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▼明子さん:
いつもお世話になっています。
私も温室さんにまったく同感です。
うちの息子(小1・非定型自閉症診断済み)は、今でこそ、これといった問題行動はありませんが、幼稚園時代は自閉症の特徴をたくさん持ち合わせていて、特に、年少時代はA君のような子供だったようです。
でも一人っ子ですし、近所の子供と遊ぶこともなかった為、子供同士のトラブルを目の当たりにしたことがなく、私は息子は大人しい子だとずっと思っていました。
それが年少の3学期に、他の園児の顔をひっかいてケガをさせたことから、初めて、入園以来ずっと息子に他害行動があった事を知りました。
ひっかいた傷は目のすぐ下で、一歩間違えば目に後遺症が残ったかもしれませんでした。
それを聞いて、私は涙ながらに息子に、手を出すことはいけないことだと強く言い聞かせたんです。
以来、息子は友達に手を出すことは一度もしなくなったそうです。
息子は年長の頃になると、ぼーっとしていたり、周りの子に比べて「できない」ことが多くなって、明子さんの上の息子さんと同じように、バカにされたり、やられる一方になりました。
「おもちゃを片づけて」と言った先生の指示に従えなかった息子に対して、正義感の強い同級生がそのおもちゃをひったくり、取り合いになった末、強くひっぱり合い、息子の方が腕を脱臼したこともありました。
明子さんのお子さんが通われている幼稚園の先生は、”A君の発達障害に薄々気がついていて、パニック・他害は多少はしかたがないと思ってるようにも思えます。
”とありますが、ケガをするようなトラブルに発展すれば、先生が把握していた上で起きてしまった事故に対して、「しかたがなかった」とは言っていられないでしょう。
明子さんのお子さんだって、いつもA君に叩かれていれば反撃することもあるかもしれないし、お互いに被害者にも加害者にもなり得るということを、幼稚園もそれぞれのご家庭も知っておくべきだと思います。
そういう理由から、今回の息子さんの発言に至る経緯は先生に伝えておいたほうがいいと思うのです。
またお子さんには、
「A君に叩かれても絶対やりかえさないこと」
「困った事は先生に言うこと」
をよく言い聞かせて欲しいんです。
明子さん親子に、被害者にも加害者にもなって欲しくはありません。
それから、
「A君嫌い、ずっと来ないといい」
の発言についての対応ですが、息子さんが『A君嫌い』という気持ちをもってしまった理由が、「悪いことをするから」「叩くから」「パニックを起こすから」と、ハッキリしていますよね。
でしたら、「A君も年中になったら”悪いことをしなくなって”、”叩かなくなって”、”パニックを起こさなくなる”かもしれないよ。そうしたら仲良くなれるかもしれないね。そうなるといいね。」
「○○君(息子さん)みたいに年少で何でもできる子もいれば、年少の時はできなくても段々できるようになる子もいるんだよ。でも、どっちが”偉い”とかはないんだよ。」
と、そんな風に言うのはいかがでしょうか?
実際、年少時代はA君タイプだったうちの息子だって、遅れながらも幼稚園の3年間でずいぶん成長しましたから。
明子さんが、温かい目でA君の成長を見守ってあげれば、お子さんも見下したりする子にはならないと思います。
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