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[#1910] 本日放送!!「発達障害者支援法」 Camei Gackt 04/12/3(金) 8:01 [未読]

[#2016] Re:発達障害者支援法 秋桜 04/12/9(木) 15:37 [未読]
[#2028] Re:発達障害者支援法 POLINECIA 04/12/10(金) 0:52 [未読]
[#2054] Re:発達障害者支援法 POLINECIA 04/12/11(土) 2:30 [未読]
[#2190] Re:発達障害者支援法 秋桜 04/12/14(火) 17:26 [未読]
[#2201] Re:発達障害者支援法 POLINECIA 04/12/14(火) 23:51 [未読]

[#2016] Re:発達障害者支援法
 秋桜  - 04/12/9(木) 15:37 -

引用なし
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   ▼POLINECIAさん:
こんにちは。秋桜です。

>俺がこの件についてこだわるのは以下のような事件があったからだ。
>(元ネタが毎日新聞HPから削除されているんで、一部引用で失礼する。
>プライバシー保護のため、一部実名を伏せる)
>
>>養育の悩みから自閉症の長男(当時14歳)を殺して殺人罪に問
>>われた神戸市北区道場町生野、元新聞販売店従業員、T被告に対し、
>>神戸地裁は15日、懲役3年、
>>執行猶予5年(求刑懲役6年)を言い渡した。笹野明義裁判長は、
>>情状酌量で「できる限りの世話を長年続けるなど同情できる点が
>>多い」と述べた。T被告の友人や医療関係者、障害者団体などから
>>、刑の減軽を求める嘆願書約2万人分が集まっていた。
>>[毎日新聞5月16日] ( 2003-05-16-00:57 )
>
>この手の事件は他にもあるのだが
>「医療関係者、障害者団体などから、刑の減軽を求める嘆願書約2万人分」
>というところにご注目いただきたい。
>俺は某支援団体に自閉本人,自閉児の家族,
>ボランティアという複雑な立場で所属していたから、
>当然俺の元にも嘆願書への署名願いが送られてきた。
>この保護者がとても気の毒だと思ったが、署名はしなかった。
>殺した子供が自閉児だったら減刑されるという話にはついていけなかったからだ。
>そして、2万人もの専門家,支援者,家族が自閉児の立場には立てず、
>家族の立場で動かざるを得ない現実があった。
>
>そして、新聞記事の最後にはこう記されている。
>
>>弁護人は「被告の子どもへの愛情を理解した判決で評価できる」
>>と話した。
>
>この記事はその後も度々自閉児の家族の支援を訴えるために、
>利用されている。

私はこの事件を知っていました。他に心中事件などもありましたね。きっと色々な所で悩んでいるご家族があると思います。

ところで今年の7月上旬に毎日新聞でこの事件についてある弁護士がコメントされていたのをご覧になったでしょうか。自閉症について4日くらい連載されていたので、恐らくご存知かとは思いますが。
詳しい記事は職場にあって、今手元にないので大まかな内容しか書けないのですが、その弁護士さんは減刑に反対されていました。自分の子どもも自閉症なので、一緒に暮らす大変さはよく分かる。だからと言って減刑されるというのは間違いだし、そういう事件を起こす前に「もう面倒を見ることができない」と助けを求める方がお互いのためだったという内容でした。読んでいて非常に共感できました。

私が言いたいのは関係者であっても様々な意見を持っている人がいるし、できたらそういう記事も併せて紹介した上で議論をしてほしいということです。

「家栽の人」という漫画にも殺人事件を犯した少年に桑田判事が「人の生命を奪える程の不幸は存在しない。」一喝する場面があります(第八巻p.143)。当時この言葉を聞いたのは中学2年生でしたが、非常に重みを持って私に迫ってくることがあります。
こういうことを考えている「職業的支援者(であり、かつAS当事者)」もいるということをお忘れなく。

[#2028] Re:発達障害者支援法
 POLINECIA  - 04/12/10(金) 0:52 -

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   ▼秋桜さん:

>ところで今年の7月上旬に毎日新聞でこの事件についてある弁護士がコメントされ>ていたのをご覧になったでしょうか。自閉症について4日くらい連載されていたの>で、恐らくご存知かとは思いますが。

7月4日の記事だな。記事の存在は知っている。
俺が掲載した2003年5月16日の記事が毎日新聞に掲載された後、
さすがに複数の障害者団体から「障害児殺しを正当化している」
とクレームがついて、7月4日の記事ではトーンが変わっている。
減刑に反対する見解が紹介されているのもそのせいだろう。
(ま、俺も抗議した1人だったから、他人ごとのように言うのも何なんだが)

今、ネット上で元記事を探しているのだが、
デッドリンクになっているようだな。
見つかり次第掲載するので、夜露死苦!!

[#2054] Re:発達障害者支援法
 POLINECIA  - 04/12/11(土) 2:30 -

引用なし
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   POLINECIA再び参上、と。

▼秋桜さん:
>ところで今年の7月上旬に毎日新聞でこの事件についてある弁護士
>がコメントされていたのをご覧になったでしょうか。自閉症につい
>て4日くらい連載されていたので、恐らくご存知かとは思いますが。

元記事は少し探すのに手間取っている。
だが、この記事があったことは俺もよく記憶していると言っておこう。
元記事を掲載できないのはやや心もとないが、
意見が異なりDMなどでコンタクトを取ったことのない両者が、
「確かに見た」と言っているということで納得してもらうしかなかろう。

>その弁護士さんは減刑に反対されていました。自分の子どもも自閉症なので、一緒>に暮らす大変さはよく分かる。だからと言って減刑されるというのは間違いだし、>そういう事件を起こす前に「もう面倒を見ることができない」と助けを求める方が>お互いのためだったという内容でした。

ほぼこういう主旨だったと記憶している。この点も保障しよう。

>私が言いたいのは関係者であっても様々な意見を持っている人がいるし、できたら>そういう記事も併せて紹介した上で議論をしてほしいということです。
(中略)
>こういうことを考えている「職業的支援者(であり、かつAS当事者)」もいるとい>うことをお忘れなく。

他意はないが、紹介しなかったことの不備は認める。
一方で、今回の意見は例えば自閉児の家族,職業的支援者,
専門家を断罪するために掲載している訳ではないということも指摘しておこう。

他の法律をかじっている連中がどうなのかは知らないが、
俺は法律や契約書を読む時は常に最悪の状況を想定しながら読んでいる。
ちょっとした法律や契約書の抜け穴が本人の不利益を招くからな。
(この辺はkwaiさんの意見に近い)
発達障害者支援法についてもこの点について例外ではない。
もちろん、秋桜さんが言うように良心的な関係者というのも多いだろう。
そして、発達障害者,家族,職業的支援者,専門家の歯車がうまく噛み合い、
支援が円滑に行われているという場合もあるだろう。
こんな時に法律の出番はほとんどないと言っていい。

しかし、4者の歯車が噛み合っていない場合はどうか?
ちょうど俺が掲載した毎日新聞の「障害児殺しの温情判決」記事や
つい最近別のスレッドで紹介された福岡県自閉症・発達障害支援センター
「ハレルヤ館」の不祥事のようなケースがこれに該当する。

http://www.mainichi.co.jp/universalon/clipping/200411/571.html
http://www.mainichi.co.jp/universalon/clipping/200411/561.html
http://www.mainichi.co.jp/universalon/clipping/200411/554.html

法律の出番が回ってくるのは本来こういう時だ。
そして、俺はこれらの最悪の状況に照準を当てながら、
発達障害者支援法において防止する術がないかどうかを検討している。
その結果としていきついた結論が、
「4者の歯車が噛み合っていない時に、発達障害児・者の人権が保護されたり,
行使できる権利が明確に規定される必要がある」
というものだった。
(「行使できる権利」については
言葉のある発達障害者にしか利用できないという難点はあるが、
発達障害児・者の未来のために用意をしておく必要があると思う)

少し回り道をしたが、
秋桜さんの問題提起に話を戻そう。
俺が提示している事例は発達障害児の家族,職業的支援者,
専門家がすべからく悪質であると言おうとしているのではない。
法律というものの性質上、
発達障害児・者本人の幸福にとって最悪の状況を吟味しながら、
考えを進めていく必要があると述べているに過ぎない。

この辺、齟齬が発生している可能性があるので、
念のために指摘しておいた。

なお、俺が提示しているような問題を考える時は、
以下のような文献が役に立つ。
既に読んでいるかもしれないが、いちおう紹介しておこう、

(参考文献)
・松友了編著『知的障害者の人権』
・副島洋明『知的障害者 奪われた人権』
・『アメリカの発達障害者権利擁護法 「ランダーマン法の理論と実践」』
・日本弁護士連合会人権擁護委員会編『障害のある人の人権と差別禁止法』

いずれも明石書店刊

こんなところだ。

[#2190] Re:発達障害者支援法
 秋桜 メールホームページ  - 04/12/14(火) 17:26 -

引用なし
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   昨日職場へ行く用事があったので、以前話題になっていた毎日新聞の記事を家に持って帰ってきました。

以下に記載します。これは7月3日〜7月7日に連載された「うちの子 自閉症児とその家族」の第1回目に載っていました。

−−−−−−−−−−−−ここから−−−−−−−−−−−−
毎日新聞 平成16年7月3日(土)朝刊(27ページ)
うちの子 自閉症児とその家族1
(略)
 14歳の自閉症の息子のパニックに悩み、手にかけてしまった父親にも取材を申し込んだ。執行猶予付きの有罪判決が出て、刑が確定している。
 「私と長男の生活は決して終わってしまうことはありません。今も一緒に呼吸し、眠り、会話を交わす毎日です。私の人生のすべてだった」
 丁重に取材を断る文面から息子への愛情と悔恨がにじみ出ていた。
 しかし、障害児を道連れにした心中事件を調べている市村大三弁護士(51)は「普通の殺人が懲役10年なのに、障害児を殺した親は重くて懲役5年。執行猶予が付くこともある。温情判決は命を軽んじている」と主張する。親に同情しての減刑嘆願運動にも批判的だ。「障害児の親の気持ちが分かっていない」と批判されることもあるが、「殺すくらいなら放り出せばいい。殺されるよりどれだけいいか」と反論する。市村弁護士の長男(15)の長男も自閉症だ。
    ×              ×
この豊かで成熟した時代に、なぜ自閉症児の親たちは追い詰められるのか。
悲しみに暮れる遺族の家から追い出された後、ボーッとしたまま私は携帯電話で自宅をコールした。聞きなれた妻の声に続いて、「あはーはん(おとーさん)」。うちの子の声が聞こえた。
−−−−−−−−−−−−ここまで−−−−−−−−−−−−

[#2201] Re:発達障害者支援法
 POLINECIA  - 04/12/14(火) 23:51 -

引用なし
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   ▼秋桜さん:
>昨日職場へ行く用事があったので、以前話題になっていた毎日新聞の記事を家に持>って帰ってきました。
>
>以下に記載します。これは7月3日〜7月7日に連載された「うちの子 自閉症児>とその家族」の第1回目に載っていました。

確かに確認した。感謝する。

なお、この記事を見て新たに補足することは特にない。

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