|
▼まおまおさん:
>はじめまして、というか、ひさしぶりにこのページに来ました。
>
>今週、ようやくアスペルガー症候群の診断を受けました。
>診断のときに知能検査を受けまして、言語が120で、処理速度が70と、30も開きがあるということで、発達障害だという話だったのですが、この処理速度というのがいまいち説明を聞いてもピンとこないんです。
> 私なりの解釈だと、口頭で「こうしなさい」と支持されてもわからないとか、そういうことなのかなと思っているのですが、どういうことでしょうか?
> すばやくパパッと対応ができなくて接客は避けていましたが、何だか『速度』て言われると「訓練すれば早くできるのに努力してない」と言われそうでなんだか気になりますが、そういうものでもないんでしょうか。
> それと、言語が120もあったら、それを生かして何かできないかなと、ちょっと変なことを考えてしまいますが、あくまで平均は100前後だから関係ないのかな?
> 昔からトロいというかすぐ物事を忘れる人間で、ずっとおかしいと思っていたので、原因がわかってほっとしたのですが、これからどうしたものか思案中です。
>
> 診断されたばかりでまだ気分がおちつかず、変な文ですみません。
> 診断された方は、診断された直後どういうふうに生活すればいいとか、こういうふうにしてたとか、アドバイスをしてくださると嬉しいです。
ジョンと申します。はじめまして。
IQテストと言っても、能力の優劣を測定することが目的ではなく、
得意分野と不得意分野を知ることが目的です。勿論、Total IQが
80台であればそれはそれで、知的障害のボーダーとなりますので、
医師の方でも気をつける必要はありますが、今回は、発達の違いを
見てみることが目的だったと思います。
今後、発達障害を非定型発達、健常者を定型発達と呼びます。
IQテストは大きく分けて、言語性IQと動作性IQの2つに
分かれますが、言語性、動作性の検査の中にもいろいろな検査項目が
あって、何が得意で何が不得意か分かるようになっています。
通常、定型発達の場合、それぞれの能力は年齢と同時に発達しますので、
検査項目に得意、不得意は大きな差がありません。しかし、非定型発達の
場合は検査項目毎に差が出てしまうのです。逆に言うと、非定型発達の方
(私もそうですが)は、できる項目を持っていて、常日ごろ、自分は
だめだ、みたいなことを思い勝ちですが、本当は、不得意な項目は
多くはないのが実情です。
そこで、まおまおさんの場合は言語性の項目がよくでき、動作性の
項目がそれほどでもなかった、というだけで、人と比べて劣っているのでは
ないかと心配する必要は全くないと思った方がいいと思います。
むしろ、自分の中で動作性と言語性に差があったと考えた方がいいと
思います。
言語性、動作性と言っても意味がわかりませんが、言語性は文字通り、
言葉や計算で処理できる能力です。動作性は推測したり判断したり、
自分で情報を収集して決める能力です。過去にはWAIS-Rという
検査がありましたが、現在は2006年に公表されたWAIS-IIIという
検査に変わっています。16歳から89歳まで検査できる幅広い
検査のようです。
検査結果を元に主治医の先生がまおまおさんにあったプログラムを
考えてくれると思いますので、検査自体から自分の能力の
「なさ」や「不安」を考えることは必要ないと思います。
これからのことを考える材料となる検査ですので、学校の試験と
異なり、成績が人生を決める訳ではないので、ご心配には
及ばないと思います。
|
|