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▼きものひめさん:
お話しを読んでいて、喪服の話しがでたので、
ちょっと横入りです。
私、個人的には「個性」が目立つことは良いと思っていますが、
お葬式の場合は、故人の死を悼む理由で「正装」が求められるからでしょうね。
黒は、第1級正装ですから。
それでいて、故人をやすらかに見送るために同じ「黒」でも華美にならない服装が求められるんでしょう。
それでも、宗教色によっては違いがあって、
うちの父は、祖母(父にとっては母)の葬儀の席で、
「羽織・袴」を着用してました。
うちの実家が信仰している宗教は、「死」は「生まれ変わりでめでたいこと」としているから
ゆるされることなんです。
本来、喪中ならば禁忌とされる「年賀状」も、
父にいわせると、OKでした。
ただ!
世間一般では、「喪中におめでとう は、禁忌」ですので、
世間にあわせて、一応その年の年賀状は「喪中」にしたのでした。
世間は、宗教色の違いなんて、浸透してませんから、
葬儀に、羽織・袴だったり、喪中に年賀状なんて、
びっくりしちゃいますからね。
羽織・袴も、我が家の葬式だったからOKで、
よその葬式に出掛ける場合にはそんなことはしません。
家の中でなら、OK。外ならNGのように、
自分の家の行事ならOK。でもその習慣を来客に強要もしなければ、
自分達がよそで参加する場合は、その家のしきたりにあわせる。
これが、「うちの葬儀だから、来客もそのようにしてください」だったり、
「自分が信仰している宗教は、これでもOKだから、よそでやってもいいじゃないか!」
というのは、
その人の主観の押し売りになってしまうのだと思います。
葬儀の喪服は、死者を悼む、静かに見送る…などなど理由があることなので、
「なんでもかんでも、世間一般の多数派が喪服で当然だから、それにあわせるのは当然!!」
という、多数派にあわせる意味だけじゃなくって、
もともとの「理由」があるから、ということを考えるのも大事かな?と。
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