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実は私(アスペルガー障害です)も大人になって夫に注意されるまで、
指差しがいけないと知りませんでした。
「どうも失礼な行為らしい」とは分かったけれど、
やはり感覚的にピンとは来ませんでした。
(とは言っても、「しない方がいい」と分かったらしませんが…)
私の場合は、私自身がこのマナーを守りやすくするために、
やはり「どうして指差しはいけないのかな」と考えました。
そして、「指差しすると危ない場合もある」、ことに思い至りました。
たとえば、暴力団の人をそれと知らず指差したら危ない、
それほどすごい人でなくても、からんできたり、
ささいなきっかけで殴ってきたり怒り出したりする人を
むやみに指差したりしたら危ない、と。
「知らない人は、指差さないにこしたことはない」、とそれで私は思いました。
本当に危なくない人かどうかは、一見して分からないことが多いからです。
ついでに、知ってる人もあまり指差さないようにしよう、と。
ちょっとユニークな考え方かもしれませんが、
そういうふうに自分を納得させて、このマナーについてはクリアしました。
その高校生のお子さんが、納得しないとマナーを守りにくいのか、
それとも単に知らないことだから理解してみたいのかは分かりませんが、
後者なら
「大人のアスペルガーでも、なぜいけないのかを完璧に理屈で理解できる
ことはなく、定型発達の人でも、感覚として分かる人とさほどでもない人がおり、
さほどでもない人の場合は、単に慣習に従っている(そのやり方に慣れている)
だけで、なぜいけないかという理由は後付けで考えるので、
どうしても(その理由が)あいまいになる」、
と伝えてみてくださいね。
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