アスペルガーの館の掲示板

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[#28515] 発達障害の立場 リゾット 08/10/7(火) 19:21 [未読]

[#28539] Re:発達障害の立場 たもっち 08/10/8(水) 8:19 [未読]

[#28539] Re:発達障害の立場
 たもっち メール  - 08/10/8(水) 8:19 -

引用なし
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    リゾットさんへ。
 おはようございます。初めまして、たもっちです。

 私は昨年の1月に高機能自閉症の診断を受けました。現在は37歳です。
 鍼灸マッサージ師として治療院に勤務している男性です。もうすぐで10年が経とうとしてます。
 鍼灸マッサージ師の専門学校へ入学するまでは、国家公務員として社会保険事務所に勤務していました。
 高校卒業後、自分自身が対人関係に於ける社会的スキルが非常に未成熟の状態で就職してしまったため、上司や同僚だけでなく、後輩ともトラブルを起こしたり、巻き込まれてしまったりして、公務員生活は正しく「戦争状態」でありました。
 その間、自分自身は周囲の人間から「公務員を辞めて、転職をしてみたらどうか?。」と罵倒されたり、仲間はずれにされたり、家族や親族等から「人間関係がいくら辛くても、公務員だけは辞めるな。」と言われ続けていました。その様な辛く苦しい状況が5年間も続き「公務員を辞めたいのだが、いくら転職をしても何所へ行っても間に合わないし、即解雇されるのでどうしよう?!。」や「まともな恋愛や社会性の成長、友達付合いが出来ない。」、「同窓会にも安心して参加できない。」、「『税金泥棒!!』と言われても仕方がない。」等との心境で一杯でした。
 仕事の状況は自分自身は、同期の人と比べて作業能力や社会性が非常に遅れていたため、業務内容が稚劣で、恥かしい思いをしていました。その状況を打開しようとするため、私は上司と喧嘩をしたり、わざと反発して彼等にそぐわない内容の仕事をしたりするなどして、自分自身に対する美化工作を日常茶飯事の様に行っていました。その時の気持ちは「自分自身は自己の成長の為に行った。上司が私に対して不利な事を押し付けて来たので、それに対する防衛行為だ。長期的な事を考えると、自分自身は正しい事をやりのけた。」との心境でした。今思うと、非常に恥かしくて反社会的だと感じています。
 その様な中、私は大学病院の精神・神経科に受診して、少なからずのカウンセリング療法を受けていました。しかし「自分自身の障害がばれてしまったらどうしよう。家族・親戚・学校の同級生・近所にばれてしまったらどうしよう。もしばれてしまったら、自分自身は恥かしい思いをしてしまうし、みんなに迷惑を掛けてしまう。最悪の場合、自分自身は公務員を懲戒免職されてしまい、精神病院に入院してしまう。もしくは、知的障害者の施設に入れられてしまう。人生真っ暗だ!!。」と思いました。
 以上の様な甲斐があって、私は真剣に転職をしようとの目的で、自己発見に邁進していました。その様な中、カイロプラクティック治療を受けました。その時「私は小さい時から、人を揉んで上げることが好きだったし、褒められた事があった。よし、将来はカイロプラクティクでやっていこう!。」との決心を下したのです。
仕事の休みを利用して、整体やカイロプラクティックの講習を受け、それに区切りが付いた時点で、非常に苦労した公務員を退職しました。
 退職後一年間は整体院に勤務していましたが、その時に「鍼灸マッサージ師の資格を取得しなければならない。そうした方が、将来の就職・転職・独立が非常に有利になる。」と思い、鍼灸マッサージの専門学校への入学を決心したのです。
 入学当初は、社会人生活をした事や対人関係の未熟さ、自分自身の不器用さ等のために「自分自身は上手く営んで行けるだろうか?」と思うこともありました。
 やはり、対人関係のトラブルはありましたが、「今のままでは駄目だ。自分自身の社会性スキルを改善したい。障害があろうと無かろうと社会生活を営んで行くぞ。」や「自分自身は治療院を開業したい。」との夢と希望、危機意識があったお陰で、無事に学校を卒業し、鍼灸マッサージ師の資格取得を成し遂げる事が出来ました。
 専門学校の卒業後のしばらくは、仕事や対人関係などで苦労しましたが、三十歳近くになって、東京都内の障害者関連ボランティアとの遭遇や実家の北陸地方で大学病院の精神・神経科の受診、度重なる転職等で「自分自身は広汎性発達障害ではなかろうか?。それを自覚し、それと付き合って行かなければならない。」と自覚する様になり、昨年1月には高機能自閉症との診断を受けました。
 診断を受けるまでは、自分自身の将来に対する不安は非常に大きかったが、現在は、障害を逆手に取る形で自分自身の知識や技術向上、対人関係や社会性スキルの更なる改善、将来の夢である結婚の目標に向かって頑張っています。更に、今まで殆んど無かった私への指名もたくさん出来ました。
 これからは、自分自身の障害に対して「甘えず・奢らず・焦らず・悔やまず・負けず」をモットーにして行かなければならないと自覚しています。そうでないと、生きて行けないと思ってます。


>検査により、出来ること、得意なこと、出来ないこと、苦手なこと、
>対人関係が保てないこと、いろいろなことが判り、
>「職場では特別な配慮が必要」と診断書を書いてもらい
>上司に見せました。
>
>その上司(中隊長)には一定の理解をしてもらえて、
>職務も、一人でできる事務の仕事を続けさせてもらっています。
>いろいろな面で配慮してくれています。
>
>自分では、今はその事務の仕事は問題なく出来てると思ってるし、
>実際良くやってくれてると中隊長にも言われました。
>
>
>しかしながら、他の職場のほとんどの同僚には白い目で見られています。
>
>昔からですが。自分から人とコミュニケーションをとろうとすることが
>ほとんどないからでしょうか?


 私も、公務員時代にはその様な状況に置かれっぱなしでした。
 当時は「アスペルガー」や「高機能自閉症」は勿論、他の「広汎性高機能発達障害」の認知も無く、知的ないし精神の障害に対する差別や偏見、無理解であったからでしょう。現在の様に、以上の様な事に対する受付体制もありませんでしたし・・。

>発達障害者って結局は健常者と同じに見られ、
>同じ土俵で、出来なければ白い目で見られ、バカにされ
>惨めな思いで生きていかなければならないんですか?
>
>出来ないことがあるから障害じゃないんでしょうか?
>
>それとも努力不足なんでしょうか?
>
>
>なんだかもう疲れました。

 私も時々その様な状況に置かれてしまう事もあります。
 自分自身の障害と上手く付き合いながら、社会性や個性のスキルアップ、自分自身の得意分野の更なる向上をし、ある程度「自分は自分。人は人。」と思い切って割り切れば良いと思います。そうして行かないと、自分自身が閉塞的になってしまいますから・・。

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