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▼あかねさん:
こんにちはnobody knowsです。
あかねさんの投稿を拝見しました。
やや専門的なお話になるかもしれませんが、ごめんなさい。
発達障害はいろいろと状態が重複している場合があります。
もちろんASの方にも。
そのひとつにLDがあります。
LDは文科省の定義のひとつに、「読む・書く・聞く・話す・計算する・推論する」のところの習得に課題があるということがあります。
特に、書字読字障害(ディスレキシア)が中心を占めています。
視知覚や視空間(任天堂の目力かな)とか手の器用さ、さらに音韻(ことばの音の認識や操作)等の課題から、
・書字が汚い
・字を想起するのに時間がかかる
・漢字が書けない
・書く(読む)ので一生懸命で読解までいかない
等の症状が出ます。
日本語は、漢字を除いてひらがなと発音が一対一で対応しているのですが、英語は、
その限りではなく、日本人に比べ英語圏の人にLD(ディスレキシア)が見られるとのこと。
一緒にお仕事をされている方はこのような傾向があるのかもしれませんし、お子さんの様子を紙面から見る限り、この傾向もあるようですね。
その一方、
コミュニケーション障害という診断では
表出性言語障害…理解はよいが、うまくことばにならない等
受容、表出混合性言語障害…コミュニケーション上の理解ならびに表出ともにうまくいかない
というものがあります。
これもAS(というより自閉症圏の方々)が重複する場合があります。
お子さんの様子からは、このどちらかにも課題があるかもしれません。
お子さんの課題がどこにあるのかをしっかり把握して、ポイントを決めて指導しているのが私たち担当者です。
そのためには16歳程度まではWISC-IIIという発達検査や他の検査を経てしっかりとアセスメントをとってお子さんの課題をつかんでいます。
なので、受験に際しての「速攻な対処」はなかなか難しいのが現状かもしれません。
ただ、ただでさえストレスのかかる受験生。
1字の汚さは仕方ないとあきらめたらいかがでしょう。
※わたしも未だに字はきれいに書けません(^_^;)
さらに人の名前をすぐ忘れます。教師のくせに(^_^;)ちなみに人の名前が覚えられ ないのは脳の左側頭葉前部が責任病巣らしいですよ(^_^;)
2作文の内容を重視するならば、「文中の漢字の使用」はこだわらない
3読解力を高めるためには、簡単な文章の読み取りから始める。
4一度にいくつもの課題を与えず、シンプルな提示などで理解しやすくする。
5普段の作文などにパソコンを導入する(書字そのものの抵抗感を少なくする)
は有効と思えます。
「問題文を読めない」という課題の裏にある認知機能は
すでにご存じのように
・視機能
・語彙の数
・複数の情報に対する対処が苦手
・語用というふだんのコミュニケーション上で、相手の感情や裏の意味などに気がつく力
等が複雑にからまるようです。
うまくお答えにならないかもしれません。
しかし「本当の自立」を考えていった際には、もう一度お子さんの課題をつかみなおし、じっくりと取り組んでいかれるとよいのではないでしょうか。
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