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はじめまして。
若輩者ですが、よろしくお願いいたします。
発達障害者手帳の行政側の発行についてですが、私は残念ながら反対させてもらいます。というのも、われわれは「定型者の中の非定型(発達障害者)」であり、「非定型としての定型者」ではないからです。
こう書くと分かりにくいと感じられたかもしれません。
端的にいえば、われわれの障害を担保するものとして、常に定型者の存在があるということです。
しかし、現状としてアスペルガー症候群を含む(一般)発達障害者への世間の認知がよくないという状況があると思います。
たとえ将来的に(発達障害者支援法を基盤として)発達障害者への立法が整ったとしても、それはわれわれ当事者が世間に「弱者」として法的に認められたことを証明するにすぎない、のではないでしょうか。
まだ発達障害自体の概念が新しいので、今後の可能性を否定するわけにはいきません。しかし、実は現在活動している文化人の中にも(名前を挙げることはできませんが)明らかに広範性発達障害の見受けられる方もおります。
ただ、そのような方がカミングアウトできないのは、やはり世間のASに対する深刻な差別意識が残っているからだと推察します。
また、全体のごく一部ではありますが、そのように名声を得ている文化人や学者の中には、新たな概念を提唱することで受ける反発を回避したい、と当然考えていることだろうと思います。
現状としては、身体・知的・精神障害に続き、発達障害という新しい差別の枠を作ってしまう面が否めないのではないかな、と実感しました。
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