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昨日職場へ行く用事があったので、以前話題になっていた毎日新聞の記事を家に持って帰ってきました。
以下に記載します。これは7月3日〜7月7日に連載された「うちの子 自閉症児とその家族」の第1回目に載っていました。
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毎日新聞 平成16年7月3日(土)朝刊(27ページ)
うちの子 自閉症児とその家族1
(略)
14歳の自閉症の息子のパニックに悩み、手にかけてしまった父親にも取材を申し込んだ。執行猶予付きの有罪判決が出て、刑が確定している。
「私と長男の生活は決して終わってしまうことはありません。今も一緒に呼吸し、眠り、会話を交わす毎日です。私の人生のすべてだった」
丁重に取材を断る文面から息子への愛情と悔恨がにじみ出ていた。
しかし、障害児を道連れにした心中事件を調べている市村大三弁護士(51)は「普通の殺人が懲役10年なのに、障害児を殺した親は重くて懲役5年。執行猶予が付くこともある。温情判決は命を軽んじている」と主張する。親に同情しての減刑嘆願運動にも批判的だ。「障害児の親の気持ちが分かっていない」と批判されることもあるが、「殺すくらいなら放り出せばいい。殺されるよりどれだけいいか」と反論する。市村弁護士の長男(15)の長男も自閉症だ。
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この豊かで成熟した時代に、なぜ自閉症児の親たちは追い詰められるのか。
悲しみに暮れる遺族の家から追い出された後、ボーッとしたまま私は携帯電話で自宅をコールした。聞きなれた妻の声に続いて、「あはーはん(おとーさん)」。うちの子の声が聞こえた。
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