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私も同じような疑問、内向的で社交性や協調性がない人と
アスペルガーの違いが分からず、アスペルガーと診断を
受けた後も日々、自問自答していて、
その結論は出ていませんが、現時点で私が得ている思いを
なるべく論点をずらさずに話をしたいと思います。
まず、自閉症というのはスペクトラムと言うように境界が曖昧な点があり、
比較的、健常者に近い人から重度の人までが存在します。
アスペルガーに関しても対人のコミュニケーションを取るのが完全に困難な人から
自閉傾向が軽度で、経験と学習によって人並み(場合によってはそれ以上)の
コミュニケーション能力を習得した人まで多種多様です。
自閉傾向が弱い人であれば、内向的で社交性や協調性がない人との
見分けはほぼ出来ないと思っています。
また、アスペルガーの場合はそれなりに高い知能があるので、
経験から色々な事を学習し、対人関係に関して健常者よりも
深い洞察を得ている事が多いと思っています。
具体的には、自閉傾向の問題として、
・相互の人間関係に疎い
・会話やその場の雰囲気を理解出来ない
・冗談を冗談と受け止めず真に受けてしまう
・言外の意味を捉えられない
・興味の対象が限定している
などがあるとして、知能が低ければこのままでしょうが、
多くのアスペルガーは程度の差こそあれ、
対人の問題を改善する努力をしていると思います。
・相互の人間関係に疎い
→人間関係を第一に考え、常に相手の立場で相手の事を考える。
自分の考え方が他者と異なるという認識を常に持ち、
他者がどのように考えるかを常に意識する。
・会話やその場の雰囲気を理解出来ない
→興味の対象を広く持ち、特に他者が浅く知っている事に対して、
同じように浅い知識を身につける。
・冗談を冗談と受け止めず真に受けてしまう
→まずは相手が冗談を言っているかどうかを常に意識する。
特に相手がどのようなタイプの人物かを常に考えて受け止める。
・言外の意味を捉えられない
→どのような表現にどのような言外の意味があるかを学習し、
また、間違えて意味をとった場合になぜ間違えたのかを常に内省し、
類推する力を高める。
・興味の対象が限定している
→意識的に自覚して、柔軟に興味の対象を広げる。
特定の何かにこだわる事をしない事にこだわる。
これらを長い年月を掛けて培う事で
健常者に勝る洞察力を得る事が可能だと思っています。
つまり何が言いたいかと言いますと、判断基準として、
上記のような問題が露見しているかどうかではなく、
本質的な問題として他者との関わりの難しさを見る必要があると思う訳です。
ちなみに私は、中学、高校、大学で登校拒否をしています。
今に至るまで友達は一人もいません。
大学以降昼食は常に一人で食べています。
重度の睡眠障害を煩ってます。
社会的にはかなり成功している方だと思いますが、
はっきり言って辛いです。それでも懸命に生きています。
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