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▼ピエトロさん:
> 今月AS研究していらしゃる大学の教授のかたに診断してもらう予定です。(担当のカウンセラーの先生は、ASに間違いないけど診断は私では出来ないのでという事でした)
> 親身にアドバイスいただき、孤独感から開放されたようで、嬉しくてついつい長々と書いてしまいました。
ジョンです。やはり、推測した通り、社会不適応とパニックはあったようですね。
しかし、幸い、忍耐強いお子さんで、頭が下がります。
まず、いじめは絶対止めさせてください。先日、自閉症カンファレンスでアスペルガーの代表として発表された「こうもりさん」のお母さんは、「アスペルガーとは知らなかったが、断固として、いじめをやめさせるように、学校に申し入れた。」そうです。こうもりさんは、お母さんの体を張った介入で、助けられたといっていました。ご希望であれば、こうもりさんの発表原稿を、ご紹介できると思います。
次に、空手教室は通わない方がいいですね。さらに、パニックですが、一応、知識としてお知りになっていた方がよいと思います。ご本人がかわいそうです。現在、起きていなくても、パニックの起きない環境にしてあげた方がいいと思います。
ブレンダ・スミス「アスペルガー症候群とパニックへの対処法」東京書籍、1800円です。
ご本人は才能をお持ちだと思いますが、これからの療育において、必要なのは、社会への適応です。幸い、ご自分でも、自分の得意不得意を認識しておられるようで、自信につながるものを感じているようですから、もう少し伸ばしてあげたいと思います。一般的には、鉄道博士とか、何かについては、だれにも負けない分野を持つことはご本人にとっては、難しくありません。何か興味をもつものを見つけてあげてください。そうすると、周囲は、お子さんに一目置いて、いじめの対象からも自然に外れ、周囲の尊敬を得ることになります。間違えていけないのは、いじめを回避するために、○○博士になるわけではなく、ご本人の希望に沿った結果として、そうなるということです。押し付けはいけません。田中さんは子供の頃、模型をつくることに関しては、そうとう凝っていたという話です。これからご本人に合ったことが見つかることを期待しています。
ハイパーレキシアの方にはお会いしたことがあります。しかし、社会適応には苦労しておられます。ご子息のようにパニックも少ないお子さんは、確かにおっしゃる通り、希です。普通は、ハイパーレキシアもないが、社会適応に苦労する、場合によっては、パニックに見舞われる、という方がほとんどです。確かに、伺った範囲では、田中さんタイプですね。それはなぜか、ご両親さまのこれまでの愛情ではないでしょうか。お子さんにとって最も必要なのは、ご両親様の愛情だと思います。
具体的には、掲示板ではお話できませんが、これまで、うまくお育てになったと感心しています。必要ならメールを下さい。
ご家族のお幸せを祈っています。
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