アスペルガーの館の掲示板

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[#2353] 体育の授業を異常に怖がる子 Chiquitita 04/12/19(日) 21:55 [未読]

[#2384] Re:体育の授業を異常に怖がる子 秋桜 04/12/20(月) 20:40 [未読]
[#2397] Re:体育の授業を異常に怖がる子 Chiquitita 04/12/20(月) 23:50 [未読]
[#2401] Re:体育の授業を異常に怖がる子 went 04/12/21(火) 0:28 [未読]
[#2403] Re:体育の授業を異常に怖がる子 Chiquitita 04/12/21(火) 1:11 [未読]

[#2384] Re:体育の授業を異常に怖がる子
 秋桜 メールホームページ  - 04/12/20(月) 20:40 -

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   ▼Chiquititaさん:
こんばんは。秋桜です。ホームページ見ていただいてありがとうございます。

>私は身体障害もありましたが、小学校〜高校にかけて、実際の身障以上に体育の授業を怖がった記憶があります。
>おそらく体のあちこちをぶつけるために発生する痛みに対して、異常なほど神経質だったのが理由だと思われます。
>また、平衡感覚が悪く、平均台や跳び箱では転落事故が多発し、実際に左腕を骨折したこともあります。
>握力が正常なのに鉄棒での落下も多く、41年間逆上がりが一度も成功していません。
>
>もし他の当事者の皆さんにも同じような経験がございましたら、現在子育て中の当事者の親御さんにもアドバイスになるとは思いますが、如何なものでしょう?

体育の授業って着替えとかが面倒くさいから嫌だったけど、特に苦手意識はありませんでした。大体中学以降の成績は平均で4前後でした。あ、でも持久力がなかったので水泳とマラソンは嫌いでした。ただ水泳は顔が濡れる、塩素の臭いがきつくて嫌、という理由もありました。マラソンはアスファルトを走るのが苦手だったという理由もありました(マラソン大会ではトラックになると急にスピードが上がっていました)。

股関節が柔らかくて瞬発力があったので、短距離走、跳び箱やマット運動などは得意でした。バランスもわりといい方でY字バランスも取れるのですが、関節がすごくゆるいので、逆に揺れる電車の中では体が支えきれずにビヨーンと一緒に動いてしまいます。

他の方は球技が苦手と言うお話が多いのですが、長身だったので守備系のポジションに付くことが多かったためかわりと平気でした。これは動体視力がいいのが要因かもしれません(普通の視力は0.1以下ですが)。

あと大学に入ってからヨーガを始めたのですが、これで大分平衡感覚と体幹部の筋肉が鍛えられました。発達障害の人は体の姿勢保持に関する筋力が弱いことが多いので、体幹部の筋肉を鍛えるような運動は有効だと思います。動きにキレが出てきますよ。

[#2397] Re:体育の授業を異常に怖がる子
 Chiquitita メールホームページ  - 04/12/20(月) 23:50 -

引用なし
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   皆様ありがとうございます。
12/20にレス戴きました分につきまして、まとめてお返事させていただきます。

まず、
▼ケロロさん:
>私の場合は、体の動きには支障はなかったですが、
>集団行動は苦手でしたね。

集団行動が苦手だ、というのは、私がふだん入り浸っているADHDのフォーラムでもずいぶんと目にしたコメントですが、雑踏の音が苦手だったり、あるいは複数の人の意見をまとめることができない、ということを訴えていた人が多かったのを覚えています。
貴方にも似たような経験はございますか?

>マラソンができませんでした。
>一人では走れるのに、短距離はOKなのに。
>みんなでマラソンをしていて、
>他の子の靴音や息を聞いていると、
>自分が誰か分からなくなって、走れなくなる。
>で、毎年ビリでした。

私も、走ることは全般的にダメで、マラソンだけはかろうじて最下位を免れていました。
しまいに走ることさえドクターストップにされましたが、それだけ重症だったにもかかわらず、学校では変形性股関節症を「仮病」呼ばわりされました。

>あと、バレーボールはできない。
>あのスポーツは、集団の役割分担が瞬時に判断できないと無理ですね。
>あ、ボールが飛んできた、
>誰がレシーブするんだ?トスは?スパイクは?
>それは私がするのか?
>人間関係で疲れます。

チームワークを要求されるスポーツは、常に足手纏いとしてのけ者にされていました。
小学校のとき、全員参加のクラス対抗リレーで私の所属するクラスが最下位になったとき、「Chiquititaのせいで負けた」と袋叩きにされた嫌な思い出が今なお蘇ってきます。

続きまして、
▼みーぽんさん:
>一人でするスポーツはいがいと大丈夫。
>持久力はないのでマラソンはまるっきしダメですが、短距離はリレー代表選手一歩手前。

私は女子よりも鈍足でした。(;_;) おかげで女子にまで集団でいじめられたので、1985年に「おニャン子クラブ」がデビューしたとき、フラッシュバックを感じました。(でもなぜか「モーニング娘。」は平気です。年齢差のせいか?)

>水泳は得意。(今はまるでダメ)
>スキーもうまくないしフォームはかっこ悪いけど、みんなと同じところを滑れるし。リフトもとめないし。

(私は、誤診による誤った手術が原因で、一生スキーもスケートもできない体にされました。)

>縄跳びは二重跳びもいち早くマスター。
>逆上がりも人並みの速さで出来ました。

縄跳びは、異常なほど縄が足元に引っかかって転倒事故が多く、長縄跳びでは首が縄に引っかかって悶絶したこともありました。

>でも、球技はひどい。あまりにもひどい。
>そのため、体育の通信簿は2か3。
>自分でも、運動は苦手だという意識がすごく強くあります。

>>>私の場合はあまりにも体育の授業で他の生徒との格差が大きく、さらし者にされることも多かったために、在籍していた学校では体育の授業毎に「Chiquitita対策会議」なるものが招集されていたそうです。
その理由は、体育の授業に対して示す恐怖感が、(私の通っていた学校では)前例のないほどひどいものだったのも一つの理由です。
私は普通学級に通っていましたが、一部の教師が私に養護学校への転校を進言したのも、そういった事情があってのことでしたが、私も親も世間の偏見を嫌って猛反対した記憶があります。

続きまして、
▼わるなすびさん:
>私も他の方同様、体育は苦手でした。
>その中でも致命的だったのは バスケ サッカー など「他人とボールを競り合う」スポーツでした。

役割のはっきり決まっていないものが苦手、ということなのでしょうか?

>バレーボールが苦手だったと書かれている方がおられましたが、私はバレーの方がまだマシ・・。
>
>なぜかというと、バレーは 1.レシーブ 2.セッター 3.アタック と3ステップが基本ですね。その上、ローテーションで守備場所が決められている。
>
>ボールが自分の所に飛んでくれば、どの形かで(1.2.3.)返せばいいんです。(できなくて責められるのは別として)
>そのときの集団としての役割は果たせるんです。
>
>でも、バスケは一応「攻める人」「守る人」に分かれますが、自分が持っているボールを他人も触って奪おうとするんです。他人が持っているボールを奪いに行かなくてはならないんです。
>これが どの程度積極的に行っていいものか?? 感覚ができなかったですね。

状況をつかみにくい、という点では、我々当事者(もしくはその疑いのある人)はこういったものは苦手にする人が多いのかもしれませんね。

>この状態が息子に顕著に見られました。
>集団訓練で一度、バスケみたいなものをしたんです。
>ASの子ども同士3人一組で一つのボールを取り合って、ゴールに入れる・・。
>結果は・・やはりゲームとして成立しませんでした。
>(中略)
>その日の心理士さんからのコメントは
>「みんな ゲーム であることが理解しがたいから、ずっとボールを持ちたがる。
>もしくは しちゃいけないかな?って いらない気を回してボールを取りにいけれない。 これはゲームなんだ あくまで日常とは区切られた空間で、ルールに則って楽しむんだ ってことが解かりにくい。」
>と言われました。

あるいは、私はこういう捉え方をしていました。
ゲームに限ったことではありませんが、(今回のコメントとは別に)「自分の弱味を握られたくないために、一番手という状況にこだわる」という意見には、私の経験とオーバーラップするものを感じました。

最後になりましたが、
▼秋桜さん:
>体育の授業って着替えとかが面倒くさいから嫌だったけど、特に苦手意識はありませんでした。大体中学以降の成績は平均で4前後でした。あ、でも持久力がなかったので水泳とマラソンは嫌いでした。

私の場合は、体育の成績が1より上がることがなかったので、どうしても高校進学のときにどんなに試験でがんばってもハンディになる、といわれていました。地元の進学校では、内申書で、例え実技系であっても5段階評定に1科目でも「1」があると合格した例はない、という話も聞いていたため、はっきり言って不安でしたが、結局は特例が認められて無事合格しました。

>ただ水泳は顔が濡れる、塩素の臭いがきつくて嫌、という理由もありました。マラソンはアスファルトを走るのが苦手だったという理由もありました(マラソン大会ではトラックになると急にスピードが上がっていました)。

感覚過敏があるのでしょうか? 微妙な路面の感触の違いに神経質な人も、しばしば見受けられます。

>股関節が柔らかくて瞬発力があったので、短距離走、跳び箱やマット運動などは得意でした。バランスもわりといい方でY字バランスも取れるのですが、関節がすごくゆるいので、逆に揺れる電車の中では体が支えきれずにビヨーンと一緒に動いてしまいます。

私は異常なほど体が固く、長いこと胡坐がかけなかったのが昨年24年ぶりに可能になったほどでして、可動域が左右合わせても85度しかないので日常生活にも支障しています。(前後にも85度しか開かない)既にコメントしているように、よほどスパルタンなメニューでようやく満足のいく結果が出るというありさまで、担当の理学療法士にも呆れられたことがありました。
体育の授業では、跳び箱を横向きにセッティングすると開脚飛び越しは絶対不可能です。
>>>日常生活でもWCは和式便器が使えません。

>あと大学に入ってからヨーガを始めたのですが、これで大分平衡感覚と体幹部の筋肉が鍛えられました。発達障害の人は体の姿勢保持に関する筋力が弱いことが多いので、体幹部の筋肉を鍛えるような運動は有効だと思います。動きにキレが出てきますよ。

せっかくのアドバイスなので、ありがたくお受けしたいところですが、残念ながら、私のような末期の変形性股関節症には参考になりません。
プールでの運動以外では、ひたすら高岡秀夫氏の「ゆる体操」で関節の緊張を取る以外に有効な方法がないのが現状です。「チーム北島」にも匹敵するようなスペシャルトレーニングが必要なのかもしれません。(本当のことを言えば、プールでの水中体操は毎日やっても足りないくらいかもしれない)

私のケースは、身体障害が絡んでいるので極端な事例ですが、もし現に学校で体育の授業に苦手意識を感じられていらっしゃる方、あるいは現に子育て中でお子様が体育の授業に苦手意識を示されていられる方は、発達障害が運動神経を破綻させていることについての裏付けが取れていることを心に留めていただきたく存じます。

[#2401] Re:体育の授業を異常に怖がる子
 went メール  - 04/12/21(火) 0:28 -

引用なし
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   ▼Chiquititaさん:

>>>>私の場合はあまりにも体育の授業で他の生徒との格差が大きく、さらし者にされることも多かったために、在籍していた学校では体育の授業毎に「Chiquitita対策会議」なるものが招集されていたそうです。
>その理由は、体育の授業に対して示す恐怖感が、(私の通っていた学校では)前例のないほどひどいものだったのも一つの理由です。
>私は普通学級に通っていましたが、一部の教師が私に養護学校への転校を進言したのも、そういった事情があってのことでしたが、私も親も世間の偏見を嫌って猛反対した記憶があります。

 Chiquititaさんもそうだったんですか。私も同じような経験をしています。

>私のケースは、身体障害が絡んでいるので極端な事例ですが、もし現に学校で体育の授業に苦手意識を感じられていらっしゃる方、あるいは現に子育て中でお子様が体育の授業に苦手意識を示されていられる方は、発達障害が運動神経を破綻させていることについての裏付けが取れていることを心に留めていただきたく存じます。

 私の場合、小学校4年生のときに異常な恐怖感がなくなりました。担任の先生が、配慮してくださったからです。
 「状況判断ができない」「身体のどの部分をどのように動かせばよいのかわからない」「適切な動きができなかったら、怒鳴られたりからかわれたりする(しかも、これらのことを親や一部の教師が率先していた)」といったことを、恐怖心と同時に当時意識していました。
 しかし、その担任の先生は、怒鳴りつけるとかバカにするとかいった態度を取ることはなかったのです。「怖くない。大丈夫だ。」と、きちんと伝えてくださったのです。
 例えば、水泳の授業で水を怖がっていたときに、「朝、顔を洗うのと同じだ。怖くない。」と、落ち着いたかんじで言葉をかけてくださいました。
 球技のとき、ボールの動きと自分の身体の動きをどう合わせればいいのか戸惑っていた私に、実際手をとって身体を動かして説明してくださいました(もっとも、触覚過敏のある人は、この方法は合わないかもしれませんが)。
 
 また、「人並みのできばえ」や「年齢相応のできばえ」といったことについては、全然ふれられませんでした。「上達しているプロセスを、went自身が驚き楽しんでいる」という事実を喜んでくださったように、子供心にも思えました。 
 この先生は、私にとっては恩師です。しかし、他の生徒や保護者からは「えこひいき」と思われていたようです。また、「人並みのできばえや年齢相応のできばえまでは届きそうにない子供には、いくら教えてもムダだ。そんな子供のことよりも、他の子の実力を伸ばして欲しい。」と、私の親はうちの中では言っていました。哀しいですが。
 
 「人並み・年齢相応にできるようになるかどうか」に、大人が執着しないでほしいです。「上達するプロセスを本人が楽しめる」ことが、大切だと思います。

[#2403] Re:体育の授業を異常に怖がる子
 Chiquitita メールホームページ  - 04/12/21(火) 1:11 -

引用なし
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   レスありがとうございました。
旧HNから続いている体育関係のぼやきに、今回もお付き合いいただきありがとうございます。

▼wentさん:
> 私の場合、小学校4年生のときに異常な恐怖感がなくなりました。担任の先生が、配慮してくださったからです。
> 「状況判断ができない」「身体のどの部分をどのように動かせばよいのかわからない」「適切な動きができなかったら、怒鳴られたりからかわれたりする(しかも、これらのことを親や一部の教師が率先していた)」といったことを、恐怖心と同時に当時意識していました。
> しかし、その担任の先生は、怒鳴りつけるとかバカにするとかいった態度を取ることはなかったのです。「怖くない。大丈夫だ。」と、きちんと伝えてくださったのです。

私の担当教師はそういったことがなかったばかりか、身体障害が原因の見学なのに、「仮病」の噂を流される環境でしたからね…
茨城の環境に3ヶ月で慣れてしまった私は、やはり今にして思えば両親が祖父母とケンカ別れして根室を離れたとき、室蘭ではなく茨城に引っ越していれば、展開はもっとマシだったかもしれない、と思うこともあります。

> 例えば、水泳の授業で水を怖がっていたときに、「朝、顔を洗うのと同じだ。怖くない。」と、落ち着いたかんじで言葉をかけてくださいました。
> 球技のとき、ボールの動きと自分の身体の動きをどう合わせればいいのか戸惑っていた私に、実際手をとって身体を動かして説明してくださいました(もっとも、触覚過敏のある人は、この方法は合わないかもしれませんが)。
> 
> また、「人並みのできばえ」や「年齢相応のできばえ」といったことについては、全然ふれられませんでした。「上達しているプロセスを、went自身が驚き楽しんでいる」という事実を喜んでくださったように、子供心にも思えました。 

確かに、障害児であっても普通学級への通学希望者が多い現状をかんがみると、非常に重要なことだといえるでしょう。

> この先生は、私にとっては恩師です。しかし、他の生徒や保護者からは「えこひいき」と思われていたようです。また、「人並みのできばえや年齢相応のできばえまでは届きそうにない子供には、いくら教えてもムダだ。そんな子供のことよりも、他の子の実力を伸ばして欲しい。」と、私の親はうちの中では言っていました。哀しいですが。

教育関係者としては、すべての児童生徒の能力を均等に伸ばすべきか、それとも格差の大きさを埋めながら伸ばすべきか、大いに悩むところでしょう。でも、当時は「えこひいき」だと感じていられた生徒さんや親御さんにも、格差を埋めながら能力を伸ばす教育が間違いでないことは理解してもらえるものと信じております。

> 「人並み・年齢相応にできるようになるかどうか」に、大人が執着しないでほしいです。「上達するプロセスを本人が楽しめる」ことが、大切だと思います。

もう一つ忘れてはいけないのは、教育現場で教育者がものを教えるのに「誰でもできて当たり前」という意識を捨てることでしょう。これは体育の授業に限ったことではありません。

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