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▼猫大好きさん:
>「目の前が真っ暗になった・・・」等と書いて当事者の方達が気分を害されたかと反省しています。
いえ、そうではないのです。私は当事者であり、身内か近親者が障害者であることを知ったという事態を経験しておりませんので、単純に理由が知りたかったのです。
>私の場合はずっと息子はうつ病と思っていましたので、いつか治る日が来ると思っていました。
>この3年は本当に辛い日々でしたので・・・・
>それが発達障害だから一生治らないと宣告されたものですから、晴天の霹靂だったわけです。
ご説明を有り難うございました。「いつか治る」が「一生治らない」へ変わってしまった事でショックを受けられたのですね。
>この2か月必死でネットや書物で発達障害について色々調べましたが、まだ知らないことも多いと思います。
その通りと思います。特に私が日々疑問に思っていることに「発達障害」という括りがあります。これはとてもわかりにくい括りであると考えています。
ご子息が診断されたアスペルガー症候群は、自閉症です。ADHDやLDも抱えている場合もありますが、基本的には自閉症の特徴を有しています。
支援という面から「発達障害」と括って、ADHDやLDと同列で扱われることが多いようですが、あくまでも一当事者の考えや経験から、自閉症は別な支援が必要と考えています。
ご子息の障害を理解し対応するために、ただでさえ膨大な情報に圧倒されていらっしゃるご様子ですので、もし医師の診断にADHDやLDの可能性が含まれていないのでしたら、自閉症(カナー型/アスペルガー型)の情報を優先的にお調べになることをおすすめいたします。
診断を受けられたばかりの今は、「一生治らない」という部分ばかりに意識がいきがちとなり、よくわからないもの・事に対する漠然とした不安のせいで、目の前が真っ暗というお気持ちをより強くお感じなのかもしれないと考えます。
そんな中で、正しい情報を得ることは頭の中を整理するのに非常に有用と考えます。ある程度情報を整理してからあらたに発生する疑問は、主治医にご相談されることをおすすめします。
まずは猫大好きさんが正しい知識と理解をお持ちになり、お気持ちを整理されてから、ご子息へ告知することが必要と考えます。
>笛様はご自分が告知された時はやはりショックでしたか?それとも冷静に受け止められましたか?
冷静というより、色々なことに納得がいきました。
私はうつ状態から会社を数ヶ月休職し、その間に検査を受け、障害の確定診断を受けました。検査を受けたきっかけは、長期間うつ状態から回復しない私を見ていたこの障害の知識を持っていた知人に可能性を指摘されたことです。
他の当事者の方もお書きになられていますが、アスペルガー症候群の場合うつ状態は二次障害として現れておりますので、うつの治療だけでは根本的な問題へのアプローチとならないのです。
会社を数ヶ月も休職するような状態になったのはその時が初めてでしたが、それまでの人生を振り返っても、子供の頃からいつも困っていたように記憶しています。(長くなりますのでここでは私の生育歴には触れずにおきます。)
>同じ高機能自閉症でもパニックにならない方もいらっしゃるのでしょうか?
私もパニックは起しますよ。当事者により色々な様相を呈すようですが、私の場合は動けなくなり、涙が止まらなくなります。
診断を受けたことで最も良かったことは、専門家である主治医ができたため、色々な相談が出来るようになったこと、パニックをある程度抑える薬物療法を受けられることです。
仕事も含めて生活全般で困ったことがあれば相談し、具体的なアドバイスがもらえ、必要に応じて投薬を受けられる、これらは非常に助かります。
希望すれば、社会スキルを身につける一助となるようなトレーニングを紹介してもらうことも出来ます。
検査を受けて診断されることの最も良いことは、このように具体的に頼ることの出来るリソースが得られることだと思います。
お返事が長くなってしまい、申し訳ありません。
一生治らない障害を持っているということは、人生で最悪の事というわけではない、そう受け止めている当事者もおります。
どうか氾濫する不確実な情報や、知識や理解が乏しいことが原因で「目の前が真っ暗にな」るような状態に留まらないで頂きたいのです。
一当事者として甚だ非力ではありますが、何かご参考になるような事は出来る限りお伝えしたい考えでおります。
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