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▼めえめえさん:
>「アスペクト盲」(視点の転換ができない)というのは興味深いですが、
>ウィトゲンシュタイン自身が自閉症を想定して定義したというわけでは
>ないですよね…?
ウィトゲンシュタインは、今まで統合失調症であったというのが通説となっているようですが、
福本氏がこの論文で、ウィトゲンシュタインはアスペルガー症候群だったのではないか、
ということを、彼の著書や伝記、記録等から、推察しています。
この論文で、彼の偉業は、定型発達の人々の発想ではあり得ない思考方法や論説方法があったかれこそである、と考えています。
「アスペクト盲」とは、「心の理論」が欠落している事に起因する状態のひとつですよね。
>笛さんには十分納得いく文章なのでしょうか。
「心の理論」というものを具体的に理解するためにかなり助けとなりました。
非常に面白いと思いました。
>「自分が閉め出されている対人交流の世界があるらしい」ことはわかるけど、
>その交流の根幹が 『判断よりもっと自然な直観的理解』 となると、もう
>お手上げです。
>個体差はもちろん、文化による差もあるだろうに、”もっと自然な”と
>言える直観的理解って、定型発達のヒトはものすごい共通言語を
>もっているのですね。すごいなー…
「判断よりもっと自然な直感的理解」が「心の理論」の備わっている人々にはある、ということですよね。
本当に不可解な世界です。
>行動観察して、『他者の心への直観を保留して、その状態(意味)を行動的
>指標の論理操作すなわち計算(規則の適用)で規定できるか』模索した、
>ウィトゲンシュタインにすごく親しみを感じます。
私も非常に魅力的だと感じました。
>対人交流の世界に直観的理解が必要なら、閉め出されて幸いかもしれません。
私も同感です。
私にとって定型発達の世界は、(経済活動等のために)出かけて行く所であって、
定住する所ではありません。
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