アスペルガーの館の掲示板

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[#23539] 男女差 オレンヂ 07/12/22(土) 9:43 [未読]

[#23546] Re:女男差 秋桜(管理人) 07/12/23(日) 12:30 [未読]
[#23548] Re:女男差 オレンヂ 07/12/23(日) 17:56 [未読]
[#23557] Re:女男差 秋桜(管理人) 07/12/23(日) 22:44 [未読]
[#23586] Re:女男差 おっかなびっくり 07/12/27(木) 15:12 [未読]
[#23589] Re:女男差 秋桜(管理人) 07/12/27(木) 16:59 [未読]
[#23644] Re:女男差 オレンヂ 08/1/3(木) 12:30 [未読]

[#23546] Re:女男差
 秋桜(管理人) メールホームページ  - 07/12/23(日) 12:30 -

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   ▼オレンヂさん:
管理人の秋桜です。
ちょっと気になる表現がありましたので、少し補足します。

>自閉症の人は、脳のある部分に炎症が起きていたり、
>脳の伝達物質がうまく分泌されないと聞きました。

脳炎というのは細菌やウィルス感染によっておこるものですから自閉症の原因とは言えないでしょう。

ただし脳炎の後遺症で注意や記憶などの高次脳機能障害が出ることがあり、自閉症と似た症状が出ることがあります。

>なぜ男児に多いのか、自閉症では症状に男女の違いがあるのか、
>気になるところです。
>ADDなどは女子に意外と多いと聞きますが、これも生物的な
>差異によるものなのでしょうか。

最近は以前ほど男女差が出ないのでは、という話も出ています。カナー型の場合は圧倒的に男性が多いとされていますが、アスペルガーや他の発達障害に関してはもう少し女性の割合が高いのでは?という指摘が出ています。

というのは女性の場合受身的な方向に出やすい傾向があり、表立った症状が出づらい→本人も周囲の人も気付きにくいといった面があるからです。

また女性の場合幼い頃から周囲を意識したしつけをされることが男性よりも多いので、当事者でもオフ会などでお会いすると比較的周囲を配慮した行動ができる人が多い印象があります(かなり疲れるとは思いますが)。

その辺りはこれからの研究にかかることなのでしょうし、もう少し女性にターゲットを絞った調査や支援が必要なのかもしれません。

[#23548] Re:女男差
 オレンヂ  - 07/12/23(日) 17:56 -

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   ありがとうございます。

脳炎で高次脳機能障害になることもあるのですね。

JDD総会の講義で拝聴したこと、
自閉症者は健常者に無い炎症が脳で起きているということでしたが、
それが原因とはまだ言い切れなさそうですね。

>当事者でもオフ会などでお会いすると比較的周囲を配慮した行動ができる人が多い印象があります
そうなんですか〜。ですと周りには気付かれにくいですよね。
私もASと思われる男性には何度も遭遇していますが、
女性となるとすごく微妙ですね。自分自身でもそう思います。

となると、幼い頃からのしつけというのも、
効果は大きいのですか。
女性は謙虚にという、昔からあった社会の風潮も
関係しているかもしれませんね。

[#23557] Re:女男差
 秋桜(管理人) メールホームページ  - 07/12/23(日) 22:44 -

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   秋桜です。レスをありがとうございます。

>脳炎で高次脳機能障害になることもあるのですね。
>
>JDD総会の講義で拝聴したこと、
>自閉症者は健常者に無い炎症が脳で起きているということでしたが、
>それが原因とはまだ言い切れなさそうですね。

他にも脳血管系の疾患や外傷で高次脳機能障害になると自閉症によく似た症状が出現することがあります。

当時一緒に働いていた上司の先生とも「これだけ似た症状が出るんだから、やっぱり自閉症というのは脳のネットワークの問題なんだね」という話をしていました。

また胎児の頃に母胎が感染症にかかると胎児にも影響がある疾患があります。代表的なのは風疹ですが、他にもサイトメガロウィルスなどがあります。その影響で低出生体重児として生まれた場合は色々リスクがあります。

講義をされた先生がどのような意図でお話しされたのかは分かりませんが、私が働いていた臨床現場では自閉症によく似た高次脳機能障害のケースというのは少なからずいますが、一般的な自閉症としてひと括りにするのは少し違う印象があります。

むしろ発達障害という観点でとらえた方が妥当なのでは、というのが私の考えです。医療関係のテキストでは発達障害というのはかなり広い範囲でとらえられています(視覚障害、聴覚障害、脳性まひなども発達障害と考えています)。そういうつもりでおっしゃったのならば、私も「そうだろうな」と思います。

>となると、幼い頃からのしつけというのも、
>効果は大きいのですか。
>女性は謙虚にという、昔からあった社会の風潮も
>関係しているかもしれませんね。

そういう意味で早期療育というのは大切なのだと私は思っています。

ただし今までの女性のしつけ、というのはかなり締め付けや禁止事項も多かったから、これからはもう少し違ったアプローチが必要なのかな、とも感じています。

[#23586] Re:女男差
 おっかなびっくり  - 07/12/27(木) 15:12 -

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   ▼秋桜(管理人)さん:
>
>講義をされた先生がどのような意図でお話しされたのかは分かりませんが、

突然失礼いたします。
JDD講演2発達障害研究の現況で(浜松医科大学の中村先生)ドパミン神経系の機能亢進のせいでドパミン神経系に炎症がおきている、とありました。
大会資料にも載っていますよ。

[#23589] Re:女男差
 秋桜(管理人) メールホームページ  - 07/12/27(木) 16:59 -

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   ▼おっかなびっくりさん:
管理人の秋桜です。レスをありがとうございます。

>突然失礼いたします。
>JDD講演2発達障害研究の現況で(浜松医科大学の中村先生)ドパミン神経系の機能亢進のせいでドパミン神経系に炎症がおきている、とありました。
>大会資料にも載っていますよ。

早速大会資料をチェックしました。ありがとうございます。
また、私が「炎症」ということばに違和感を持った理由もよく分かりました。

医療の世界、とりわけ外科などの世界で炎症という場合、

>発赤、熱感、腫脹、疼痛を「炎症の4徴候」という。また、機能障害を含めて「炎症の5徴候」ともいう。(Wikipedia「炎症」より http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%82%8E%E7%97%87

と言われています。

そしてこれらと血液検査でCRP値や白血球数などをチェックしたうえで炎症反応が出ているかを確認するのです。

特に急性脳症の場合はウィルスや細菌の培養検査などもしますから、それらの状況を総合的に判断して「炎症」と判断します。

自閉症の場合このような既往歴がないケースがほとんどですから(脳炎や髄膜炎の後遺症の場合、カルテにその旨が記載されます)、それで「炎症?」と思ってしまいました。

今回の研究資料は炎症細胞で増加するとされている物質の数が増えたことで炎症反応が出ているのでは?と示唆されていました。

論文などで「推測される」「考えられる」とされている場合は仮説の段階であり、これからの研究でさらに中村先生がおっしゃっている「炎症」が起こるメカニズムが明らかになることが大切だと思いました。

[#23644] Re:女男差
 オレンヂ  - 08/1/3(木) 12:30 -

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   ▼秋桜(管理人)さん:
▼おっかなびっくりさん:
▼T.Tさん
ありがとうございます。色々と勉強になります。

神経伝達物質が行き渡っていなかったり、問題が発生していると
認知に偏りが出たる可能性があり、それは生まれてからの
発達の過程で生じることもあるし、事故病気で発生することもある。。
人間が正常な人間であるとされることは、脆いもののように感じました。
仮説の段階ではあれ、研究の現状には講義の中でも最も興味を抱かされました。
自閉症の薬の治験も始まっていると聞きます。
どこからが「障害」なのか見極める必要もあると感じています。

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