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▼津村幸司さん:
>初めまして、私は大阪府堺市に住んでいる津村と申します。
>息子は幼少から多動,ADHD,LDなどと言われ、現在、高機能広汎性発達障害
>(アスペルガー障害)と言われています。
>
津村さん、はじめまして。
11歳の息子が高機能自閉だと言われた海外在住の菜の花です。
私のレスは津村さんの求めているお返事ではありませんし、私の考えが間違っている可能性もあるので、全く見当違い、又は同意出来ない場合は無視して下さって構いません。
ただ息子もずっと家庭内暴力的で本当に苦労したのでレスしています。息子の場合、切れると物を投げまくる、窓ガラスを割る、包丁やバットなど危ない物があるとそれを振り回す、テレビでも冷蔵庫でもひっくり返す、人には危害を加えない事が多かったのですが、怒りの対象が人の場合はその人を傷つける事もあり、切れている時に近くに寄れば引っ掻く、殴る、蹴るなどでした。幼い頃は癇癪だけで、その頃は私が体罰すると怖がって言う事を聞いていましたが、小学校に入った辺りから体力もついてきて、こちらの体罰で癇癪を増長させる事になり、その頃にこのサイトに出会って、それ以来ずっとお世話になっています。
主人も私も本当にどうしていいか分からず、親がこんなに苦労して育てても何の感謝もなく、優しくすると付け上がり、やりたい放題で、癇癪を起こすと家中ひっくり返しにする息子を何処かの少年院とか孤児院とかに預けて家でどんなに我侭をしているか有りがたみを身に染みて感じて欲しいと思いました。精神病院などはこの国ではひどい状態なので考えませんでしたが、子どもを捨ててしまいたくなる(本当にするかは別として)気持ちでした。
でも私が今感じているのは、主人も私も人任せにしようとしたら上手くいかないという事です。状況がわかりませんし、年もうちの子より大きいので当てはまらないかもしれませんが、どんな事をしても言われても私達親はその子の全てを受け止めて自分で対応していく事で子どもも変わってくるのではないかと思うのです。
主人も何処かの精神病院に、とか薬で凶暴性を抑えてと言っていた時期がありましたが、友人の子でアメリカでASの治療を受けている人の話を聞いて、その人は薬さえも与えるのは反対で、薬は一時的に大人しくしたりするけれど、その子の持っている本当の問題の解決にはならない、という話を聞いて、私達親がこの子の盾になってやろうと思い始めました。それでもまだ主人は息子とは上手く関われないではいますが、努力を始めました。
私も家がひっくり返るような家庭内暴力のような時には「誰でもいいから注射でもしてこの子を大人しくさせて」と思いましたが、やはりそれは今は間違っていたと思えます。
息子さんは入院などに納得なさっていますか?その入院させてくれる病院では本当の意味で息子さんの援助をしてくれているでしょうか?ただ押さえるだけでは何の問題解決にもならないし、親や医療機関への不信がつのるだけだと思います。特に私は子どもが「僕がこういう人間だから親が見捨てた」と感じる事があったら子育てしている上でとても不利だと思います。つまり親の方から信頼関係を絶っているような物だからです。
>幼少の頃の私の虐待が原因と言われるのですが、本人に意識があり分ってて暴れる
>確信犯的な部分も感じます。正直、よく分りません。
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やはり暴力で押さえようとすると暴力を学んでしまうというのはあるかもしれませんが、それとは違うかもしれませんね。思春期や第二次性徴の時期はホルモンのバランスも崩れるのでイライラするようで拍車をかけているのかもしれません。学校に行けない他にも何かコミュニケーションや対人などで本人が困っている問題がないでしょうか。
確信犯というのはうちもそうです。本当に切れた癇癪は止められないけれど、その他でわざとやっている場合もあります。大体自分の方に気を引きたい時です。人間は1人では生きて行けないのですが、うちの息子のように社会性に乏しく自分からコミュニケーションするのが下手な場合は、その辺りがジレンマなようです。気がつくとおしゃべりな娘は誰かしらといつもしゃべっているのに、息子は大人しくて気がつくと1人遊びをしていて、そうすると「ああ、1人で遊んでいる」と思ってこちらも声をかけずに放って置いた場合が多かったようで、それが長年続いて愛されているという感覚が乏しいような感じです。こちらが意識して話をしたり聞いたりしないと、自分からはなかなか話しかけてこないし、だからって話したくないわけではないのです。
そして自分の気持ちに対して、とても繊細で敏感です。あんなにおしゃべりな娘は人に何を言われても聞いてない時もある鈍感娘。でも息子は全ての言葉を聞いているし覚えているし、真正面から受け止めています。
注意すると暴れるとありましたが、私はラジカセがうるさい事ではなく、何故大きな音でラジカセをかけたくなるのか、という彼の気持ちに注目したいです。原因が取り去られないのにやっている行為だけを取り上げて否定するのは不公平なような気がします。
私達夫婦が精神科医に息子を見せた時、その精神科医は聞きました。「ご両親は愛し合っていると子どもが感じていますか」「ご両親は息子さんを含む全ての家族と幸せな一時を一週間に一回でも過ごしていますか。もしなければ今からでもいいから家族全員でピクニックでも映画でもいいですから日を決めて皆が楽しめるレクリエーションをして下さい」と。
私はずっと仕事で家に居ない事が多かったのですが、仕事を辞めて息子の気持ちをしっかり聞くようになって信頼関係を取り戻しつつあります。それと彼と社会の合わない問題も少しずつ教えています。癇癪はまだ数ヶ月に1度ありますが、以前毎日だった頃から比べると天国のようです。一番最初には砂糖を断った時にはイライラがかなり減りました。きちんと食事をする事も安定した情緒に大切だと思います。それでも偏食が激しくて難しいのですが、好きな物だけでもインスタントと砂糖の入ったものはあげないようにしています。
親は学校に行って欲しいと思うかもしれませんが、私は勉強とか学歴とかは生きていく上でそんなに大切ではないと思います。それよりも仲間がいて楽しい友人関係、家族関係があること、自分を知り、相手の話し方も自分と違うなりにも理解出来る事が大切だと思います。勉強は大人になってからでもいつでも再開出来るのですから。私が最初に息子がASかもしれないと思った時にネットで知り合ったASの息子を持つアメリカ人のお母さんが「ASについて勉強し続けなさい、そして援助を惜しまないで」と励ましてくれました。正面から怒ると繊細な息子さんは怒るかもしれないけれど、理由があって落ち着いている時に話せばわかる場合もあります。正面から怒るなと言うと甘やかしていると私の母も言いますが、ASの場合はそうではありません。結果的に彼の思う壺だと言いますが、そうではないです。きちんと話すと律儀なくらいきちんと守ってくれたりします。ASという発達障害、息子さんの特性を観察してみては如何でしょうか。
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