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▼シャクレさん:
読んでくださった上、お返事ありがとうございました。
最近は、書籍が本当に良くわかりやすく書かれたものが多いので、とても参考になると思います!
お仕事などがある中お時間もなかなかとれず大変だと思いますが、ぜひ(^^)
>私は気持ちからくる判断から、物事を他人に説明するのが得意だった
>のですが、息子については、まったく無力です。
>
>「根拠となる気持ち」を説明せずに、「決まり事」のみで関係をつくって
>いくのは、とてもエラーが出やすく、苦労するに間違いありません。
>
このお気持ちはよくわかります。
物事は「心」から発している場合が多いのでそう思われるのもわかります。
そうですね、私の子供の主治医(児童精神科医)は、自閉圏(含むAS)の人の認識の仕方を「Macのコンピュータ」と表現して説明してくれました。
世の標準はいまや Windowsですよね・・・・ところが、彼らはたまたま脳内仕様がMacだった・・・・・・・
そのため、標準のソフト(教育法・しつけ)はWindows仕様そのままでは、Macコンピュータにはのらない。
動作不良を起こしてしまう。どんなに優れたソフトだろうとも。
これは、シャクレさんの中の定型の感じ方である「気持ち」を、上の↑「ソフト」と置き換えてみるとわかりやすいかと思います。
どんなに優れた教えかたでも、気持ちの説明でも、その「ソフト」をのせるには、Mac仕様のカスタマイズがいるんですね。
それが、今 療育法と呼ばれているものです。
療育法これには、統一された方法と言うのは まだありません。
この理由のひとつとしては、まさに「百人いれば百通り」のバラバラな個性と症状を持つ自閉圏の人たちには、その子その子に合った方法そのものがバラバラだから というのがあります。
自閉圏だから、これ、というのではなく、ある子には「TEACCH」が合い、ある子には「ABA(応用行動分析)」合う、というように違ったりするんですよね。
子供によっては、視覚優位で目で見なければわからないと言う子もいますし、また別の子は、聴覚優位で目で見ても理解が難しいが言葉の耳からの指示ならわかる、という子もいます。(←この場合、教えるアプローチが真逆みたいになりますよね)
そのため、お子さん本人に的を絞って、専門家(児童精神科医や臨床心理士、言語聴覚士さん他)と直接会って、子供本人を観察してもらい、それにそってどういうアプローチで行くと効果的か方針を決めていくのです。
また、「気持ち」なのですが、自閉圏の子達は、自閉症の『三つ組』という特徴を多かれ少なかれ持っています。
そのひとつに、「想像力の障害」というのがあります。
これは、書籍を読んでいただくと良くわかるのですが、想像力といっても「想像する力」のことではなく、「先を見通す力・見えないものを予測する力」のことを指します。
気持ちと言うのは、「見えないもの」なんですね。自分の気持ちはともかく、他人の気持ちは「見えない」ので、実感として存在がわからないのです。(言葉=気持ちではないですしね)
なので、気持ちを 自閉圏の子達がわかるように説明するのには、「カスタマイズ」がいるんですね。
言葉で説明したほうが良い場合もあれば、絵で表現したほうがすっと入る子もいます。絵じゃダメで写真がいい子もいれば、本など活字がすっと意味理解が得意な子もいます。
と、ダラダラと長くてすみません。
つまり、多様な子供たちへの教え方を探るには、ある程度専門家の手を借りる必要があるのが お分かりいただけたでしょうか。
まだ、ご存知になって1週間との事。
とても奥深い自閉圏の特性について知るには、一人でがんばってもできることに限界が来てしまいます。
親の仲間はたくさんいますから、安心して専門家の門をたたいてみてください。
ぜひ、シャクレさんだけでもいいので、「息子さんのことで」と発達障害支援センターにでもご相談してみてくださいネ。電話でもOKですし、メールにも対応されてたりします。
まずは、気軽に。
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