アスペルガーの館の掲示板

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[#21524] 成人で、リタリンを飲まれている方 クロム 07/8/15(水) 13:07 [未読]

[#21551] Re:成人で、リタリンを飲まれている方 nonbody knows 07/8/17(金) 17:51 [未読]
[#21581] Re:成人で、リタリンを飲まれている方 クロム 07/8/20(月) 1:54 [未読]
[#21591] Re:成人で、リタリンを飲まれている方 nonbody knows 07/8/20(月) 19:28 [未読]
[#21637] 薬ってどうやって効果を実感するのだろう・... クロム 07/8/23(木) 10:05 [未読]

[#21551] Re:成人で、リタリンを飲まれている方
 nonbody knows  - 07/8/17(金) 17:51 -

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   ▼クロムさん:
はじめまして
nobody knowsと申します。
自身がADHDであり、ST・特別支援教育士であり、発達障害のお子さんと関わっています。
お薬は臨床上用いられるものですし、しかも脳の機能に関するものですからとてもデリケートなものです。とても断定的なことは決して言えないことをまずご承知おきください。

今からお話しすることは、
1一般的な傾向(私の臨床・研修上知り得た情報)
2自身の経験
3ある本による情報
です。

1 リタリンの場合は、思春期以降には次第に用いないことにしようというのが臨床医の一般的な意見です。リタリン自体、作用時間が短いですし、自立を考えていったときに、系統的な生活が必要ということだからと聞きました。
ADHD=リタリンという時代はすでに終わりを告げており、抗けいれん剤と抗鬱剤の併用が多いように思います。

2 私はすでに40を越えている人間ですが、診断が遅く、その過程でDr.に処方を頼んでみたことがあります。
Dr.は決して勧めませんでした。「処方してあまりいい経験がない。非常に難しいなあ」と言っていましたが、「一度は使ってみないと納得しないでしょ?」と処方箋を書いてくれました。
私の経歴を知っているDr.なので「リタラー」レベルにはならないと信用してくださってのことだと思います。
結果は…
あまり変わりませんでした。午前1錠、午後1錠でしたが。

3 「わかっているのにできない脳」という本があります。
アメリカでADHDを中心に脳の画像診断を用いて臨床をされている方の本です。
詳細はお読みいただくとして、
同じADHD様でも、脳の機能障害の所在を中心に処方する薬は違う
つまりタイプがある
というのが持論です。私個人は教科書同様に使わせていただいています。

クロムさんの様子を詳細には存じ上げないので、ここでリタリンの服用の是非は単純に唱えることができません。
あくまで参考程度にされてください。

[#21581] Re:成人で、リタリンを飲まれている方
 クロム  - 07/8/20(月) 1:54 -

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   ▼nonbody knowsさん:
こんばんは。
返信ありがとうございます。


>1 リタリンの場合は、思春期以降には次第に用いないことにしようというのが臨床医の一般的な意見です。リタリン自体、作用時間が短いですし、自立を考えていったときに、系統的な生活が必要ということだからと聞きました。

思春期以降には用いないようにしようということについては全く知りませんでした。主治医が児童精神医だからかもしれません。
思っていたよりかなりあっさり処方されました。
朝ぼんやりとして、早起きはできるのに何かに気がそれると遅刻しがちなことと、コンスタントに課題に集中できないことを言うと、効くかもしれないから試そう、ということで、以来処方され続けています。必要量は本当はすごく少なくて、通常の成人量の半分程度で効くのですが、確かに、作用時間が短くて、何度も飲まなければならないので、今は「コンサータ」という長時間作用型のリタリンの日本での認可・発売を待っています。

「自立を考えていったとき、系統的な生活が必要」、というのはどういう事を指すのでしょうか??
もしよろしければ具体的に教えてください。
ここの意味が分かると、自分のリタリンの使い方についても客観的に評価できそうな気がします。


>ADHD=リタリンという時代はすでに終わりを告げており、抗けいれん剤と抗鬱剤の併用が多いように思います。

これについては、リタリンになったのには私にも原因があるかもしれません。
リスパダールやリボトリール、デパケンR、トレドミンなど抗うつ剤や非定型精神病薬や抗てんかん剤などがまず処方されたのですが、
いずれも、飲み続けてある程度の血中濃度を維持しなければならないことが、不健康な感じがしたり、効果が飲み始めてすぐには出ないで数週間かかったりすることが理解できなかったり、副作用に「体重増加」や「高血糖」「重い肝臓障害」など自分が絶対に避けたいと考えている状態が書かれているなどして、続けて飲むことへの不安が強く、処方されても飲めなかったという経緯がありました。

リタリンは服用後何時間かで体内から抜けていくし、飲めば、「これを飲んでいるから自分は今こうなっている」という効果の自覚しやすさがあるので、結局自分が、こういったタイプの薬しか受け付けなかったからリタリンに落ち着いたのかもしれません。


>2 私はすでに40を越えている人間ですが、診断が遅く、その過程でDr.に処方を頼んでみたことがあります。
>Dr.は決して勧めませんでした。「処方してあまりいい経験がない。非常に難しいなあ」と言っていましたが、「一度は使ってみないと納得しないでしょ?」と処方箋を書いてくれました。
>私の経歴を知っているDr.なので「リタラー」レベルにはならないと信用してくださってのことだと思います。

「一度は使ってみないと納得しないでしょ?」というのは、私の場合もそっくりです(笑)。
「リタラー」というのはリタリン乱用者ですよね?
わたしも薬は基本的に肝臓に悪いと思っていて、できれば飲みたくないので、リタラーにならない自信があります。
リタリンは7割程度の方にしか効果がないそうですね・・。

>3 「わかっているのにできない脳」という本があります。
>アメリカでADHDを中心に脳の画像診断を用いて臨床をされている方の本です。
>詳細はお読みいただくとして、
>同じADHD様でも、脳の機能障害の所在を中心に処方する薬は違う
>つまりタイプがある
>というのが持論です。私個人は教科書同様に使わせていただいています。

私もこの本は何度か読みました。
とても分かりやすいですね。
そして自分でADDのタイプを考えて、トフラニールやデプロメールなどはどうか?と医者に相談したり、SPECT検査で脳の血流にADDに特徴的なものがあれば、自分はADDであると納得できると思う、と伝えました。
結果は、上記の薬はあなたには合わないと思う、と言われたのと、ADDやアスペルガーに特徴的な検査結果というのは確かにあるが、例えば20人アスペルガーやADDがいたら全員がその結果になるというものではないので、検査をしても証明にはならないということでした。
本当に単純に、器質的な検査で発達障害の有無が分けられればいいのにと思います。

どうも自分は根底に自分の診断を認めがたいというのがあって、常に揺らいでいるので、自分がアスペルガーやADDだと思えなくなると薬を飲む根拠を失って飲まなくなったり、またやっぱりそうなのかな、というほうに考えが傾くと、客観的に見てくれる医者を信用しようと言う気になって薬を飲めるようになったり、と変動しています。
このへんも気分の波を作ったり生活の質が改善できない原因かもしれません。。


はなしがずれましたが、
丁寧に返信してくださり、ありがとうございました。

[#21591] Re:成人で、リタリンを飲まれている方
 nonbody knows  - 07/8/20(月) 19:28 -

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   ▼クロムさん:
こんにちは

>「自立を考えていったとき、系統的な生活が必要」、というのはどういう事を指すのでしょうか??
>もしよろしければ具体的に教えてください。
>ここの意味が分かると、自分のリタリンの使い方についても客観的に評価できそうな気がします。

>リタリンは服用後何時間かで体内から抜けていくし、飲めば、「これを飲んでいるから自分は今こうなっている」という効果の自覚しやすさがあるので、結局自分が、こういったタイプの薬しか受け付けなかったからリタリンに落ち着いたのかもしれません。

系統的な生活が必要ということは反対を考えるといいのかなと思います。
つまり、クロムさんのおっしゃっていたように、生活の中で気分の変動が大きくなっていったときに、ご自分でお困りになることです。
即効性のある薬は効いていないときにそのギャップを感じてしまうと「自分」を見失う可能性があるのではないでしょうか。
たとえ、発達障害でも「自分は自分だ」と言えることが大切だと思うのです。
薬を飲んでいても、それが自分なのだということです。
その一方で、成人になってもリタリンを飲まれている某NPO法人の代表の方もいらっしゃいますし、薬が単にいけないということではありません。

>これについては、リタリンになったのには私にも原因があるかもしれません。
>リスパダールやリボトリール、デパケンR、トレドミンなど抗うつ剤や非定型精神病薬や抗てんかん剤などがまず処方されたのですが、
>いずれも、飲み続けてある程度の血中濃度を維持しなければならないことが、不健康な感じがしたり、効果が飲み始めてすぐには出ないで数週間かかったりすることが理解できなかったり、副作用に「体重増加」や「高血糖」「重い肝臓障害」など自分が絶対に避けたいと考えている状態が書かれているなどして、続けて飲むことへの不安が強く、処方されても飲めなかったという経緯がありました。

インフォームドコンセントなので、抗けいれん剤等の処方の時には、このお話が私にもありました。私はそれを理解して、処方となりました。
そのためには定期的に血液検査をされていませんでしたか?
私は飲み始めて2年以上たっていますが、定期的に検査をしています。
私は現在、デパケンを一日600mg、デプロメールを100mg。他に就寝時にいろいろ飲んでいますが、デパケン等が自分の中に落ち着くまでに、実に様々な副作用がありました。特に吐き気が強く、そのために別の薬も使用していたぐらいです。
しかし、血中濃度も高まり、「自分の中でその薬が落ちた」とき、ふと気がつくと楽になっている自分がいました。

このあたりは、お子さんの場合なかなかできないことなので、成人の方が思い切った処方ができると思います。
一度、Dr.を信用されて服用していくということも必要かもしれません。
Dr.は臨床医として、私たちのようなケースをたくさん診てきたのですから。
とりあえず、見極めてみようということも必要かなと思います。

[#21637] 薬ってどうやって効果を実感するのだろう・・・
 クロム  - 07/8/23(木) 10:05 -

引用なし
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   ▼nonbody knowsさん
おはようございます。
レスありがとうございます。


>>「自立を考えていったとき、系統的な生活が必要」、というのはどういう事を指すのでしょうか??

>系統的な生活が必要ということは反対を考えるといいのかなと思います。
>つまり、クロムさんのおっしゃっていたように、生活の中で気分の変動が大きくなっていったときに、ご自分でお困りになることです。
>即効性のある薬は効いていないときにそのギャップを感じてしまうと「自分」を見失う可能性があるのではないでしょうか。
>たとえ、発達障害でも「自分は自分だ」と言えることが大切だと思うのです。
>薬を飲んでいても、それが自分なのだということです。
>その一方で、成人になってもリタリンを飲まれている某NPO法人の代表の方もいらっしゃいますし、薬が単にいけないということではありません。

確かに、リタリンは調子が悪いときのほうが効いている時といないときでギャップが大きくなるので、不安定さの原因になっています・・。
そしてその不安定さを回避するために飲まなかったりするので、
うまく使えてないかもしれません。
薬を飲むことを、医者は「寒い時にコートを着るようなもの」と例えますが、
わたしは薬を飲んでいる自分自体を受け入れがたいところがあります。
本当なら自分の努力でできるべきと考えてしまうからです。
もう一度自分の状態と薬について考えます。

>>これについては、リタリンになったのには私にも原因があるかもしれません。
>>リスパダールやリボトリール、デパケンR、トレドミンなど抗うつ剤や非定型精神病薬や抗てんかん剤などがまず処方されたのですが、
>>いずれも、飲み続けてある程度の血中濃度を維持しなければならないことが、不健康な感じがしたり、効果が飲み始めてすぐには出ないで数週間かかったりすることが理解できなかったり、副作用に「体重増加」や「高血糖」「重い肝臓障害」など自分が絶対に避けたいと考えている状態が書かれているなどして、続けて飲むことへの不安が強く、処方されても飲めなかったという経緯がありました。
>
>インフォームドコンセントなので、抗けいれん剤等の処方の時には、このお話が私にもありました。私はそれを理解して、処方となりました。
>そのためには定期的に血液検査をされていませんでしたか?
>私は飲み始めて2年以上たっていますが、定期的に検査をしています。
>私は現在、デパケンを一日600mg、デプロメールを100mg。他に就寝時にいろいろ飲んでいますが、デパケン等が自分の中に落ち着くまでに、実に様々な副作用がありました。特に吐き気が強く、そのために別の薬も使用していたぐらいです。
>しかし、血中濃度も高まり、「自分の中でその薬が落ちた」とき、ふと気がつくと楽になっている自分がいました。
>
>このあたりは、お子さんの場合なかなかできないことなので、成人の方が思い切った処方ができると思います。
>一度、Dr.を信用されて服用していくということも必要かもしれません。
>Dr.は臨床医として、私たちのようなケースをたくさん診てきたのですから。
>とりあえず、見極めてみようということも必要かなと思います。

血液検査も受けて、いつも問題なかったのですが、書かれている以上起こりえるだろうという思い込みを克服できませんでした。特に肥満や高血糖による糖尿病などは発症しただけで「怠惰な生活をしたからだ」と言わると思って、必死で避けようとしています。ちょっと自分が妄想的なのも分かるので書いていて恥ずかしいのですがどうしても副作用情報として書いてある以上医者がなんと言おうとだめという、やっかいな思い込みです。

だんだん量を増やして、血中濃度をあげるタイプの薬は、いつ効果を実感するのだろう?という疑問があります。
nonbody knowsさんが「落ちた」「ふと気づくと楽になっている」と表現されているのは、自分の中で効果を実感できたという意味でいいでしょうか。
それは例えば、薬を飲む前のある時期の自分と比べて、薬を飲み始めた後の自分が楽であると気づくと言うことでいいですか?

私は憂鬱な気分や気分の波を感じているからもちろん処方されるのですが、
どうやって効果を実感したら良いかわからないことが多いです。
以前と比べて気分の波が小さくなったとか、憂鬱さが和らいだとかが、もしそうなっていたとしてもわからないのです。
日記にその日の気分を数時間おきに5段階でつけて、数値を飲む前と後でそれぞれ平均して比較して、良くなっていれば、「良くなった」とわかるのですが、
自分の中で一貫した感覚として、あの時はこうだったけど今はこうなっている、という効果を感じることができません。
なんかその場その場で以前のことを忘れていく金魚みたいな気がします。
精神科では医者は「どうですか?」とか「この薬でいいですか?この量でいいですか?」と聞いてくるので、わたしは他の患者の方は自分が以前と比べてどうなったかを答えることができていて、しかも薬も自分で決めることができるの??と思って、だからみんなどうやって薬を調整されてるんだろうと疑問でした。
だんだん濃度が上げるタイプの処方された薬を試して合うとか合わないとか、効いてるとか効いてないとか、言えたことがないです。
自分を一貫して客観的に見れないからですかね・・
これはどういうことだろう・・

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