アスペルガーの館の掲示板

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[#1910] 本日放送!!「発達障害者支援法」 Camei Gackt 04/12/3(金) 8:01 [未読]

[#2129] Re:発達障害者支援法 理沙 04/12/13(月) 10:41 [未読]
[#2134] Re:発達障害者支援法 POLINECIA 04/12/13(月) 13:03 [未読]

[#2129] Re:発達障害者支援法
 理沙  - 04/12/13(月) 10:41 -

引用なし
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   ▼POLINECIAさん:
>で、こっちがみーぽんさんの見解のうち、
>俺の議論と絡んでくるところだ。
>
>▼みーぽんさん:
>>アスペルガーの子を持つ親として、秋桜さんの書いてくださったレスは、まさし
>>く!私の実情を代弁してくれたかのように感じました。
>>発達障害者支援法、成立直後(つまり現時点)の一人の親の実情はこんなもんです。
>
>俺はこのスレッドの中で、
>発達障害者とその家族,職業的支援者(秋桜さんのような立場の人だな),
>専門家は協力者であるとともに利害が1枚岩ではないとコメントした。
>正確には「1枚岩ではない場合もある」と言った方が正確かもしれない。
>特に発達障害児本人がそもそも障害児扱いされること自体を望まない場合、
>支援をしたい家族や職業的支援者との利害は対立するものとなるだろう。
>そして、その中でこの支援法は発達障害者の
>メリットを最も優先させたいという立場から発言をしている。
>要するに「発達障害児本人が困っていること」に対して、
>何ができるのかという視点でこの支援法を見ているのだ。
>
>みーぽんさんが言うように、
>発達障害児の予防教育支援を最も重視する家族の立場から見れば、
>発達障害者支援法のメリットはそれなりにある。
>その点は俺もジョンさんとのやりとりの中で認めてきたはずだ。
>
>ただし、発達障害児を家族の誰からも独立した一個の人格と認めた場合、
>家族の要望が即発達障害児本人の要望にならないことは明らかだろう。
>少なくとも、わりかし幼い発達障害児本人が自分から
>「問題行動を改善するために予防教育を受けたい」
>と切望する姿を俺は想像することができない。
>面白い遊びでも用意しておけば、話は別かもしれないが。。。
>
>みーぽんさんのコメントを見る限り、
>発達障害児本人と家族の利害や要望を混同していないことはよく分かる。
>ちゃんと、「一保護者として」という立場で発言しているしな。
>そして、保護者の要望を実現させようとすることも間違っていない。
>ただし、どんな支援を子供に受けさせる時にも自覚的であってほしいのだ。
>「自分としては子供のためを思ってやっている療育支援でも、
>それは発達障害児であるわが子自身が何を望んでいるかということとは、
>無関係なのだ」と。

うちの子は小学5年生ですが、クラス中からなぜ問題行動を起こしてしまうのか?とせめられ、自分でも解らない。治したくてもなぜそうなってしまうのかわからないと、みんなの前で泣きました。本人も出来ることなら、自分でわかるものなら、そんな行動はとりたくないと言ってます。自分から療育を望んで受けています。

[#2134] Re:発達障害者支援法
 POLINECIA  - 04/12/13(月) 13:03 -

引用なし
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   ▼理沙さん:
>うちの子は小学5年生ですが、
>クラス中からなぜ問題行動を起こしてしまうのか?
>とせめられ、自分でも解らない。
>治したくてもなぜそうなってしまうのかわからないと
>、みんなの前で泣きました。本人も出来ることなら、
>自分でわかるものなら、そんな行動はとりたくないと言ってます。
>自分から療育を望んで受けています。

俺がテーマにしているのはあくまで早期発見,
早期対応の対象となる学齢期期前〜小学校低学年ごろの子供の話だ。
発達障害児本人が周囲の目や自分の障害を気にしはじめることの多い、
小学校高学年については別のことを言わなければならなくなる。
ついでに言えば「本人との合意」ということを重視するならば、
合意ある療育支援を開始することができるのはこの時期からということになる。
もちろん、それでは遅すぎるという早期発見,早期対応論者もいるが、
果たしてこのサイトに顔を出している中途診断の発達障害者たちが、
「もう手遅れになった発達障害者」に見えるかどうかは、
よくご確認いただきたい。

それはともかく、「発達障害者の自発的意志」については、
以下のような場合を考えてみる必要がある。
例えば、子供本人が問題を起こすことに悩んでいるが、
解決策として大人からは「療育」という選択肢しか示されていない。
そのような場合、その子供は自発的な選択をしているように見えながら、
実は自由な選択はできていないかもしれない。

あるいは俺のダチが提示しているテーマに即して言うなら
それは好きで選んでいるのか仕方なく選んでいるのかいうことも問題になる。
例えば、いじめられている子供が「障害を治して」と泣き叫んだからと言って、
それを簡単に「本人がそう望んでいるのだ」と言いきっていいのかという話だ。
窮鼠が「何でもいいから、助けてくれ」と叫んだからと言って、
緊急の場合を除いて本当に助けるために何をしてもいいのかという点については、
議論の余地がある。
俺だったらその場合、一旦本人をいじめから保護して、
ある程度状況が落ち着いてから「お前は一体何を望んでいるのだ?」
と問いなおすだろう。
選択肢は発達障害児に対する最低限の人権保障がなされた上で複数示されるべき、
というのが俺の見解だ。

理沙さんのお子さんと直接関わっている訳ではないので、
どのような状況で「療育」を望んだのかという経緯については
もう少し詳しく話を聞かなければ分からない。
今のところ言えることは、
もし理沙さんのお子さんのようなケースがあったとしても
「早期発見,早期対応」と発達障害児本人の自己決定の問題に
決着がつく訳ではないということだ。
そして、自己決定はまだ難しいという前提を受け入れる場合でも、
発達障害児を取り巻く環境の改善,児自身の権利保障といった課題は
依然として残る。

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