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▼犬猫好きさん:
> ゲームのコマーシャルで「目力をつける」ことをうたい文句にしてるものを見ました。それで気づいたのですが、ボールを目で追うことが得意なアスペルガーの人というのはいるのでしょうか。
> 中学生の時は卓球部、社会人になってからはテニスをしていましたが、どちらでも口の悪い先輩に「やればやるほどヘタになるね」といわれました。そして、いつもいつも言われたのが「ボールを見なさい」「ボールを見てないね」です。
> もしかしたら、アスペルガーは動体視力が弱い、という共通項があるのかなと思ったのです。
> 運動神経が発達している方もおられるとは思いますが。
> 気づいた方がおられたら教えていただきたいと思いました。
> それを知ったところで、どうなるものでもないといわれたらそれまでですが・・・
視覚というのは、『全感覚情報の8割を占める』という風にいわれるほど奥深い感覚なので、眼科に限らず脳科学の問題としても様々な議論の対象になっています。
このうち運動にかかわってくるのには…
物を見ている・それがどこにあるか把握する・動きに注意する・それに対応した動作をとる
ということであろうと思います。
ある意味、目というものは、脳という一つの器官が、外の情報を把握して、身体を適切に動かしていくために回している『小型デジタルビデオカメラ』みたいなものです。そうすると視神経は、ビデオカメラをコンピューターつなぐための『UBSコード』という感じで、目の前という『スクリーン』に映る画像は、『コンピューター』である脳が、目から入った光情報に様々な処理を加えて合成したものなのです。そして目を動かす筋肉は、ビデオカメラを適切な方向へ向ける『アーム』でこれも実は脳が動かしています。
運動に問題が出てくる場合、どちらかというと画像合成というよりは、むしろアームの操作の系統に不具合がある場合が多いようです。
球技が苦手ということ以外にも、草取り・ほうきの使い方・拭き掃除などの苦手さということにも、この不具合はかかわってきます。
対策としては、例えば草を抜くときなら…「ここから始めてぐるっと時計回りにやってみよう!」ということにしたり、お風呂用のクレヨンで壁にアルファベット・数字・形などをランダムに描いて順番どおりに探すといったことで、『意識的に目を動かしていく』運動をするといいと思います。
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