アスペルガーの館の掲示板

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[#25208] 楽譜が読めますか? 08/3/31(月) 20:03 [未読]

[#25260] Re:楽譜が読めますか? 08/4/4(金) 13:32 [未読]
[#25305] Re:楽譜が読めますか? さるたこ 08/4/7(月) 1:14 [未読]
[#25319] Re:楽譜が読めますか? 08/4/8(火) 22:10 [未読]

[#25260] Re:楽譜が読めますか?
   - 08/4/4(金) 13:32 -

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   笛です。お返事をありがとうございます。

▼さるたこさん:
>音楽教室指導者をしています。
>指導者という立場で考えると・・・
>私の場合ですとドレミ唱にこだわらずに、ハミングでもラララでも、とにかく音楽のまとまりを理解して声に出せればOKとしています。
>お手本を聴かずに練習できるという事は、音符は読めているのだと思います。(楽譜ではなくて音符の1つ1つという意味です)
>おそらく笛さんの先生は、音符の高低や長短を音に出して再現するだけでなく、楽譜に書かれてある音符の動きから推測される表現方法に気をつけて欲しいため、楽譜を見ながら演奏する事を要求しているのだと思います。これは複数の事柄を同時に処理(ボケ防止や集中力アップに楽器演奏がいいと言われるくらいなので)するので、そういうのが苦手な場合だと大変かもしれませんね。

指導者のお立場からのコメントをありがとうございます。
おっしゃる通り、先生は音符一つ一つに加え、楽譜全体からの情報を素早く読み取り理解することを求めているのだと思います。
たしか、ソルフェージュ能力というのでしょうか。先生曰く私にはソルフェージュ能力がなさ過ぎるということです。
さるたこさんに私のような特徴を持つ生徒さんがいたら、どのように指導されるのでしょうか。
もしよろしければお聞かせ下さい。

>滑舌も悪いといえば悪いのですが、音符を見て判断するスピードにドレミという文字が頭の中でついて来れない感覚があります。ひょっとしたら他の人は、いちいち文字変換していないのだと思います。

興味深いです。
自分で音符を頭の中でどうとらえているか、今まで考えたことがなかったのですが、たしかにドレミという文字変換をしているように思います。
ハミングやラララなど、音高でとらえるだけならばすぐに歌えますので。

>中学校でリコーダーを吹いている時、鍵盤と違い慣れない指の動きなので「音符を見る→頭の中で音名を判断する→運指を考える→音に出す」という作業を慌ただしくしていました。ピアノを習っていない男子が、指の動きの慣れだけでパパッと吹いているのに対し、私は頭の中で行う手順が多くて、譜読みの速さだけでカバーして、見た目普通に吹いている様に取り繕っていました。実際頭の中ではすごい慌てていました。

アスペルガー症候群の当事者が楽器で才能を発揮するとしたら、それは音階が目に見える鍵盤楽器である、というようなことを以前何かで読みました。
たしかに木管楽器は音階が目に見えません。私は手先が不器用(極端に握力が弱いことが一因と考えます)なので、まともに楽器をバランス良く支えつつ適切なフィンガリングをする、という初歩の初歩から苦労しました。

>どうも英単語覚える時も、1つ1つ綴りで覚えるのは苦手です。発音の法則に沿って書いたり、無理矢理ローマ字読みにしたり映像イメージで覚えたりしています。

私は英単語は形で覚えているようです。
誰かの書いたものなどを読むと、単語の形の不自然さを拾ってしまうので、スペル・ミスにすぐに気がつきます。

>パソコンのタイピング速度も手を見ずにそれなりの速さでできるのですが、綴りを質問した時に1文字ずつパパッと言われた時は、タイピングが止まってしまいます。まるで初心者の様に「エー」と言われたら頭の中で「A」を映像化し「A」のキーを探して打つ、とたどたどしくなってしまいます。

単語としては形で捉えられるのですが、スペルアウトされると私も同じことになります。
逆にスペルを聞かれた時にも同様に時間がかかります。

>音符も英単語も音声を伴った物になると、映像変換という1つ作業が多くなってしまっている様な気がします。
>笛さんの「自分で練習して吹けるのに読めない」というギャップと私の場合とは違うのかもしれませんが、何か自分の特性に沿ったギャップがあるのかもしれませんね。

そのようですね。
音符ひとつひとつが瞬時に読めれば演奏していても間違わない、と先生は言うのですが、私にはどうしてもそうとは思えなくて…
そのギャップを埋める方法を見つけ出す必要性に迫られているように思います。
また、音高を無視してドレミで読むだけでよいとも言われましたが、音高なしのドレミはますます困惑します。

[#25305] Re:楽譜が読めますか?
 さるたこ  - 08/4/7(月) 1:14 -

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   >たしか、ソルフェージュ能力というのでしょうか。先生曰く私にはソルフェージュ能力がなさ過ぎるということです。

私も大人になるまでは、音符の音高と長さを正確に再現できるだけで、いわゆるソルフェージュ力はありませんでした。音の正誤を判断する程度には「聞いて」いても、音色を「聴いて」(意識して漢字変えてます)いませんでした。
私が活路を見い出したのは、大学に入学して和声学を学んでからでした。
もともと数学の様に答えが決まっている様なものを機械的に覚えるのは得意で、楽典は大好きでしたが、和声の勉強もそんな感じでした。
和音進行の意味がわかってくると、今までただの音符の動きでしかなかったメロディーが意味のある動きだという事が理解できるようになり、あんなに苦手だった聴音が少しずつできるようになり、音の動きに基づいた表現も考えられるようになりました。
そして作曲の授業では、1つのメロディーの動きを変形・拡大・縮小しながら、料理する事を覚えたので、音の動きに対する分析力も深くなっていきました。

こんな感じで楽譜を見る目がかなり変わりました。
自分の生徒でも音符の1つ1つは分かっても、本当に1つ1つ読んで時間がかかるタイプの生徒には、そういった知的なアプローチから「まとまりを感じて読む」方法を教えるようにしています。定型の生徒にとっては、私の様に「頭で分析して読む事」を喜ぶ人は少ないのですが、それでもほとんどは譜読み力がアップします。

それと自分が上達したのも、音を聴く事に気がつくように、粘り強く指導してくれた当時の先生の力もありますが。
そういえば先生にこんな事を言われました。
「あなたって、右手のメロディーをもっと出して、と言ってもなかなかできないのに、右と左の音量を7:3位にして、って数字で具体的に言うとできたりして面白いわよねぇ」と。
当時はASの事を全然知らなかった頃でしたが、特性を上手く言い当てた言葉だなぁと思いました。

>アスペルガー症候群の当事者が楽器で才能を発揮するとしたら、それは音階が目に見える鍵盤楽器である、というようなことを以前何かで読みました。

なるほど!これは私にとってとても興味深いです。
集中力が無く興味が分散する私(若干不注意ADHD傾向もあり)は、大学でいろんな楽器をかじってみましたが、自分は鍵盤以外イマイチだなぁと思ってました。
大人になってからもカルチャー教室で「受講生がほとんどお年寄り」な楽器にまで手を出しましたが、そこでも自分の志向が意識される事がありました。
その楽器とは、大正琴と文化筝(生涯学習向けに普通より小ぶりに作られた筝)です。どちらも「琴」「筝」とついていて似た楽器に見えますが違います。
大正琴は鍵盤の様な配列のボタンがついていて、見るからに「ピアノ経験者は簡単に覚えられますよ」って雰囲気の楽器ですが、実はどちらかというとギターに近いです。私はその「弦をボタンで抑えて→抑えたタイミングに合わせて反対の手で弦をはじく」作業がしっくりきませんでした。やはり複数の作業を同時にするのは苦手な様です。
文化筝はあらかじめ弦の音高をを合わせておいた(調弦)後は、ピアノと同じで譜面に合わせて指を動かすだけなので、こちらは体に馴染みました。
他にも鍵盤経験者にとって、単音しか出ない大正琴に馴染めなかったというのもあります。

>音符ひとつひとつが瞬時に読めれば演奏していても間違わない、と先生は言うのですが、私にはどうしてもそうとは思えなくて…

単音楽器の先生だからそう言うのでしょうけど、鍵盤楽器ばかりやっている私からすると、「1つ1つ瞬時に読めたって間に合わない。まとめて動きで読めなければ」と思ってしまいます。上記した様な理由もあります。
他に、「1つ1つ読むのは絶対音読み」「前後の音の動きで読むのが模様読み」というのはご存知ですか?習い始めは絶対音読みができるように、音符が増えてくる頃には模様読みも合わせて出来るようになると良いと思います。視覚優位の場合でしたら、模様読みも楽しいと思います。

[#25319] Re:楽譜が読めますか?
   - 08/4/8(火) 22:10 -

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   ▼さるたこさん:
>私が活路を見い出したのは、大学に入学して和声学を学んでからでした。
>もともと数学の様に答えが決まっている様なものを機械的に覚えるのは得意で、楽典は大好きでしたが、和声の勉強もそんな感じでした。
>和音進行の意味がわかってくると、今までただの音符の動きでしかなかったメロディーが意味のある動きだという事が理解できるようになり、あんなに苦手だった聴音が少しずつできるようになり、音の動きに基づいた表現も考えられるようになりました。

さるたこさんのご経験を拝見するだけでも興味深いです。

>そして作曲の授業では、1つのメロディーの動きを変形・拡大・縮小しながら、料理する事を覚えたので、音の動きに対する分析力も深くなっていきました。

面白そうですね。

>こんな感じで楽譜を見る目がかなり変わりました。
>自分の生徒でも音符の1つ1つは分かっても、本当に1つ1つ読んで時間がかかるタイプの生徒には、そういった知的なアプローチから「まとまりを感じて読む」方法を教えるようにしています。定型の生徒にとっては、私の様に「頭で分析して読む事」を喜ぶ人は少ないのですが、それでもほとんどは譜読み力がアップします。

さるたこさんにソルフェージュのレッスンをつけてもらいたい、と思わず考えました。
「頭で分析して読む」と、楽譜は非常に面白そうです。

>単音楽器の先生だからそう言うのでしょうけど、鍵盤楽器ばかりやっている私からすると、「1つ1つ瞬時に読めたって間に合わない。まとめて動きで読めなければ」と思ってしまいます。上記した様な理由もあります。

小さい頃にピアノを経験していますので、それは私でも推察出来ます。

>他に、「1つ1つ読むのは絶対音読み」「前後の音の動きで読むのが模様読み」というのはご存知ですか?習い始めは絶対音読みができるように、音符が増えてくる頃には模様読みも合わせて出来るようになると良いと思います。視覚優位の場合でしたら、模様読みも楽しいと思います。

模様読み、少し調べてみましたが、面白そうです。

最初このツリーを立てた時には頭の中がすっかり混乱していて、右も左もわからないような有様になっていましたが、だんだん自分なりに整理できてきました。
楽譜への具体的なアプローチをいくつか具体的にアドバイス頂きましたし、自分でも自分に必要なアプローチがわかってきた面もあります。
色々とありがとうございました。
下手でも、上達がうんと遅くても、笛は楽しいです。

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