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▼ウォルフルさん:
まず、格差社会問題について解説ありがとうございます。
たしかに正規雇用を増やすなどの政策は、国がリードすべきだろうとは
思いますが、財源はわれわれが払ってる税金で、限りがあることを忘れては
ならないと思います。
ちなみに、日本は先進国の中でも格差の指数が低いそうです。
それから、自力救済についてですが、後進国、あるいは近現代以前の
地域社会で自力救済が十全に機能していたという証拠はありません。
近世までの日本の農村などでは間引きがありましたし、都市周辺でも
児童の労働や身売りなど、人権の侵害が常にありました。
また、『火垂るの墓』や『はだしのゲン』に表わされるように
戦時下、戦後においても自力救済機能からとりこぼされる弱者は
数知れずおりました。(生き残ってないから数字にならないだけです)
社会保障という考え方は、こういった人権の侵害から個人を守るため
国家が制度として貧困を救済することから始まっているはずです。
ワタシ個人としては、自分もまた社会を構成する一員として、
たとえば疎外感といった個人の問題や、自暴自棄になりがちな時代の
雰囲気といった社会の風潮についてまで、国家という顔のない、
大きなものに解決の責任を背負わせるのはどうも潔しとしません。
よって、Cyperusさん同様、自分として何ができるのか?
ということも併せて考え模索していきたいと思います。
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