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▼マリアンヌさん、こんにちは。
そうですね…マリアンヌさんのお子さんは女の子だから…暴力を受けたら弱い立場でもありますよね。
ウチの子たちは、男の子なので、発達障害と関係なく、手を出した・出されたということは、お友達とのやり取りの中どうしても出てきてしまいがちです。
男の子で手を出したことも出されたことない子は、まずほとんどいないだろう、と思います。
定型発達の女の子の親御さんが、ある発達障害児のお子さんで女の子ばかりに手が出てしまう子について、「ときどきスイッチが入っちゃうんだよね、でも、そうじゃないときは、普通の子なんだよね」と話していたことがあり、そのお子さんの状態を受け入れている様子でした。
定型発達児の親御さんは、「子どもはケンカして成長するもの」と考えている人が多く、意外と暴力に対して寛容な人が多いようにも感じます。
暴力はたしかによくないです。
我が家では、理由に関係なく暴力に対して叱ります。
どうして暴力がいけないのか、繰り返し伝えて、言葉で伝えることができるように言い聞かせています。
もちろん、なかなか言葉で伝えられるようにはなりませんが…。
子どもには、「暴力はいけない」と、他の定型発達児のお母さんがたから「気にしすぎだよ、お互い様だよ」と言われるくらい、注意しています。
我が子に暴力を振るう子たち…
下の子(上の子より定型発達に近い)を叩くA君。
彼は、おそらく発達障害の傾向があり、叩かれるのは(息子の話によると)ウチの子のほうなのに、何故か口の達者なウチの子が悪者扱いされることが何度かありました。
「A君に○君(ウチの子)がこんなことを言いました」と担任の先生から言われたことも。
特に、A君を泣かせたわけでもなく手を出したわけではなのですが、A君にそんなことを言うなんて問題です、というような先生の口ぶり。
A君が手が出たときにはある程度先生も対応してくれているようですが、「暴力はいけない」と言い聞かせている息子にとっては満足の行く対応じゃないこともあるようです。
先生によっては、手が出る・出ないをそれほど重要視しない先生もいるようです。
上の子を登校時待ち伏せして、叩く・蹴るを繰り返した典型的な定型発達児のB君。
担任の先生がうまく解決してくれ、その後待ち伏せはなくなりました。
でも、A君は可愛い子だし、B君は気配りのできる優しい子なんです。
仲間はずれにされたことがあるC君は年下の子とよく遊んでくれる子だし、療育先のたまに手が出てしまうD君もまたやさしいお子さんです。
彼らと、息子たちの関係が今現在よくないかというと、必ずしもそうではありません。
上の子は、少し変わってる(というふうに親の目からは見える)だけなのに、イジメまでは行かなくても、手を出されたり水をかけられたりバカにされたりが少なくありません。
そして、その相手は、ほとんどが定型発達の子どもたちです。
それを、一々気にしていたら、親の私のほうが滅入ってしまう。
そして、そういう子どもたちに、一時期暴力を振るわれても、その後意外にいい関係になっていくこともあるのです。
親があの子は暴力を振るう子、ウチの子は被害者、と思い込んでしまうと、相手の子を悪者としか思えず、親のそういう心理状況はお子さんにもあまりよくない影響を与え、相手のお子さんとの関係修復が難しくなる可能性もあると思います。
自分の子は、暴力は全く振るってないんだから、暴力を振るうほうがいけないに決まってる…たしかに正論ですし、間違ってるとは思いません。
ですが、そう思ってしまうと、ご自分が苦しくなってしまいませんか?
子どもというか、人間って多面的な生き物です。
人間って悪いところばかりじゃないよね…という視点でそのお子さんを見ていたほうが、マリアンヌさんご自身が楽になるんじゃないかな?と思いますし、私はそのように考えてますが、今のところそれで失敗した・辛かった、という思いはありません。
被害者・加害者、障害者・定型発達者、どこで区切りをつけたらいいかわからないときは、あえて追求しないほうがいいこともあると思います。
お互い様感覚で、子どもはよい面もあるし悪い面もある、と大らかに受け入れてくれる定型発達児の親御さんをときどき見かけます。
大事なのは親御さんの対応や考えを変えてもらおうと思うよりも、先生の対応だと思います。
暴力はたしかに阻止しなければならないことだと思うのです。
そのお子さんがまだ娘さんに暴力を振るうことがあるのなら、先生の対応はまだ不十分なんじゃないかな?と思います。
学校内のことでは、まず一番に先生の力次第の面が大きいと思うので、どうしたら娘さんがそのお子さんから暴力を振るわれないようになるのか、先生とよくご相談されたほうがいいと思います。
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