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はじめまして。
SSさんが困っていることの元は「自分がASかどうか確かにはわからないから、病名を免罪符にすることは腑に落ちない。」ということにありますよね?
では、それを確かめなくては話は進みません。(ということにここではしておいて、)
以下お医者さんのHP丸写しなのですが、
「自閉症の脳機能障害には、
1.マインド・ブラインドネス(人の気持ちを読み取ることの障害)
2.実行機能の障害(計画、努力、我慢に関する障害)
3.中枢統合機能の障害(要らない情報の切り捨てと、要る情報の選択の障害で、情報量が多すぎて適切に処理できない)
4.感情認知の障害(人の感情を読み取れない、表情を推し量れない)
などの特徴があり」、
「自閉症の情報処理の特徴は、
1.刺激の過剰選択性 2.継次処理過程(並列処理ができない。一つずつしかできない)
3.視覚優位 4.一般化の困難性(応用が利かない)
5.因果関係の理解困難(目に見えることは理解可能だが、目に見えないことは理解困難)
6.時間、空間の理解困難 7.社会的認知困難 8.コミュニケーションの困難など」
だそうです。
コミュニケーション障害はASの特徴の一部にすぎないんです。
例えばそれは、ある感覚が鋭すぎるとか、逆に鈍すぎるとか、言葉は頭で一度絵か字にして理解しているとか、音読すると意味がわからないとか、人の顔を覚えられないとか、他にもたくさん、人によって千差万別な症状や特徴があります。
他の当事者の体験とかと照らし合わせてみて、1個もかすらなかった・・・ので、ASかどうかわからない、ということでもあるのですか?
ただ、SSさんの「多数派の人は非論理的で理解困難な振る舞いをする」という捉え方(違っていたらごめんなさい)は、私も同感な方です。
そして「対人用の仮面で対応もできるが、疲弊するし長くは困難」というところも、わかる気がします。
ペンギンクラブさんのHPではこう表現されています。「知識的に習得した行動や会話のモデルやパターンを憑依的に模倣」。
この二つは、私の先生に言わせるとやはりAS的なのだそうです。
一方、自閉症の特徴で、発信者が“隠しているつもり” の本当の気持ちや性格を敏感に知覚してしまうという人もいます。
中枢統合機能の障害(情報の取捨選択の障害)によって、脳にすべての情報が無差別に取り込まれていることで返って知りえてしまうのではと自分では考えています。
もしSSさんが「見抜け」てしまう人だったとして、目の前で楽しんでいる“振り”をしている人がいたら――
もしここまで読んでくださっていて、思い当たる節があって、でも診断名にどうしてもすがりたくない、ということでしたら、診断は置いといて事実から判断しても、これは自分の脳がどうであるか、人とどう違うのか、という問題にならないでしょうか。
(でも思い当たっていたらASかなぁという感じもしますが・・・)
つくづく思うのは、
「最初から持っていない物を、失われていると実感することはできない。」
自分の対処や思考方法が一般的かどうかは、他人の脳を借りて体験ができない以上、それは不可知であると。
それでも、外側の枠として認知していくことはできる。
(ドラマである人が泣いている理由が「わからな」くても、理由を「知る」ことはできる、みたいな意味です。)
なので、自分の脳の特性と、多数派のものの考え方、その違いを学んでみる、というのはどうでしょうか。
敵を知り、己を知らば、百戦危うからずとも云います。(私は万事危ういですが。)
長くなってごめんなさい。
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