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▼okiさん:
お返事ありがとうございました。
大変 息子さんともどもご苦労されてきたのが、とても伝わってきました。
昨年診断を受けたばかりだったのですね…お子さんのありのままを受け入れてあげたいと思われるお気持ち、すごく感じられました。
その上で、少しだけお話させてください。
>たとえば、予習中心に家庭学習をするとか復習中心とか
>教科をひとつに絞って興味を持たせるとか
>国語中心にするとよいとか
>なんかそういう実践していけそうなアドバイスを期待してました。
>
「即実践的な」を望まれるお気持ちはすごくよくわかります。
しかし、アスペルガーをはじめ、発達障害のお子さん達の抱える問題は、『認識』の問題であり 非常に深いものだと思うのです。
小手先でなんとかなるものではない そういうものだと私には思えます。
今 表面上の 学校での問題ややる気のなさに目を奪われると思いますが、もっと大事なのは学校を卒業した時点から始まる 自立がうまくいくか ではないでしょうか。
たとえ就職してもそれが続かなければ、本人にとって生きてく上でとてもつらい事だと思うんです。
学校はあくまで 通過点にしか過ぎません。
しかし、『認識の違い』の問題は その後も彼にとって一生付きまとう問題なんですよね。
>
>うちの子
>達成されたときの喜びは、それまでの苦労があったからなんだということが
>理解できていないようなのです。
>物事を統合させる力が弱いのは知っていましたが
>努力があって結果に繋がっているというのを体験してても
>努力と結果が結びつかないなんて(涙)
我が子の主治医のお話です。
とても臨床経験の豊富な 良い先生です。
「自閉圏のお子さん達には、たくさんの体験が必要だ。繰り返し、繰り返し、説明よりも体験のデータを与え続けなさい。
説得は意味がない。納得しなけりゃ、変わらない。
ごく一般のお子さん達が5の経験で学ばなきゃならないところを、この子達は2倍、3倍の体験を通して理解につながる。
しかし、いったんつながれば、応用はちゃんと利くんだよ。
たくさんのデータをあげて、お母さん、あなたは外(一般)の世界と この子の世界をつなぐ 翻訳機になってあげて。
理屈も 説得も今はいらないんだよ。」
先生の言葉の意味するところは、普通の子よりもたくさんのデータ(体験)が必要ではあるが、それを理解できる ということ。
息子さんもそうなんだと思いますよ。信じませんか?
まだ 診断されてたっていませんよね、これからです。
データがつながる時と言うのは、突然、だそうです。
でもそのときは、何もかもがつながったように、急に壁を抜けるんだそうですよ。
このあたりは、ぜひ当事者の方々に お話がいただければいいのですが。
我が家はまだ 療育5年目ですが、それでも子供のこういった突然のつながりの理解というのを実感することがあります。
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