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▼マイルスさん：
マイルスさんの言いたい事は良く解るんですよ。
私は診断後、マイルスさんの言う事を「私でも解る形」に書き換えてもらって、
それを習得して、今や健常者後輩の社会性の教育や指導をしていますが、
それまでは、マイルスさんの言うのと同じ様な事を注意されて来ましたが、
でもそれが「なんの事を指しているか本当に解らなかった」のです。
マイルスさんが「こうしたらいい！」って言う事を
「それが何なのか解らない」のが脳障害なんですよ。
知能指数は高くても、知的な障害なんですよ。
早い話、健常者の人の人間関係の苦労を
「今回の数学のテストの問題が一問も解けなかった」と例えたら、
私達の人間関係の認識は「これは何？ テストか何か？ 字読めない」レベル。
同じ解らないでも「次元」が違うんですよ。
マイルスさんは「喜び」や「怒り」や「楽しい」「哀しい」をか感じる事できますよね？
私達はそういう事を感じる事ができないのです。
だから他人が何故怒るのか、悲しむのか、どういう事が楽しいのか、哀しいのか、
さっぱり解らないのです。
それ故に人間関係の摩擦が起きているのです。
まったく解らないけれど、解らなきゃいけない事は解るから、
試行錯誤して一生懸命やってみるんだけど、
「それは違う！」とみんなマイルスさんと同じ様に怒る。
皆がマイルスさんと同じ様に「できない筈が無い」と決めつけてかかる。
だから更に、知恵を絞って、これかな？ こうかな？ってやってみる。
でも、みんな怒るのは変わらない。何故？どうして？
解らない事はありえない、皆がマイルスさんと同じ様に「お前が悪い」言うから、
「お前の考え方が閉鎖的なんだ」「ネガティブだ！」と言うから、
そうなんだと信じて、自分を責めて来ました。でもできない、解らない、
追い詰められて心気症になり、精神病院へ行く羽目になったのです。
マイルスさんには信じられないでしょう。でも、現にマイルスさんは私達が
普通ができない事、普通が解らない事を信じられず「責めています」よね？
私達を心気症になる程精神的に追い込むはこれなのです。
「普通のやり方」しか認めない社会通念なのです。
脳障害だから普通のやり方じゃなくて良いんだよって言われたら、
私はスルスルと社会性を拾得することができたし、
友達も彼氏も作る事ができる様になったし、
ポジティブに活動する事もできる様になった訳です。
ちなみに、私の診断前まではカウンセラーは
「ネガティブな思考を改めなきゃ！」と物凄く怒ってましたが、
診断後「あなたは物凄くポジティブな努力家だったのね。
自閉症と解らなかったから誤解してた。本当にご免なさい。
ここまで社会適応できている事は本当に凄い事なのよ」
って評価がコロっと変わる様な物みたいです。
ちなみに、私はグレーゾーン判定です。
しかし、グレーゾーンとは障害の重さの差ではありません。
社会適応のパターンを習得しているか否かだけです。
私は習得していたので「アスペルガー症候群」の診断はされませんでした。
でも自閉症傾向は決して軽いとは言えないんだそうです。
（まぁ身体症状はいっぱいあるからね）
っても、わかんないだろうなぁ。
私の彼氏さんも「実際お前と接してなければ絶対信じられなかったと思う」
って言ってます。
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