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▼ヘルさん:
管理人の秋桜です。療育経験のある当事者で、成人後は言語聴覚士(ST)として医療現場や行政機関等で働いてきました。今は体調を崩したので療養しながら不定期の仕事をしています。
>私は主人と長男がアスペルガーですが、お付き合いしている段階で主人がそうと知っていたら、絶対に結婚しませんでした。
>
>結婚して子供が出来て、身動き出来なくなってからでは遅いよ。
>アスペルガーは、恋人や配偶者がどうこうして治るものでもありません。
>傷ついてマリキータさんまで鬱になったりしないうちに、そっと距離を置いたほうがいいですよ。
私自身、当事者であると同時に支援者・家族でもありますから一緒に住む苦労は知っています。実家の家族も未診断ではありますが、発達障害の要素が強いと思います。
ですからヘルさんのような意見もあっていいと私は考えています。恋愛の期間というのは惚れた弱みで相手の欠点を見落としがちですが、結婚は生活です。発達障害の人とずっと一緒に1つ屋根の下で暮らすというのはかなりエネルギーを使うことも事実です。
でもこれって発達障害だから、ということに限ったことではないとは思いませんか?色々な掲示板を読んでいると結構「恋人と結婚しようと思ったら〜な所に疑問が出てきた」といったテーマで相談が出ています。
我が家も夫と出会って暮らすまでは半年ほどでしたが、婚姻届を出すまではそこから3年半ほど間を取りました。その間にお互いの価値観や考え方の違いをすり合わせたり、結婚に向けて気持ちを整理しました。一緒に住むことで相手のことがよく分かって私たち夫婦にとってはとてもよかったです。
もちろん結婚してからも驚いたり失望したりすることはありますが、今までのパターンなどをお互い分かっているので何とかやっています。
10年近く一緒に暮らしてみて、発達障害の人と暮らすのはお互いの自覚が何よりも大事だな、実感しています。これは「発達障害だから〜だ」というのではなく、「私はこういう人間だ。こういう時にこんな風に感じる」ということを分かっていて、それを相手に伝えられるかということです。そしてお互い妥協できるか、世間と折り合いをつけられるかがポイントなのだと思います。
あと私が気になったのはヘルさんのブログを読ませていただくと、かなり息子さんやご主人への怒りをそのままぶつけるような内容があり、これを不特定多数の人が読む掲示板からリンクをするのはどうかと思いました。
この掲示板にはたくさんの当事者が参加しています。中にはヘルさんのブログを読んだら精神的に不安定になる人もいますし、傷つく人もいるでしょう。そのためブログのリンクは削除しました。
ネットというのは自由に意見を述べられる利点はありますが、誰でも読める=プライベートで知っている人が読んでしまうということがあります。まして息子さんのあだ名をそのまま書いたいら分かる人にはすぐ「あの子のことだ」と分かってしまいます。
お子さんたちの友人が読んでそれが原因で息子さんやご兄弟が嫌な思いをしたらどう思いますか?その辺りのこともよく考えていただけると幸いです。
ブログを読ませていただいて、ヘルさん自身もケアが必要だと思いました。息子さんの受診の際にでも自分が限界であること、行政などの支援を得たいということなどを積極的に話した方が今後いい方向につながると私は感じています。
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