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ASの人である程度社会生活がうまくいってしまうと、一次障害に気づかずにそのまま就職してしまう、といったケースもあるように感じました。
なまじ就職まで順調だったものですから、私の場合は苦労することが多かったです。今考えれば、新卒時にもっと自分に合った職業を選択するべきでした。
ただ、高機能のASは自分の能力を高く評価することも多いですから、そこに自信や自惚れが生じてしまうのではないかと思います。
しかし、職場からはまったく評価されない。
このジレンマが、高機能自閉症において多くの当事者を苦しめている現実だと思います。
適応職種についてですが、残念ながらアスペルガー症候群の(詳しい)専門書にも就業後のケースを載せていることが少なく、個人的には多少悲観しております。
旧来からASに有利であった(地方)公務員職、司書、建築士などの門戸が近年急激に狭まっているのと同時に、実力[成果]主義の導入で採用後も入社組はたいへんな苦労を強いられるように思います。
特に、社会的ステータス、信用力が高い仕事ほど、ASにとっては負担が大きいと判断します。なぜならば、そのような場は定型者でも凌ぎを削っている状態なので、ASへの社会的・精神的サポートが得られる可能性もごく少ないためです。
ですので、Wikipediaなどにも記載されているのですが、やはり「高機能群」の方が世間を知っているばかりに、社会適応が困難である、との事例が見受けられるのではないかと思いました。
(不満ばかりですみません)
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