アスペルガーの館の掲示板

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[#27016] 管理人:秋桜さま SCB 伊藤 08/7/17(木) 9:57 [未読]

[#27205] Re:管理人:秋桜さま POLINECIA 08/7/26(土) 16:05 [未読]

[#27205] Re:管理人:秋桜さま
 POLINECIA  - 08/7/26(土) 16:05 -

引用なし
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   再びPOLINECIAでございます。

▼SCB 伊藤さん:

どちらと言えば、
笛さま宛のコメントのようでございますが、
あたしから答えられるところだけ答えておきます。

>突拍子もなく「新たな文化集団?」ではないかと考えてしまいました。
>内容はわかりませんが「増やされる障害児論」も文化論的な匂いがします。
>個性VS障害特性となるでしょうか?

念のため補足しておきますと、
「増やされる障害児論」は笛さまではなく、
あたしが投稿したコメントの中に登場してございます。

細かい点は色々ございますが、
「かつては個性の範疇で済まされていた子どもが、
現在は医療や福祉の世界に持ち込まれるようになってしまった」
というのが主な論旨だというのは前回申し上げた通り。
そして、発達障害をある種のラベリング(レッテル貼り)であると
見なします。
どちらかと言えば、
発達障害内部での議論というよりは、
肢体不自由や知的障害の主に子どもの教育に携わる関係者の間で
議論されている内容でございます。
発達障害の流行や台頭により、
肢体不自由や知的障害の子どもたちが取り残されていってしまうのではないか?
あるいは特別支援教育と言っても、
普通学級の中で新たにLD,ADHD,高機能障害者といった子ども
が新たに「発見」されているだけであり、
肢体不自由や知的障害の子どもたちは
相変わらず選択の自由もないまま特別支援学級への在籍を余儀なくされている
という危機感が背景にあるのではないかと言われてございます。

他方、アメリカには自らを発達障害ではなく、
「神経学的少数派」と名乗る当事者のグループがあり、
これなどは伊藤様がご指摘されている
聾文化とも若干共通性があるのではないかと思います。
アメリカでは保護者を中心に
障害は治療,克服されるべきものだという考え方が根強く、
それに対する反作用として生み出されてきた立場なのではないか
と言われております。
(詳しくはアスペルガー当事者のニキ・リンコ氏の著作参照)

「増やされる障害児論」と「神経学少数派」の議論の決定的な違いは、
学校教育に対する立場でしょう。
「増やされる障害児論」の立場では、
全ての障害のある子どもが普通学級に通えるようになることが正しいとされ、
現在の日本の特別支援教育はむしろそれを妨害するものと
受け止められることが多いです。
(つまり徹底したインクルージョン教育派)

それに対して、「神経学的少数派」の場合、
むしろインクルージョン教育に対して
「当事者を多数派の文化に従わせようとするやり方なのではないか」
と警戒する意見も少なくありません。
場合によっては聾文化が手話教育中心の学級を作ることを主張するように、
分離教育を主張する意見も多く見受けられます。

(以下は完全に笛さま宛と思われるが、回答可能なコメント)

>奈良県在留の三島照雄さんをご存じありませんか
>我が国において早くから、発達障害者の支援をしていた方です。

あたし自身、その先生とはお知り合いではございませんが、
どこの団体に所属し、どこから連絡が取れるのかについては
存じております。
ただし、オープンなサイトには公開できないので、
フリーメールからの連絡ということでご容赦願います。

(追伸)

ご紹介いただいた伊藤様のホーム・ページ拝読させていただきました。
かなり実践的な取り組みをされておられるんですね。

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