大きいのですが。

私の次女が昔、自閉症のような泣き方をしたことがありました。
夜、昼を問わず泣くので、家内と一家心中しようと思ったことが
ありました。
そのときは、とても、理屈では解決できない問題だったので、
○葉大学教育学部心理学科の先生、○京大学教育学部心理学科の先生
○応大学病院小児科の先生、児童相談所ありとあらゆる相談機関に
お願いに行きました。
kazeさんがご主人のいない間、頼れるのは、外部の相談機関だと
思います。主治医の先生もそうですが、やはり、危機にあっては、
自分で何とかしようとせず、相談できるところはすべて使うぐらいの
感じで、悩みを抱え込まないことが大切です。

どんどん外へ自分の悩みを出しに行った方がいいと思います。
私たちは、ずいぶん外部の方々にお世話になったので、
現在は、返す立場になったと思っています。
家内はDVの女性を助ける県職員で頑張っています。
私も、社内の発達障害の方たちのためにメンタルヘルスの仲介を
しています。

kazeさんも、外部の力を借りれるときはどんどん借りた方がいいと
思います。kazeさんが、年配になって、返す立場になった時に
また、kazeさんの力を借りに来る人たちがいると思います。
お互い様と思って、外部機関を頼ってみてはどうでしょうか。

[#19719] Re:怒りの処理の仕方
 秋桜(管理人) メールホームページ  - 07/5/25(金) 9:54 -

引用なし
パスワード
   ▼ジョンさん:
おはようございます。

読んでいて療育支援の仕事をしてきた立場から幾つか問題だと思ったことがありました。

>私の次女が昔、自閉症のような泣き方をしたことがありました。
>夜、昼を問わず泣くので、家内と一家心中しようと思ったことが
>ありました。

自閉症と一口に言っても泣き方などは昼夜問わずに泣くタイプもいますが、反対におとなしい子も多いですし、様々です。でもそれは自閉症に限らないことです。

悩まれていたのは分かりますが、「自閉症のような泣き方」ということをここにわざわざ書く必要はあるのでしょうか。

また、ジョンさんはこの掲示板で繰り返し「家内と一家心中しようと思った」と書かれていますが、気がめいっている人に対して適切な対応だとは私はとても思えません。

自分の気持ちを強調したいがために体験を書きたいのは分かるのですが、そういうことはご自分のサイトに留めておいた方がいいと思います。

>○葉大学教育学部心理学科の先生、○京大学教育学部心理学科の先生
>○応大学病院小児科の先生、児童相談所ありとあらゆる相談機関に
>お願いに行きました。

まず、伏字であっても特定の医療や相談機関だと分かる情報を書くのはやめて下さい。場合によってはそこに相談が殺到してしまうことだってあります。業務に支障が出ることもありますから、配慮をお願いいたします。

次に複数の相談機関にかかることは適切な行為ではないと私は考えています。実際臨床現場でそういうケースを担当したこともありましたが、いい結果にならなかったことも少なからずありました。

たいていの医療機関の場合、複数の医療機関に次々かかっている人は「ドクター・ショッピング」をしている問題のある人という印象をもたれる可能性が高いです。「この人は人と信頼関係を結ぶのが苦手な人だ」という先入観を持たれてしまうこともあります。

また複数の相談機関にかかると同じ事でも全く違う方針や考え方に基づいたアドバイスをされることがあり、患者さんによっては混乱してしまうケースも多いのです。あちこちかかって色々言われて親子共々疲労困憊してから私のもとに来て「初めて色々情報を整理してもらえた。助かった」という方もいらっしゃいました。

誰か交通整理をしてくれる役割の人がいればいいのですが、そういう人がいる保証はありません。また、支援者によっては他の相談機関にかかっていることを快く思わない人だっています。

私は複数の機関にかかっているケースの場合自分の支援をメインで利用するのか、サブとして利用するのか、そしてどういう役割を求めてきているのかなど色々な条件を加味した上で親御さんに「私はこういう支援をします」と説明していました。

また「今までやってもらったのと同じくしてほしい」というケースに対しては「意見は尊重しますが、こちらも色々事情もあるし、できることとできないことはあります。成長するにつれ必要な支援も変わりますから全く同じというわけにはいかないんですよ」といった説明もしていました。

あと医療機関の場合、この4月から疾患別リハビリテーションが複数の医療機関にまたがって受けられなくなりました。今までリハビリを受ける病院が複数でもよかったのですが、4月からは1つにしないといけなくなったのです。現在医療現場ではこの改定でかなり対応に追われています。

言語聴覚療法は受けられる機関が限られているので例外規定を設けられましたが、今後制限は厳しくなるでしょう。

それにジョンさんが色々通えたのは住んでいた場所がたまたま複数の相談機関が選べた場所だったという地の利もあると思います。地方によっては通えるのは片道数時間かかるセンター一か所だけで、他には相談に通える場所がない、というケースだってあります。

またkazeさんは今までのやり取りで自分で色々考えたり工夫をすることで方略を身に付けて行かれるタイプの方だと私は認識しています。そういうこともあって私は「こういう対処の仕方もありますよ」というヒントを提供したのです。

返す立場になった、というお話ですが、そうである以上は色々な条件の人がいる、ということを加味してほしいです。

[#19735] Re:怒りの処理の仕方
 ジョン メールホームページ  - 07/5/25(金) 19:55 -

引用なし
パスワード
   ▼秋桜(管理人)さん:

秋桜様

ジョンです。
いつもお世話になっています。
1点気になったところがありましたので、私見を書かせていただきます。

秋桜さんの論点が次々と変化しているので、絞りにくいのですが、
複数の相談機関にかかるという点は、私は現時点で、問題ではないと
思っています。
たまたま、例に出したのは、医療機関1か所、心理の機関2箇所ですが、
心理の機関は医療機関から紹介された機関です。
この掲示板に限らず、何人もの医師に相談したが、適切な診断が得られず、
様々な医療機関を受診した結果、最も良い医療機関にたどりついたという方は
多くおられます。私は20年間の間に14,5人の医師、臨床心理士の
先生に診ていただきましたが、私の診断を正確に診断した先生は
おられませんでした。私が自分の障害に気づいたのは、とある掲示板で
指摘されたことからでした。国立の医療機関を受診したところ、
まさにアスペルガー障害と診断されました。

どうしてこのような複数の医療機関にかからなければ、適切な診断が得られ
ないのかというと、発達障害の専門医が少ないからです。おそらく、
多くの大人のクライアントが複数の医療機関にかかっていると思います。
この現実は否定できないのです。発達障害の方の有名な著述を拝見すると、
多数の医療機関を受診した結果、やっと最後の医療機関で適切な診療を
受けることができた、と書かれている著述家の当事者の方がおられます。
まして、20年前には、「アスペルガー」の概念自体が一般的だったとは
思われません。この事実は実は現在もあまり変わっていません。
「アスペルガー」は現在も一般的ではないからです。20年まえより
まし、ということだと思います。

私が秋桜さんと同意見であるところは、同時に複数の医師に診療を求めない
というところです。悪くすると、診察を断られることがあるかもしれません。
この場合は、一度担当の先生の診察が終わったところで、次の先生に
診てもらった方がいいと思っています。
ただ、医師と心理士の先生は観点が違うので、異なるアプローチがあり得ます。
ですから、医師と心理士の先生のアドバイスは同時に受けることは可能だと
思います。だから、私の次女の主治医は、心理学教室の受診を勧めたのだと
思います。

現に自分の問題が何であるのか悩んでおられる方が多くいます。
その人の気持ちになった時、医療機関は1か所が原則だ、
ドクターショッピングはいけない、と言われたら、
私はどうしたらいいのだろうと悩んでしまうのではないでしょうか。
幸、私は15人目の先生によって診断をいただきましたが、
まだ、あちらこちらとさまよっている方もおられるかもしれません。

秋桜さんのご指摘も正しいし、私の私見も現実問題として存在しています。
私達自閉症の範囲にいる人間は、自分の意見は正しいと考え勝ちですが、
実は、秋桜さんの意見も正しいし、私の指摘した問題も現存していること
だと思います。私はどちらでなければならないと決め付ける考え方は、
いつも選択していません。

希望を言えば、早くこの発達の障害の問題が解明され、内科の先生のように
診断の基準のようなものができてほしいと思っています。
「はしか」なら「はしか」と10人の医師が診察すればほとんどが同じ
診断になる時代が来てほしいと思っています。多くの発達障害の専門医が
育って欲しいと思っています。
辻井先生が、「医療支援体制は不備だと嘆くのではなく、これからやっと
始まる、と考えて欲しい」と言っておられました。お互いに願っていきたいと
思っています。

  新規投稿 ┃ツリー表示 ┃一覧表示 ┃トピック表示 ┃検索 ┃設定  
2998 / 5056 ツリー ←次へ | 前へ→
ページ:  ┃  記事番号:   
1877798
(SS)C-BOARD v3.8.1β4 is Free.