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▼penpenさん:
>傾向を語ることでkwaiさんをこういう人だと決めつけることはしないのですが、
>わたしは自分の子供をアスペルガーという視点で
>見ることでいろいろ理解できることが多々ありました。
>だからアスペルガーという障害の特質をわたしは探っています。
>例えば現在中学3年の長男は床屋さんが嫌いです。
>髪を切ろうとするたびにものすごく苦労しました。
なるほど。難しい年頃でさぞご苦労も多い事と拝察
致します。あ、私に関しては決めつけがあっても
別段問題はありませんよ。あらかじめ合意の上で
あれば問題ない事ですし、それは議論の前提です
から。ただ、私が他者に対して「決めつけ」をする
のは慎重でありたいだけですよ。
penpenさんの書き込みを読んでいて、床屋ですね…
私もすごく苦手だった事を思い出しました、実は。
首筋とかが大変過敏だったんですよ、16〜7位までだっ
たと思いますが…。髭が生えそろってからはそうでも
なくなりましたね。それまでは、かみそりを当てられ
るのが大変で大変で…(だってくすぐったいからって
笑うわけにいかないでしょ、首に当たってるのに)。
こういった、肉体の感覚が原因である「行動」は
大いに観察して分析してあげてください。“一体何を
感じているのか”、こう言う事をわかってもらえる
ことで、信頼関係がより強いものになっていくわけ
ですし。
いえ、ちょっとだけ誤解があるようなので補足を、
と思いまして。ちょっとした雑談程度に思って
戴けると良いのですが…。
私が「避けたい」といった憶測は、「精神的」な
傾向ですよ。「内向的になる」とか、「固執が強い」
とか…これらは観察する側の基準も省みないといけ
ないですから。「頑固だ」と言う事と「意志が強い」
は紙一重でしかないですが、その差って絶対的な
ものではないですからね。
ですので「嗜好」とか「傾向」で、感覚が直結した
作用(先の床屋の話)以外はあまり言及したくない…
と言うことです。心って、その人の経てきた人生の、
それこそ全ての影響のうえに在るモノですから。
色んなケースがあるであろう事を、ASのくくりでまと
めたくないだけです。あまつさえ、「引きこもり」と
直接関連付けたりするのも…妥当ではないだろうと
思うんですよね。そうなるに至るには色んなケースが
あるから…。
>それが触覚過敏によるものだとわかって怒る、叱るというのはやめました。
>子供というまもなく大人になる人間とともに過ごしながら、わたしは
>できるだけ適切なアプローチの方法を探しています。
それ、最高ですよ。「触覚過敏」といった概念が
抜けていると、頭ごなしに怒りがちです。いや、
世の中にはそういった“情報”を得てなお「間違っ
た判断」を下すケースが少なくないんです。
「あなたにはハンディがあるから他の人より
努力しないとダメ」「そんな事でどうする、もっと
しっかりしろ」…、言ってしまいがちですが、
状況をわきまえないと、心の発達を捻じ曲げて
しまうことがあるんです。
どうしても、人はだれかに自分の苦しみをわかって
欲しいと(心の底で)願うものです。「障害」を抱え
ているとなると尚更で、まず最初に痛みを「理解」し
なくてはいけません。
叱咤・激励するには(これは定型発達か否かに
関係無いですが)、あらかじめお互いの間に「信頼
関係」がないと逆効果になってしまうんです(この
「信頼関係」は…心理学でいう「ラポール」かなぁ
…少し違うけど)。
実際、私も自閉児と接する事がありますが、コミュ
ニケーション障害があっても、「心」は我々と同じ
ように持ってるんですよ。だから時々、私は改めて
「心」とは、「魂」とは何かを考えます。
いや、私の場合、penpenさんみたいにASのお子
さんを育てている方とは状況が違うから。ですんで
こんな意見になっちゃいます。
penpenさんがアスペルガーをアスペルガーとして
理解に努めておられる事は、何より頼もしいことで
しょうね、お子さんにとって。
人間って、言葉だけでコミュニケーションをとる
生き物ではありませんから。言葉以外でないと
解からない事も沢山有りますからね。例えば
「生き方」とか、親の生きる姿勢って、子供に
とっては何より得るものが多いと思いますよ。
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